「ガイナモ、もう一度俺にチャンスをくれウ~リン!」
CV:渡部猛
概要
ボーゾックの荒くれ者の1体で、肩書は「ボーゾック一の暴れん坊」。
大口を開けて鋭い牙を覗かせる亀を思わせる姿を持ち、背中の甲羅の随所に穴が開いている他、下半身のズボンも破けている。後に特殊なサングラスを掛けてパワーアップすると、頭部に無数の棘が生え、更に剣で武装するに至った。
感情が昂ぶると上記の穴から煙を吹き出し、口癖は「~ウーリン」。
その肩書に違わず狂暴な性格の持ち主で、初登場時は檻に入れられる程。
何の因縁が有ってか、シグナルマンに対して激しい敵愾心を抱いており、彼を倒す為だけに厳しい修業を積んで来た。上述のズボンの破れはその名残であり、劇中ではシグナルマンが地球に来たと知って真っ先に出撃し、彼を捕食しようと襲い掛かって来る。
尚、修行の成果が有ってか防御力も高く、RVソード激走斬りに耐えた初の荒くれ者である点も見逃せない。
活躍
第12話「宇宙から来た信号野郎」
シグナルマンが地球にやって来た事を知るや彼の打倒に燃えると同時に、ガイナモの命を受けて早速出撃。
人間の老婆に化けた白ワンパーがシグナルマンをガイナモ達が待っている場所まで誘導し、やって来た所をゼルモダ達が鎖で拘束すると、チャンスとばかりに電撃で攻撃する。
そのままシグナルマンを食べてしまおうとするウーリンだったが、咄嗟に相手の吹いたホイッスルの音に怯んだ所へポリスピーダーを召喚されてしまう。
ポリスピーダーにワンパーを倒された挙句、ヒートビームを浴びせられてダメージを負うも、負けじと直後にグラッチから受け取った芋長の芋羊羹を食べ、巨大化。シグナルマンを掴み上げて今度こそ食べようとする。
然し其処へ駆け付けたRVロボに邪魔され、シグナルマンを逃がす結果となり、そればかりかRVソード激走斬りを喰らい敗北した。
敗れはした物の、何と奇跡的に耐えて生存したウーリンは、ガイナモ達の後を追いその場は撤収する。
第13話「出動!!自慢の緊急車両」
バリバリアンへ帰還後、前回生還できた理由を「ボーゾックのために頑張りたい」という強い思いによるものと説明。特殊なサングラスを掛けてパワーアップすると、今度はゾンネットと共謀してシグナルマンを撲滅する作戦に出る。
身体に包帯を纏い、「ゾン子」なる少女に扮したゾンネットと共に姉弟を装ってシグナルマンに接触すると、「駐車違反を注意したらカーレンジャーに襲われた」と嘘を吹き込む。
彼女の色仕掛けが功を奏し、すっかり騙されて味方に就いたシグナルマンにレッドとピンクの2人を襲わせ、同士討ちを狙うが、戦いを見届ける中で何とウーリンはピンクレーサーに一目惚れし、同時にゾンネットは逆にレッドレーサーに惚れてしまう。
欲望が抑えらなくなってピンクレーサーに抱き付いてしまい、その拍子に正体がバレしてしまうが、ゾンネットの命令など御構い無しにピンクレーサーを追い掛け回した為に他のメンバーが集まる時間を与える結果となり、そのままフォーミュラーノヴァの攻撃を喰らう羽目になる。
直後にゾンネットが投げた芋長の芋羊羹を食べ巨大化。
巨大戦ではRVマシンの出場を妨害して優位に立つも、初登場したサイレンダーの必殺技であるサイレンバルカンを叩き込まれ爆散。因縁の相手によって今度こそ引導を渡される結果となった。
余談
モチーフは亀。
彼の登場した第12、13話はシグナルマンの及びサイレンダーの初登場回となり、同時にゾンネットがレッドレーサーにベタ惚れした回にもなる等、週を跨いで登場した怪人であるだけに重要な展開が目白押しであった。
声を演じる渡部氏は『忍者戦隊カクレンジャー』のシュテンドウジ兄弟の兄以来、2年振りのスーパー戦隊シリーズ出演となった。翌年の『激走戦隊カーレンジャーVSオーレンジャー』でもバラモビル役で出演し、次回作の『電磁戦隊メガレンジャー』でもブタネジレの声を演じる事となる。尚、前者の映画では同じくJJジェットンの声を本編で演じていた高戸靖広氏もSSスタタンゾの声で出演している。