台詞の概要
変身する際にナツカワ・ハルキの背後に立つゼット自身が両手を大きく広げて「ご唱和ください我の名を!ウルトラマンゼーット!」と呼びかけ、ハルキがこれを復唱する形で変身する。
早い話が「叫べナオ!ジャンファイトと!」のようなもの。前作のタイガも初変身時に「叫べヒロユキ!バディーゴー!」と呼びかけている。
この台詞は本作品のキャッチコピーなどにも多彩に使われている。
第1話サブタイトルにも採用されているが、こちらは読点が入った「ご唱和ください、我の名を!」表記になっている。
後にゼットの名前はウルトラマンエースから名付けられたことが判明しており、この台詞にまた違った趣を感じている人もいる。
主題歌の概要
作詞・作曲・歌:遠藤正明
上記の台詞が歌い出しにそのまま使われている。
パッと聴くと王道の熱いヒーローソングだが、歌詞をよく聴くと「力の意味」「正義とは何か」はたまた「敵は誰なのか」を問いかけるシリアスな内容も散りばめられている。特に2番で顕著で、1番から通しで聴くと「平和のために戦っていく中で本当の正義が何なのかわからなくなっていく」というまるで戦争モノのような物騒な内容になっている。
EDである「Connect the Truth」も同様の方向性の歌詞となっており、関係者のインタビューも併せて不穏な空気を感じる人も。
そして、その不穏は現実のものになった。
タイトルがタイトルなだけに、情報公開前は『オーブ』の主題歌も担当した水木一郎氏に歌って欲しいという声も多かったが、JAM Project繋がりとも言える遠藤正明氏が担当。影山ヒロノブ氏に続く「Z」を冠した作品の主題歌を歌うということに水木氏も喜びのツイートを行っている。
また、遠藤正明氏は東映特撮の爆竜戦隊アバレンジャーの主題歌も担当しており、ウルトラシリーズとスーパー戦隊シリーズの両方の主題歌を担当したアーティストとなった。
余談
初めてウルトラマンと会った主人公がいきなりその名を呼んでも面白味に欠けることや、イベントやショーなどの場でファンが掛け声を出しやすいようにという考えから、メイン監督の田口清隆氏がこの台詞を発案した。
上記の通り本作のキャッチコピーとしても使われている本セリフだが、「ご唱和ください」という謙譲語と尊大に聞こえる一人称の「我」という相反する言葉の組み合わせはいろいろな意味でインパクトがあり、番組開始前は「へりくだっているのかふんぞり返っているのかよく分からない」といった指摘が見受けられた。
第1話放送後、このセリフはウルトラマンゼットが地球に来たばかりで日本語が不得手、特に敬語の使い方がよくわかっていなかったことと、自分もハルキも命の危機にある中で急造した決めゼリフであったことが描写され、一応の説明はつけられた。
「地球の言葉はウルトラ難しいぜ」
ストーリーが進むにつれて日本語にも慣れていったものの、「ご唱和ください我の名を!」だけは直っていない。
またニコニコ動画の公式配信動画などでは歌詞に対するいわばお約束とも言うべき返しがあり、いくつか例を挙げると
- ご唱和ください我の名を→ウルトラマンゼェェェェェェッッット→だめだ、遠藤正明は強い
- 一番大事なモノいったい何だい?→バンダーイ
- 誰の為にこの力はあるんだい?→ベリアル様
- 退屈持て余して蔓延る宇宙人(エイリアン)→ジャグラー
- 刺激求めて蘇る巨大怪獣(モンスター)→ゼッパンドン
- 傷つき倒れても構わない→円谷「(予算が)傷つき倒れても構わない」
関連タグ
仮面ライダーゼロワン - 放送時期が重なる特撮ヒーロー番組。終盤の驚くべき展開が奇しくも2番の歌詞をなぞるものになっている事を指摘する声があった。まさかの予言者である。
表記ゆれ
Buddy,steady,go!!→ご唱和ください我の名を!→???