氷室京介
ひむろきょうすけ
俺は俺なりに矜持があってさ、それはダウンしても必ず立つってやつ。ダサくても格好悪くてもいいから、必ず立つ。無様でも立ち上がれば、無様ではなくて、それが生き様になる。そんな感じでずっとやってきた。
概要
本名:寺西修(1960年10月7日~)
高校時代は暴走族のヘッドで、地元でも有名なワルとして鳴らし、後輩である布袋寅泰は近づくことさえ恐れていた。
がっちり固めたリーゼント・ヘアのヤンキー・ファッションだったが、成功を掴むため上京。洋楽に影響を受けて髪の毛を立て、うっすらメイクをするようになった。バンド結成のため氷室に呼び出された布袋はホストのような姿に驚いた。
デビュー当時は「氷室狂介」という芸名だった。「氷室」は漫画「ワル」(原作:真樹日佐夫 作画:影丸穣也)の主人公・氷室洋二から。
僅か七年の活動期間ながら後世のミュージシャンに多大なる影響を与えた。
現在ロサンゼルス在住。老けない病患者の一人でもある。
1992年ごろから歌い方そのものが変化し、BOØWY時代とはほぼ完全に一線を画す。
そのため多くのミュージシャンが影響を受けているBOØWY色の強い氷室京介と現在の氷室京介にはかなり違いがある。
1993~94年頃からスタッフ全員が自分の意見に従順な日本の制作環境に思い悩むようになり、ついには自律神経失調症を患うほどに心身追い詰められてしまう。それをきっかけに楽曲制作においてお互いの強い意見をぶつけ合えるLAに制作の拠点を移すようになり、そのまま移住し現在に至る。
2004年にはNBA選手シャキール・オニールの豪邸を買い取ったニュースがアメリカ誌の記事一面を飾ったことでも話題になった(現在は売却済み)。
2006年GLAYとの共演(「ANSWER」)を境にフェスにも積極的に参加し日本に戻る機会も多くなった。
意外と涙もろい一面があり、ファンからの歓声に涙し歌えなくなることも珍しくない。
様々なメディアに積極的に出演する布袋とは対照的にめったにメディアに出演しないため、非常に厳格なイメージを持たれがちだが、実際はダウンタウンともうまくやりあえるほど話し上手で饒舌な人物である。
SNSやブログもやらない主義なので現況も分かりづらいが、彼と交流を持つLA在住の芸能人のSNSで現地で開かれているパーティーなどに参加している元気な彼の姿を載せた写真などがアップされている。
あちらで仲良しなミュージシャンはYOSHIKI(XJAPAN)、松本孝弘(B'z)など。またLA好きで知られるGLAYのTAKUROともよく来米のたびにしょっちゅう会食や飲みに行くらしい。
とはいえ、基本的に数年に一度の新譜発売やライブ、ドキュメンタリーなどのメディア出演を除きプライベートがほとんど明らかになっていないのはデビューから現在に至るまでほとんど変わっていない。
さらにライブ活動終了も宣言され、音楽活動があったとしても楽曲提供など裏方の仕事になるのはほぼ確実のため今後はますます情報が少なくなっていくものと思われる。
氷室京介が長きに渡り「孤高の天才」と呼ばれ続けたのはこのためである。
2020年に発生しているCOVID-19ではLAが日本以上にウイルス蔓延が深刻で本人も年内還暦を迎える高齢なのもあって彼の健康状態を心配するファンも多かったが、長年楽曲制作のパートナーだった作詞家の松井五郎のSNSを通じて現在も元気であることが明らかになりファンを安心させた。
「氷室京介」卒業宣言
2014年7月13日、山口県周南市の公演で、来年(実際は再来年になった)の最終公演を最後にライブ活動終了する旨を発表。多方面に衝撃を与えた。
後に、理由を耳の機能不全によるものと説明がなされた。
最終公演はBOØWYの伝説のライブと同名の「LASTGIGS」で、2016年4月から5月にかけてのドームツアーとなり、5月23日の東京ドームでファイナルを迎えた。
現在は還暦を迎える2020年に向けて新作アルバムのレコーディングを進めているとのこと。
主な曲
ANGEL
LAST GIGSからわずか三ヶ月後に発売されたデビューシングルで、いきなり1位を獲得。
この頃はまだBOØWY色がかなり強い。
この曲が発売された7月21日はファンからも色々と特別な日として扱われている。
SUMMER GAME
夏をテーマにした疾走チューン。
GLAYとのジョイントライブではTERUと共に熱唱した曲でもある。
JEALOUSYを眠らせて
1990年年間シングルチャート10位。
「Higher Self」収録のリミックスバージョン、リミックス盤「masterpiece #12」収録の歌詞違いバージョンやイントロをカットした1998年再録バージョンなど様々なバージョンがあることでも有名。c/wのLOVER'S DAYもかなりの名曲。
KISS ME
氷室初のミリオンセラーを記録し、最大のヒット曲となった。
「ブティックJOY」CMソング。
VIRGIN BEAT
「カメリアダイヤモンド」CMソング。
PVで超高度のクレーンから命綱なしで佇む氷室の姿が印象的。
ナインティナインの岡村隆史もこのPVを真似したが、あまりの高さに怖じ気付く有様だった。
ちなみにその映像は実際に氷室の元へ届けられスタッフ一同爆笑だったという。
魂を抱いてくれ
事務所をBeatNixに移籍後初のシングルで、シングルA面曲では数少ない名バラード。作詞に松本隆を迎えている。
テレビでは「HEY!HEY!HEY!」「僕らの音楽」の二度披露された曲でもある。
STAY
「CDTV」オープニングテーマ。
SQUALL
ドラマ「グッドラック」主題歌。
この曲のPVも岡村にオ室京介名義でパロディにされた。
ダイヤモンド・ダスト
ドラマ「氷の世界」主題歌。
「魂を~」以来の正統派バラードで、3年ぶりの30万枚越えを果たした。
関連タグ
SIAMSHADE LUNASEA:メンバーがバックバンドに在籍(DAITAと真矢)
ダウンタウン:彼らが司会を務める歌番組に数回出演した。氷室にとっては今となっては貴重なTV出演である。
T.M.Revolution/西川貴教:彼が歌唱力を認めた数少ないボーカリスト。1998年の帰国時に番組出演したのを機に友人関係に。
水島裕 小泉今日子 反町隆史 KAT-TUN:楽曲を提供(「光と影」「3001年のスターシップ」「ONE」「keep the faith」)
GLAY:BOØWYを強くリスペクトしているロックバンド。このバンドをきっかけにBOØWYを知ったファンも多いため氷室本人からも感謝されている。
龍が如く5:過去の楽曲が色々と使用された。