灯油

とうゆ

化石燃料の一種である。

曖昧さ回避

ここでは、1について解説する。

石油から精製される化石燃料の一種であるケロシンを、ストーブやランプ用に調整した物を指す。ケロシンは"軽油より軽くガソリンより重い"とされるが、主成分の炭化水素の炭素数は軽油に重なり、ガソリンよりは軽油に近い性質を持つ。

ガソリンよりも引火しにくく安全性が高い(厳密にはガソリンを燃料として使うストーブもあるが引火に注意が必要)上に軽油より揮発性が高い為(軽油をストーブに使うと大量の黒煙を出す)、暖房器具の燃料として重宝されやすい。また、工業用や産業用途として機械の洗浄や溶剤にも用いられる事がある。

更に、ケロシンは気圧差に左右されにくい特性を生かしてジェットエンジン向きの燃料として調整され、飛行機の燃料にも用いられている。ジェット燃料は基本的に精製度の高いケロシン(≒灯油)だが、ワイドカット系と呼ばれる物はナフサ(ガソリン)を混ぜている。

因みに、石油製品は"LPG(プロパンガス)<ナフサ(ガソリン）<ケロシン(灯油)≦軽油<重油<アスファルト"の順に重質化する。

なお、給油時にポリタンクへ入れる事から世間では"灯油＝ポリタンク"というイメージが強い。