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曖昧さ回避編集

北欧神話のブリーシンガメン編集

愛の女神フレイヤが持つ豪奢な首飾り。

『ブリーシンガ』は、『メン』は飾りという意味で、総じて『燃える宝飾』『炎のように煌めく宝』と意訳できる。


日本では『ブリージンガメン』、『ブリージン(ガル)の首飾り』とも呼ばれる。

フレイヤを象徴する宝飾品で、彼女の『目的のためなら手段を問わない』性格を表す逸話ともなっている。


逸話

フレイヤは主神オーディンと公然の愛人関係で、オーディンはフレイヤを大いに気に入っていた。

ある日、オーディンの王宮の近くにある岩屋の前をフレイヤが通りかかり、表が開いていたので興味本位で岩屋の奥へと進んでいく。

そこには腕利きの職人であるアールヴリッグ(アルフリッグ)、ドヴァリン、ベルリング(ベーリング)、グレールという4人の土精が棲んでおり、4人が黄金の首飾りを仕上げている様子をフレイヤは目撃する。

首飾りに魅入られたフレイヤは、どうしても首飾りを手に入れたくなり、土精たちに首飾りの買い取りを申し出た。

ところが土精も絶世の美女たるフレイヤの熱烈な要求に邪念を催し、フレイヤに金品ではなくその体を要求する。

是が非でも首飾りが欲しかったフレイヤは、貞操と欲望を天秤にかけた末、欲に負けて4人の土精と床を共にすることを選んでしまう。

この一連の流れを、フレイヤの後を付けていた悪神ロキに見られてしまい、ロキはオーディンにフレイヤの浮気を密告する。

激怒したオーディンはロキにフレイヤの首飾りを盗ませ、首飾りを探すフレイヤに突き付けて真偽を問い質す。流石にフレイヤも怒るオーディンの迫力に負けて浮気を白状し、反省の印としてヘジンとヘグニという人間界の王たちを永遠に争わせる仕事を命じられるとそれに従った。

見事フレイヤが2人の王を争わせると、オーディンは褒美として首飾りを返したという。


関連タグ編集

北欧神話 フレイ

アクセサリー

浮気

オーディン ロキ

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