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アチェリの編集履歴

2021-01-10 12:56:56 バージョン

アチェリ

あちぇり

アチェリとは民間伝承に登場する少女の幽霊である。

概要

アチェリ(Acheri)とはインディアンの民間伝承に登場する虐待で死んだ少女の幽霊。

普段は山頂に住んでいて、夜になると谷間におりてきて特に子供に病気をもたらす。


そのため現地の子供たちは、魔除けの赤い糸を首に巻いたり赤い布を身に付けている。

実は…

日本では下記の女神転生シリーズの影響でインドの民間伝承と言われているが、


海外ではインディアンオジブワ族・チペワ族のフォークロアであるという資料が有名で

イラストも描かれている。その姿は灰色の服を着て暗い目をしている。

Acheri


海外版Wikipediaの参考文献で最古は、ポルトガル版に記載された1972年にカルフォルニア大学出版局から発刊された「Hindus of the Himalayas(ヒマラヤのヒンドゥー教徒)」である。


この資料の113ページにはインド中西部マハラシュトラ州のシルカンダの伝承として「matriya(matris)」と呼ばれる、人々を病気にする少女の幽霊が丘からやってくる事が書かれている。しかし、魔除けの赤い糸や布については言及されず「アチェリ」という名も出てこない。

なお、女神転生シリーズに登場する女幽霊チュレルの名はこの伝承の前ページに掲載されている。


北インドのチャッティースガル州にアチェリという地名があり、仏教には阿闍梨(アーチャリー)という言葉がある為に名付けられ、80年代に書かれたモンスター図鑑で、インディアン(インド人とアメリカ先住民の両方を指す)の伝承として設定が創作された可能性もある。


なお赤い糸で難を逃れられるという伝承は、『旧約聖書』のヨシュア記に登場する娼婦ラハブのエピソードの影響があるのかもしれない。

創作での扱い

女神転生シリーズ

初出は『ソウルハッカーズ』で種族は”鬼女”。足元に目がある影を持つインド風の少女悪魔として登場した。同じく少女姿の魔人アリスモー・ショボー怨霊エリカと比べるとマイナーだが、ナジャとともに幼い姿が可愛いとpixivではファンの絵師から多くの投稿がされている。

真・女神転生IMAGINE』ではボスとして登場。運営のCAVEはモデリングに際し、ATLUSから影のほうが本体に見えるようにしてほしいと監修を受けた。

アチェリアチェリ

【その後の】クダアチェリ【女神転生】すとれんじ じゃーにー

憂国の大戦

赤い着物を着た鬼娘。デザインはpixivユーザーでもある水玉ぱんちゅ氏。名前と設定のみで資料が皆無の中の仕事であったという。

アチェリ

百神

大きな幽霊のような影を持つ少女の姿をしている。仏教の「四苦」の意味が加わった「アチェリ・ドゥフカ」「アチェリ・ドヴェーシャ」「アチェリ・スティヤーナ」「アチェリ・ラーガ」が登場。

スーパーナチュラル

アメリカオカルトテレビドラマ。インディアンの伝承を元にした姿でセカンドシーズン最終回に登場した。

スクービー・ドゥー

アメリカのオカルトコメディアニメ。DCコミック版#131の第3話にインディアンの伝承の姿で登場した。

関連タグ

アメリカの妖怪 インド インディアン

女幽霊 佐藤有文 創作 ネイティブアメリカン

 *余談

  • 米国産のTRPGD&D』に登場する鳥型の魔物アケイライ(Achaierai:日本ではアカイライとして知られる)は、インディアンの伝承という説が一時期あったが、アチェリと混同された様である。
  • 英語版Wikipediaでは2010年に発売された 「Descriptive Ethnology, Vol. II: Europe, Africa, India」を資料としてインド神話説をとっている。ノートではインディアンの伝承のほうが信憑性が高いという意見も出ているが決着はついていない。

外部リンク

インド説

英語版Wikipedia フランス語版Wikipedia ポルトガル語版Wikipedia

インディアン説

スペイン語版Wikipedia イタリア語版Wikipedia ロシア語版Wikipedia

各記事に参考文献が列記してある。

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