「ガイナモ、もう一度俺にチャンスをくれウ~リン!」(第13話)
概要
ボーゾックの荒くれ者の1体で、肩書は「ボーゾック一の暴れん坊」。
大口を開けて鋭い牙を覗かせる亀を思わせる姿を持ち、背中の甲羅の随所に穴が開いている他、下半身のズボンも破けている(ダメージジーンズではない)。後に特殊なサングラスを掛けてパワーアップすると、頭部に無数の棘が生え、更に剣で武装するに至った(設定上この時の名称では再生UUウーリンと呼称される)。
感情が昂ぶると上記の穴から煙を吹き出す。口癖は「~ウーリン」。
その肩書に違わず知能は低めでに見え狂暴な性格の持ち主で、初登場時は檻に入れられる程。それはさながら野生の獣のようである。
何の因縁があってか、シグナルマンに対して激しい敵愾心を抱いており、彼を倒すためだけに厳しい修行を積んで来た。上述のズボンの破れはその名残であり、劇中ではシグナルマンが地球に来たと知って真っ先に出撃し、彼を捕食しようと襲い掛かって来る。
尚、修行の成果があってか防御力も高く、RVソード・激走斬りを喰らっておきながら復活した初の荒くれ者である点も見逃せない。
活躍
第12話「宇宙から来た信号野郎」
シグナルマンが地球にやって来たことを知るや彼の打倒に燃えると同時に、ガイナモの命を受けて早速出撃。
人間の老婆に化けた白ワンパーがシグナルマンをガイナモ達が待っている場所まで誘導し、やって来た所をゼルモダ達が鎖で拘束すると、チャンスとばかりに電撃で攻撃する。
そのままシグナルマンを食べてしまおうとするウーリンだったが、咄嗟に相手の吹いたホイッスルの音に怯んだところにポリスピーダーを召喚されてしまう。
ポリスピーダーにワンパーを倒された挙句、ヒートビームを浴びせられてダメージを負うも、負けじと直後にグラッチから受け取った芋長の芋羊羹を食べて巨大化。シグナルマンをつかみ上げて今度こそ食べようとする。
しかしそこへ駆けつけたRVロボに邪魔され、シグナルマンを逃がす結果となり、そればかりかRVソード激走斬りを喰らい爆発を起こした。
···が、敗れはしたものの何と奇跡的に耐えて生存したウーリンは、ガイナモ達の後を追いその場は撤収する。
第13話「出動!!自慢の緊急車両」
バリバリアンへ帰還後、前回生還できた理由を「ボーゾックのために頑張りたい」という強い思いによるものと説明。特殊なサングラスを掛けてパワーアップすると、今度はゾンネットと共謀してシグナルマンを撲滅する作戦に出る。
身体に包帯をまとい、「ゾン子」なる少女に扮したゾンネットと共に姉弟を装ってシグナルマンに接触すると、「駐車違反を注意したらカーレンジャーに襲われた」と嘘を吹き込む。
ちなみに回想での彼の姿は、似ても似つかぬ学ラン姿の高校生だった。
彼女の色仕掛けが功を奏し、すっかり騙されて味方に就いたシグナルマンにレッドとピンクの2人を襲わせ、同士討ちを狙うが、戦いを見届ける中で何とウーリンはピンクレーサーに一目惚れし、同時にゾンネットは逆にレッドレーサーに惚れてしまう。
欲望が抑えらなくなってピンクレーサーに抱きついてしまい、その拍子に正体バレしてしまうが、ゾンネットの命令など御構いなしにピンクレーサーを追い掛け回したために他のメンバーが集まる時間を与える結果となり、そのままフォーミュラーノヴァの攻撃を喰らう羽目になる。
直後にゾンネットが投げた芋長の芋羊羹を食べて巨大化。
巨大戦ではレンジャービークルの出動を妨害して優位に立つも、初登場したサイレンダーの必殺技であるサイレンバルカンを叩き込まれて爆散。因縁の相手によって今度こそ引導を渡される結果となった。
余談
モチーフは亀。
彼の登場した第12、13話はシグナルマンの及びサイレンダーの初登場回となり、同時にゾンネットがレッドレーサーにベタ惚れした回にもなる等、週を跨いで登場した怪人であるだけに重要な展開が目白押しであった。
声を演じる渡部氏は『忍者戦隊カクレンジャー』のシュテンドウジ兄弟の兄以来、2年振りのスーパー戦隊シリーズ出演となった。翌年の『激走戦隊カーレンジャーVSオーレンジャー』でもバラモビル役で出演し、次回作の『電磁戦隊メガレンジャー』でもブタネジレの声を演じることとなる。尚、前者の映画では同じくJJジェットンの声を本編で演じていた高戸靖広氏もSSスタタンゾの声で出演している。
第32話以降のOPにも登場している。
関連タグ
激走戦隊カーレンジャー 宇宙暴走族ボーゾック ボーゾックの荒くれ者
砂爆盗:『星獣戦隊ギンガマン』の怪人で、こちらも追加戦士に因縁を持つ怪人繫がり。ちなみに同作にはウーリンを演じた渡部氏も敵幹部の声で準レギュラー出演している。
ネッシーのウオボ渦:『天装戦隊ゴセイジャー』において、同じく人間態を持たない追加戦士に因縁のある戦隊怪人。