概要
佐野満が変身する仮面ライダー。基本カラーは茶色。
全ライダー中最も優れたジャンプ力を活かしたムエタイに似た足技と、スピンベントにより召喚する大型ドリル「ガゼルスタッブ」を振り回して戦う。
契約したモンスターの眷属を従えた集団殺法を取る。
召喚機は羚召膝甲(れいしょうしつこう)ガゼルバイザー。右足の脛と膝にセットされている、レイヨウの頭部を模した膝当て型の召喚機。アドベントカードをベントインする際は、膝を曲げる事でスロットを解放し、脛側のパーツの中にカードを装填し、膝を伸ばして閉じることでカードを読み込む。当たれば痛そうな外観だが、打撃武器として使われた描写は無い。
仮面ライダー全体を見渡しても珍しい、スエード調のカラーリングにボア(毛)を多用したモコモコしたデザインが特徴。触り心地が良さそうである。
これは同じ茶色系ライダーのオーディンとの差別化を図る為の措置であり、ファイナルベントカードの背景の色も、色カブりを防ぐ為か契約モンスターの体色に近い青紫色が使われている。
名前の由来は皇帝を意味するエンペラー(emperor)+インパラ(ガゼルに近い動物)。
スペック
身長 | 195cm |
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体重 | 94kg |
パンチ力 | 200AP(10t) |
キック力 | 400AP(20t) |
ジャンプ力 | ひと跳び50m |
走力 | 100mを5秒 |
所持カード
ゼール系モンスターを大勢従えられるためか、劇中で使ったカードは三種類しかない。
- スピンベント
ギガゼールのツノを模した二連装ドリル「ガゼルスタッブ」を召喚。2000AP。
ぶっちゃけストライクベントと変わらない気がする。
本契約モンスターであるギガゼールを召喚する他、多数のレイヨウ型モンスターをギガゼールを通じて使役する。4000AP。
必殺技「ドライブディバイダー」を発動。5000AP。
大量のゼール軍団を突撃させて逃げ場を無くし、すれ違い様の打撃で怯ませたのち、敵の頭部に強烈な跳び膝蹴りを打ち込む。
契約モンスター
レイヨウ型ミラーモンスターのギガゼール。基本カラーは紫。
他にも青や緑色の個体がいるが、彼が契約したのは紫の個体一匹のみ。
発達した脚力による高速移動とジャンプを得意とし、両腕の高周波電磁カッターとドリル状の刃を持つ杖を武器としたヒット&アウェイ戦法をとる。
また、四肢から発する電気信号によってメガゼール、マガゼール、ネガゼール、オメガゼールなど契約外の他のレイヨウ型モンスターと意思疎通し、常に複数で行動する習性を持っており、これにより同一群のレイヨウ型モンスターもインペラーの支配下に置かれることになる。だが、眷属として出現するモンスター達も餌を求めてくるというリスクも存在する。
なお、インペラー登場以前の序盤にも野生のレイヨウ型個体が多数出現しており、龍騎やナイトと戦い倒されている。
龍騎以降での活躍
仮面ライダーディケイド
第6話「バトル裁判・龍騎ワールド」に登場。仮面ライダー裁判に参戦し、主にガイやライアと戦っていた。
その後はアビスと戦闘中だったディケイドに複数のゼール系モンスターと共に襲い掛かったが、最後はディケイドのディメンションキックを受けて脱落した。
RIDER TIME 龍騎
仮面ライダージオウのスピンオフ作品『RIDER TIME 龍騎』にも登場。ただし、変身者は佐野ではなく石田(篠田諒氏が演じる新キャラクター)という男である。
DRAGON KNIGHT版
本作での名称は仮面ライダースピアー。アックスと同じく武器の見た目そのまんまのやや安直なネーミングである。
泥棒兄弟の次男、アルバート・チョウが変身。
余談
TVスペシャル「13RIDERS」では別人がインペラーの変身者となっている(声が異なる為わかる人にはすぐわかる)が、変身者の名前や素顔および佐野との関係は一切不明。
彼の本名が「椰子敏幸(やしとしゆき)」だと言う噂も一時あったが、これは放送当時「榊原が真司に託したリストから見慣れない『椰子敏幸』という名前が読み取れる」という噂が流れたことによる誤報。
後にこのリストは『仮面ライダー オフィシャルデータファイル』で掲載され、実際にリストに記載されている見慣れぬ名前とやらの実態は「湯村敏幸」と「椎名修治」であり、その上で「オーディンやリュウガなど、変身者を見せていないライダーだった可能性が高い」とされているため、彼らがインペラーだったのかどうかは今の今まで不明である。
なお、このリストに書かれた10名の名前には、真司の他に東條悟(本編のタイガ)と佐野満(本編のインペラー)の名前は無かった。
初代龍騎であった榊原耕一と同様の初代インペラーで、佐野は彼のデッキを受け継いだ二代目インペラーであるという説もあるが、これもまた公式からの名言が無い為真偽の程は不明。