パソコン用のゲーム。ほとんどがWindows用であり、Macintosh用ゲームの多くはWindowsからの移植である（Macオリジナルのゲームも無いわけではないが）。
家庭用ゲーム機とは違いハードメーカーによる制約が無く、誰にでもゲームが作れ流通できる環境にあるため、同人ゲームが多く制作されている。アダルトゲーム（エロゲ）も多いが、単に「PCゲーム」と言う場合は、同人ゲームやアダルトゲームを除き、全年齢対象として流通するパソコンゲームを指す。(だが、最近では少なくなったとはいえ、日本では未だに「PCゲー＝エロゲ」という既に四半世紀前レベルの時代遅れ(かつ半ば侮辱的でもある)な認識が平気で罷り通っていることも残念ながら残っている。)
日本ではテレビゲーム(CS機)が隆盛を極めたため、Windows以降のPCゲームは洋ゲー（アジア含む）が大半を占める。とはいえ、『信長の野望』シリーズ、『三國志』シリーズ、『A列車で行こう』シリーズなど、古くから定番としてリリースされ続けている国産ゲームもある。
家庭用に移植されるタイトルも多いが、逆に家庭用タイトルがPC用に移植されるというケースも近年では「ほぼ同発」だったり、「CS機から遅れて1年前後」にリリースされることも増加傾向にある。中には希少ではあるが「CS機で出たゲームのリマスター版がPCでのみ発売された」なんてのもある。
例：英雄伝説 零の軌跡、ロックマンXシリーズ（6と7以外。8は同時発売）、真・三國無双（3以降）など
2010年代のパソコンゲームはSteamなどのDL配信が完全に主流を占め、逆にパッケージ販売は殆どされなくなっている(これは現在のCS機とは最も異なる特徴でもある)。海外ですら、パッケージ版が出るのはA~AAAクラスのリミテッドエディションのような特典が山盛りでつく物が大半で(しかも、このケース自体すら少ない)、販路も「自社通販限定」(+「極一部の特定ショップ限定」な場合もある)だったりする。
一方、商業エロゲはこの頃になってもパッケージ販売が多いため、前述の時代遅れな認識が未だに残っているのだと思われる。
1980年半ばには既に『ソフトベンダーTAKERU』という、PCゲーム用の自販機があり、ゲームをネットワーク経由で取り寄せることもできた（当時は通信コストが非常に高く、ソフトウェア販売による収益よりも通信経費の方が高く付いたためビジネスとしては失敗だったという）。
