「超次元ゲイムネプテューヌmk2」とは、コンパイルハートから2011年8月に発表されたPS3用のRPG作品である。
同社が2010年8月に発表した「超次元ゲイム ネプテューヌ」の続編。
ゲーム概要
実際のゲーム業界の世相をモチーフにした異世界「ゲイムギョウ界」を舞台に、萌え擬人化されたゲームハードやメーカーが団結して世界を脅かす巨悪に立ち向かう…といった内容のRPG。
特徴的なフィーチャーとして、登場人物や作中用語、発生するイベント等の殆どが、実在するゲーム業界関連用語に因む内容になっている点が挙げられる。前作はゲームプラットフォーム競争の部分を全面に押し出した構成となっていたが、本作はマジコン問題の方をより前面に押し出したストーリー構成となっている。物語的には前作との繋がりはない。
登場人物
前作から引き続き登場するキャラクターについては、超次元ゲイムネプテューヌの項も参照。
ネプギア
本作の主人公。西方の先進国家プラネテューヌの女神候補生であり、パープルハート(ネプテューヌ)の妹に当たる。奔放で天真爛漫な姉とは対照的な真面目な人物であるが、若干天然ボケの気配もある。使用武器はビームソード。
モデルはゲームギアであるものと思われるが、ゲームギアでは時代が古すぎるため「現世代」を想定した架空のセガハードである可能性も高い。
パープルシスター
ネプギアの守護女神としての姿。彼女のみスーツのテクスチャを描き変えることができる。ちなみにパッケージイラスト等ではビキニスタイルのスーツ姿であるが、これは後期型である。
ネプテューヌ
前作の主人公。パープルハートの人間としての姿。一応ネプギアの姉であるが、子どもっぽい性格の上に小柄である(資料によれば身長146cm。ネプギアよりも背が低い)ことから、むしろこちらの方が妹に見えるとよく言われる。使用武器は刀剣類。
明言はされていないが、モデルはセガハードであるものと思われる。ちなみに名前は英語のNeptune(海王星)のフランス語読み。
パープルハート
プラネテューヌの守護女神。ネプテューヌの守護女神としての姿。一転して落ち着いた大人の女性になる。
イストワール
プラネテューヌの「教祖」。はるか過去の時代、犯罪神と戦った守護女神によって生み出された人工生命体であり、プラネテューヌの生き字引である。ネプテューヌには「いーすん」と通称されており、それに釣られてかネプギアにも「いーすんさん」と呼ばれている模様。前作とは服装が異なる(具体的には服の丈が短くなっている)。
ユニ
東方の工業国ラステイションの女神候補生であり、ブラックハート(ノワール)の妹に当たる。負けん気が強く、素直になれない性格の持ち主。何でもこなす姉の存在が誇りであり、同時にコンプレックスでもある。使用武器は大型ライフル類。
モデルはPSP、名前の由来はUMDであるものと思われる。
ブラックシスター
ユニの守護女神としての姿。何故か胸が縮む。守護女神・女神候補生を問わず、変身すると体格が縮むのは彼女だけ。パープルシスター同様、公開イメージイラストで使用されているのは後期型のスーツである。
ノワール
ブラックハートの人間としての姿。ユニの姉に当たる。ロリータ調のミニドレスにツンデレの性格という出で立ち。ラステイションの発展に心血を注ぐ真面目な性格の持ち主である一方、実は隠れオタ。使用武器は西洋剣。名前はフランス語で「黒」の意味。
モデルはPS3であるものと思われる。
ちなみに、何も考えずにクエストを受領してプレイを進めると、仲間にできるようになる段階で彼女のみ仲間にする条件が成立できなくなるというトラップが用意されている(時期が若干遅れるだけでハマリではない)。
ブラックハート
ラステイションの守護女神。ノワールの守護女神としての姿。
神宮寺ケイ
ラステイションの教祖。少年のような中性的な容姿をした少女(理由は明言されていないが、意図的に性別を感じさせない格好をしているものと思われる)。万事をビジネスライクに捉える性格の持ち主。
名前の由来は、おそらくネットスラングの「GK」。彼女に限らず教祖陣は何故か揃って日本人風の苗字が付いている。
ロム
(左がロム、右がラム)
北方の産業国ルウィーの女神候補生の一人。ホワイトハート(ブラン)の妹に当たる。双子姉妹の姉であり、控えめで大人しくやや人見知りをする性格。使用武器は杖(ラムのものとは別カテゴリ扱い)。右利きの模様。
モデルはDS、特に初期プロセッサユニットの名前からDSLであるものと思われる。名前の由来はコンピュータ用語のROM(Read Only Memory)か。
ラム
北方の産業国ルウィーの女神候補生の一人。ホワイトハート(ブラン)の妹に当たる。双子姉妹の妹であり、勝ち気でやんちゃな性格をしている。使用武器は杖(ロムのものとは別カテゴリ扱い)。左利きの模様。
モデルはDS、特に初期プロセッサユニットの名前からDSLであるものと思われる。名前の由来はコンピュータ用語のRAM(Random Access Memory)か。
ホワイトシスター
(左がロム、右がラム)
ロム・ラム姉妹の守護女神としての姿。
ブラン
ホワイトハートの人間としての姿。ロム・ラムの姉。寡黙で知的な印象を受ける少女であるが、その一方でかなりの激情家でもあり、興奮すると極端な悪口を吐く悪癖がある。本の虫であり、自ら同人小説を刊行しているが、評判はあまり良くない。使用武器はハンマー。名前はフランス語で「白」の意味。
モデルはWiiであるものと思われる。
ホワイトハート
ルウィーの守護女神。ブランの守護女神としての姿。心なしかさらに好戦的になる。
西沢ミナ
ルウィーの教祖。平均年齢が特に低いルウィー陣にとっては、半ば母親代わりの存在である。真面目で穏やかな性格をしているが、それだけに怒ると怖い。またロングコートを着用した姿のため分かりにくいが、何気に格好自体はかなり露出度が高い。
名前の由来は、おそらくネットスラングの「ニシ」。
ベール
グリーンハートの人間としての姿。金髪碧眼にドレス姿の、おっとりとした、グラマラスで母性的な女性。その麗しい容姿に似合わぬヘビーゲーマーでもある。守護女神達の中では最も設定年齢が高いためか、姉代わりの扱いを受けている。使用武器は槍。名前はフランス語で「緑」の意味。
モデルはXbox360と思われる。なお、2011年現在マイクロソフト製の携帯ゲーム機が存在しないためか、彼女には妹がおらず、リーンボックスの女神候補生に該当する人物も存在しない。
グリーンハート
南方の軍事国家リーンボックスの守護女神。ベールの守護女神としての姿。
箱崎チカ
リーンボックスの教祖。妹のいないベールにとっては妹のような存在であり、彼女自身もベールを「お姉さま」と呼んでいる。高飛車な自信家であるが、その一方であまり身体は強くない模様。
名前の由来は、おそらくネットスラングの「チカ」。
コンパちゃん
プラネテューヌの新人ナース。ネプテューヌ・ネプギア姉妹の友人。囚われの身となった守護女神達とネプギアを救出するため、イストワールの依頼でギョウカイ墓場に赴いた。前作に比べると天然ボケはなりを潜めた感がある。使用武器は巨大な注射器。
モデルはコンパイルハート自身。どうもギョウカイ墓場にいる「元祖コンパちゃん」は知人であるらしい。
余談であるが、PS Storeの「メーカー別」からアイディアファクトリーを選択すると、小カテゴリ選択のビジュアルとして、コンパイルハートの欄に彼女が、アイディアファクトリーの欄にアイエフちゃんがそれぞれ登場している。
アイエフちゃん
プラネテューヌ諜報部に所属するエージェント。コンパの友人。若干中二病をこじらせていることを除けば真面目な常識人で、前作ではパーティーの貴重なツッコミ役であった。彼女のネプギアとのキスシーンは、本作のビジュアルとしては比較的早い段階から公開されており、リリィシステムのイメージとして定着していた(実際にはリリィシステムとは無関係なイベントビジュアル)。常に携帯電話をいじっているが、これを取り上げられると幼児退行してしまう。使用武器はカタール・爪類。
モデルはアイディアファクトリー。
日本一ちゃん
正義のヒーローを自称する娘。困っている人間のもとにどこからともかく現れる。正義のヒーローを自称するだけあって戦闘能力は(人間にしては)高いが、極端な発育不良が悩みの種。前作ではDLCで戦闘で使用できるようになるキャラクターだったが、本作では標準で使用できるようになった。使用武器はプリニーガンシリーズ。
モデルは日本一ソフトウェア。
がすとちゃん
ゲイムギョウ界外、遠く離れた錬金術師の国「ざーるぶるぐ」出身の錬金術師。まだ幼いがその能力は天才的である。もっとも当人曰く、これで「錬金術師学校はやっと卒業した」レベルであるらしい。前作ではDLCで戦闘で使用できるようになるキャラクターだったが、本作では標準で使用できるようになった。使用武器は杖(ロム・ラム姉妹のものとは別カテゴリ扱い)。
モデルはガスト。ガストショップのサイトには彼女によく似たキャラクターが登場しているが、これがデザイン上のモチーフとなっている。一説によると本体は帽子の方であるとか。
5pb.ちゃん
リーンボックスの人気アイドル。その歌声はただの歌声ではなく、正しき者に力を与え、悪しき力を祓う不思議な力を持っている。その一方、ステージ外では極端な人見知りであり、まともに会話もできない程。前作ではDLCで追加されるシナリオで仲間になるキャラクターだったが、本作では標準で使用できるようになった。使用武器はギター。
モデルは名前そのままに5pb.。なお、5pb.は改組によりMAGES.のゲーム部門ブランド名となったため、厳密にはメーカーキャラではない。
ケイブちゃん
本作の新キャラクターの一人。リーンボックスの警察組織である「リーンボックス特命課」の構成員の一人。女神不在となり、治安が悪化しつつあるリーンボックスを影ながら支えている。"当たり判定"が小さいようで、人ごみなどをすり抜けるのが非常に上手い。通常では仲間にならないが、DLCの適用により仲間になるようになる。その際の使用武器は巨大なハサミ、あるいは羽根のような形状をした専用の刀剣(「デススマイルズ」シリーズのオマージュ)。
モデルはCAVE。なお、「リーンボックス特命課」のモデルは言うまでもなくXbox360特命課。
ファルコムちゃん
本作の新キャラクターの一人。ゲイムギョウ界を旅する、ベテラン女冒険者。プラネテューヌ近郊の出身。自身の冒険記録を書籍にまとめており、この冒険譚は世界的な人気を誇る。通常では仲間にならないが、DLCの適用により仲間になるようになる。その際の使用武器は西洋剣(ドラゴンスレイヤー。ノワールのものとは別カテゴリ扱い)。
モデルは日本ファルコム、特に冒険譚をまとめて書籍にしているというエピソードや、旅先で必ず船が難破するというジンクス、助けた女性に無差別に好意を抱かれるというエピソード等からアドル・クリスティンであるものと思われる。プラネテューヌ近郊の出身という設定は、かつて日本ファルコムがセガと合併する計画があったことからか。
pixiv上での扱い
「ネプテューヌmk2」タグが使われることも多い。「~ネプテューヌ」のうち、特に本作に特徴的な要素(女神候補生や教祖等)についてはこのタグが付けられる傾向がある。
また、本作はパープルシスターに限ってスーツのテクスチャを描き換えることが可能になっており、この描き換えテクスチャも本タグが付けられる模様。