誘導分岐
- イタリア生まれの探検家、奴隷商人。クリストファー・コロンブスのこと。南北アメリカ大陸(の属島)に到達したことで有名。本記事はこれについて説明する。
- 妖怪ウォッチに登場する妖怪。→コロンブス(妖怪ウォッチ)
- 「ギャグマンガ日和」の登場人物。
- タイムボカン24の登場人物。こちらを発見した人物と言われているが……。真歴史の詳細は作品タグを参照。
- 「機動戦士ガンダム」シリーズに登場する補給艦。→コロンブス(ガンダム)
- 1.を題材にした映画の名前。詳細
- 『ラヴヘブン』の登場人物。→コロンブス(ラヴヘブン) 本記事で解説しているコロンブスがモデルのキャラクター。異世界の危機を救うため、主人公により召喚された。
- Fate/Grandorderの登場人物。クリストファー・コロンブス(Fate)を参照の事。
歴史上の人物であるコロンブス
ジェノヴァ(イタリア)生まれの探検家。(1451年頃~1506年5月20日)
当時ヨーロッパではインド産の香辛料の需要が高かったが、地中海からインドへ抜ける航路はオスマン帝国に牛耳られていたため、代替の航路開拓が進められていた。
そんな中、コロンブスは大地球体説を信じて「西へ行けばインドへ到達できるはず」と考え、スペイン王室の援助を受けて出発。存在が認識されていなかった南北アメリカ大陸に到達し、西にも人の住む大地があることを証明した。
ただし、コロンブスは死ぬまで自分が到達した場所をインドだと思っていた。
「コロンブスがアメリカを発見した」という「功績」については、あくまでもヨーロッパ人の視点であり、またバイキングのレイフ・エリクソンが中世にニューファンドランド島(カナダ)に入植していたことが知られる現代では正確さに欠ける。より公平な立場からは「旧世界と新世界の出会い」と表現される。
コロンブスは、エルナン・コルテスやフランシスコ・ピサロら悪名高い征服者の先駆けとなり、原住民が築いていたアステカ文明やマヤ文明を滅ぼす発端となった。
1492年の「新大陸」へのコロンブスの上陸時に約800万人いた西インド諸島のインディアンの人口は、1496年の末までに3分の1までに減り、さらにそれ以降、死亡率は倍加した。
領土の統治の拙さからスペイン王室から次第に冷遇され、1506年5月20日バリャドリッド(スペイン)で死去。
こうした負の側面から先住民の子孫や一部の歴史学者達からは否定的な評価を下される事があり、アメリカ合衆国の10月12日を「コロンブス・デー」(コロンブスが北米大陸に到達したとされる日に由来する)とする事に抗議の意を示したり、2020年夏にコロンブスの銅像が引き摺り回されたり、撤去された事は記憶に新しい。(落書きなどの銅像への損壊はこれ以前から度々見られていた。)
皮肉な事に現在の人類がコロンブスが遺した恩恵を多大に受けているのもまた、まぎれもない事実である。
あまりにも上記の逸話が凄惨すぎて、単に「新世界へ到達した偉人」という切り取り方をされる事もしばしばある。