概要
大阪府大阪市此花区西九条にあるJR大阪環状線とJR桜島線(起点)、阪神なんば線の駅。
阪神なんば線の大阪難波延伸(2009年3月20日延伸開業)後、USJの乗り換えや京セラドーム大阪に向かう客が増加している。
JR西日本
所在地:大阪市此花区西九条一丁目32-18
大阪環状線から桜島線(JRゆめ咲線)が分岐。島式2面3線(貨物線を含むと2面5線)の高架駅。
2・3番のりばは、1つの線路で2つのホームを共有している形態で、桜島線(JRゆめ咲線)の電車と新大阪からの特急列車(通過列車を含む)が使用する。
このため環状線上におけるボトルネックとなっていたが、これを緩和する目的で、2019年9月に梅田貨物線から4番のりばへ入線できる渡り線を野田駅寄りに増設することを発表。2020年3月より併用を開始した。
1番のりばの北側にホームのない貨物線が2本あり、北側の貨物線を東海道線支線(梅田貨物線)と桜島線を直通運転する貨物列車、南側の貨物線を新大阪方面に向かう通過列車(「はるか」など)が使用する。
当駅から福島駅までは単線の貨物線と複線の旅客線が並ぶ3線区間となっており、貨物線は福島駅から東海道線支線(梅田貨物線)として新大阪へ分岐する。
2014年3月15日、「大阪環状線改造プロジェクト」の一環として、1・4番のりばに発車メロディを導入した。楽曲はフランク・W・ミーチャムの「アメリカン・パトロール」。この駅でJRゆめ咲線に乗り換え、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンに行くことができるのが採用理由となっている。
のりば | 路線 | 行き先 | 備考 |
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1 | 大阪環状線(外回り) | 大阪・京橋方面 | 主に大正方面からの電車 |
JR京都線 | 新大阪・京都方面 | 特急「くろしお」 | |
2 | JRゆめ咲線 | ユニバーサルシティ・桜島方面 | 当駅折り返し |
大阪環状線(外回り) | 大阪・京橋方面 | JRゆめ咲線からの直通電車 | |
3 | JRゆめ咲線 | ユニバーサルシティ・桜島方面 | 当駅折り返しもしくは大阪方面からの直通電車 |
きのくに線特急「くろしお」 | 白浜・新宮方面 | 新大阪から | |
4 | 大阪環状線(内回り) | 新今宮・天王寺方面 | |
JRゆめ咲線 | ユニバーサルシティ・桜島方面 | 大阪方面からの一部直通電車 | |
大和路線 | 王寺・奈良・加茂方面 | 大和路快速・区間快速 | |
阪和線・関西空港線 | 関西空港・和歌山方面 | 関空快速・紀州路快速 | |
きのくに線特急「くろしお」 | 白浜・新宮方面 | 新大阪から |
当駅には一部の特急「くろしお」が停車し、新大阪からの列車は3番のりば側のみ扉が開く。扉が開かない2番のりばの発車標には「通過」「Pass」と表示される。「はるか」は当駅に停車せず(2010年3月12日までは一部停車)、関西空港行きは2・3番のりばを通過する。
上述の通り、2020年3月のダイヤ改正により、一部の特急が新設の渡り線を介し4番のりばを経由するようになった。
大阪環状線とJRゆめ咲線の直通電車は基本的に2・3番のりばに発着するが、時間帯により大阪方面に向かう電車は1番のりば、JRゆめ咲線に向かう電車は4番のりばを使用する場合がある。2・3番のりばに到着した電車は、到着から数分間両側の扉を開いた状態となる。発車のおよそ1〜2分前には、大阪方面行きに向かう電車は3番のりば側の、JRゆめ咲線に向かう電車は2番のりば側の扉を閉める。
隣の駅
大阪環状線 | ||||
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種別 | 前の駅 | 当駅 | 次の駅 | 備考 |
| 福島駅(JR-O12) | 西九条駅(JR-O14) | 弁天町駅(JR-O15) | |
快速 | 福島駅(JR-O12) | 西九条駅(JR-O14) | 弁天町駅(JR-O15) | 阪和線直通、東岸和田・日根野行きのみ |
| 野田駅(JR-O13) | 西九条駅(JR-O14) | 弁天町駅(JR-O15) | 大阪方面に向かう電車はいずれも放送などで「普通」と案内 |
直通快速 | 弁天町駅(JR-O15) | 西九条駅(JR-O14) | 野田駅(JR-O13) | 大阪方面のみ。放送などで「普通」と案内 |
JRゆめ咲線 | ||||
種別 | 前の駅 | 当駅 | 次の駅 | 備考 |
普通 | 野田駅(JR-O13) | 西九条駅(JR-O14/JR-P14) | 安治川口駅(JR-P15) | シャトル列車を含む |
阪神電気鉄道
所在地:大阪市此花区西九条三丁目15-13
駅番号はHS45。
相対式2面2線の高架駅。阪神なんば線の大阪難波延伸前は当駅が終着駅であった。建築当初より難波への延伸を考え、JRの高架を越える高さで建設された。延伸開業時、千鳥橋駅寄りに設置されていた両渡り線が撤去され、代わりに片渡り線が設けられた。これは当駅から大阪難波・近鉄奈良線方面に直通できない場合やダイヤが乱れた場合、尼崎方面へ折り返す場合に使われる。
隣の駅
利用状況
近況
JR西日本
- 2018年(平成30年)度の1日平均乗車人員は31,300人である。
- 小山駅、磯子駅、稲田堤駅より多い数字となっている。
- 阪神なんば線開業以来、利用者が増加傾向にあり、前述の通り、天王寺駅やUSJに向かう客が多い。
阪神電気鉄道
利用状況推移表
事業者名 | JR西日本 | 阪神電気鉄道 | |||
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年度 | 乗車人員 | 乗降人員 | 増減率 | 乗降人員 | 増減率 |
2008年(平成20年)度 | 26,355人 | 49,112人 | 20,634人 | ||
2009年(平成21年)度 | 24,556人 | 45,784人 | -6.8% | 21,361人 | +3.5% |
2010年(平成22年)度 | 22,892人 | 45,840人 | +0.1% | 22,715人 | +6.3% |
2011年(平成23年)度 | 22,920人 | 46,982人 | +2.5% | 22,874人 | +0.7% |
2012年(平成24年)度 | 23,491人 | 48,658人 | +3.6% | 24,502人 | +7.1% |
2013年(平成25年)度 | 24,329人 | 50,972人 | +4.8% | 26,291人 | +7.3% |
2014年(平成26年)度 | 25,486人 | 52,710人 | +3.4% | 29,079人 | +10.6% |
2015年(平成27年)度 | 28,127人 | 56,254人 | +6.7% | 31,528人 | +8.4% |
2016年(平成28年)度 | 29,535人 | 59,070人 | +5.0% | 32,734人 | +3.8% |
2017年(平成29年)度 | 31,037人 | 62,074人 | +5.1% | 35,936人 | +9.8% |
2018年(平成30年)度 | 31,300人 | 62,600人 | +0.8% | 37,608人 | +4.7% |
2019年(令和元年)度 | 37,648人 | +0.1% |
参考文献
※1 ハンドブック阪神