演:岡田浩暉
概要
第13話から登場した防衛チーム『UPG』の親組織である国際防衛機構の長官。UPGに対しても絶大な指揮権を持っている。
また、その人選についても大きく関わっており、アリサの才能を見抜いてUPGに引き抜き、陣野をUPG隊長に任命した張本人でもある。
所謂タカ派の人間で、「地球の平和は人類自身の手でつかまなければならない」を信条としているが、劇中ではそれを完全に誤った形で解釈している節があり、平和の為には明らかに人類には扱いかねる程の威力を誇る兵器を運用する事を躊躇しなかったり、戦力になりえそうなものを手に入れる為には卑劣な方法も辞さない等、手段を選ばない過激な危険思想の持ち主。
またウルトラマンに対しても「得体のしれない宇宙人」と懐疑的に見ており、「いつ人類の敵にまわってもおかしくない」と警戒しているが、自分達の手に負えない事態が起きるとそのウルトラマンに対して「何とかしてくれよ!!」と泣きつくなど、かなり浅はかで都合のいい面もある。
行動
相次ぐチブル星人エクセラーの侵略行為に対抗するためにビクトリウム鉱石のエネルギーを用いた超兵器「ビクトリウム・キャノン」の投入を決定し、異を唱えたアリサ以外(ビクトリウム・キャノンの運用には彼女の存在が必要不可欠だった為)の隊員達の隊員資格をはく奪して、強引に解雇を言い渡し、実質的にUPGを乗っ取る。
ビクトリアンたちについては第14話でショウが乗り込んできたことから存在を知り、攻撃しようとした部下たちに武器を下すよう命じるが、その直後に部下のチャージガン・パラライザーモードで銃撃して麻痺させ、ビクトリーランサーとシェパードンのクリスタルスパークドールズを奪い、ビクトリウム・キャノンのエネルギーチャージに利用するが、余りあるエネルギーを制御できずにシステムが暴走を起こし、さらにはあまりの非道さと身勝手さからアリサにも見限られ、そのまま役職放棄されてしまう。
そのまま側近共々どうする事も出来ずに狼狽えていたところに、この混乱に乗じたチブル星人エクセラーにライブベース内に乗り込まれてしまう。
それまでの行動を「愚か」と嘲笑され、殺す価値もないと判断されたのか側近共々基地の外に放り出された上にビクトリウム・キャノンがビクトルギエルとなって暴れ回る様を見て絶望のどん底に落とされ、陣野隊長に「兵器に希望を見出すのは間違いだ」と縛められた。
ビクトルギエルが倒された後は、無事に倒され復興していく町の様子を見ながら、ようやく自分の思想が間違っていた事に気が付いて、反省する。
結果的に自分の行動が町の被害を大きくしてしまったと後悔したが、アリサや陣野から「やり直す事ができる」と励まされた。
最終回以降の消息については語られておらず、不明。
余談
演者の岡田氏は、仮面ライダーフォーゼ劇場版でラスボスである宇宙鉄人キョーダインのグランダイン役として出演していた。
ちなみに陣野を演じた大浦龍宇一は仮面ライダーディケイド劇場版のラスボスである月影ノブヒコ/シャドームーンを演じており、奇遇にも仮面ライダーの劇場作品のラスボス同士が上官と部下の関係として登場する事となった。
関連タグ
高倉司令官、ゴンドウ・キハチ、西条武官、ユウキ・マイ:ウルトラシリーズに登場した防衛組織のタカ派仲間。ゴンドウは神山と同じく超強力なキャノン砲を防衛の要にしようとして、それを敵に利用される失態を犯した。
ウルトラマンベリアル、ウルトラマントレギア:神山の懸念を現実のものとしたウルトラマン達。
トレヴァー・マロニー:タカ派な思想と、強引な上官権限で主人公達を強引に解雇して組織を乗っ取るが、自ら開発した新兵器を敵に寝返らせる失態を犯すなど、色々とキャラや行動が似ている軍人。