機体諸元
型式番号 | PMX-000 |
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建造 | ジュピトリス |
生産形態 | 試作機 |
全高 | 30.3m |
頭頂高 | 23.0m |
全備重量 | 89.1t |
出力 | 4,900kW |
推力 | 96,000kg |
センサー有効半径 | 11,300m |
装甲材質 | ガンダリウム合金 |
パイロット | パプテマス・シロッコ、レコア・ロンド、サラ・ザビアロフ、ティターンズ兵 |
武装
- ビーム・サーベル×2
- メガ粒子砲×2
- 9連装ミサイルポッド×2
- グレネードランチャー×2
- クローポッド×2
機体説明
パプテマス・シロッコがジュピトリス艦内で設計、開発した試作型可変モビルアーマー(MA)。
型式番号PMX-000。PMXシリーズにおける最初の機体である。
主なパイロットはパプテマス・シロッコ、レコア・ロンド、サラ・ザビアロフ。
ガンダムシリーズ史上初の変形シーンを披露したMAでもある。
木星の高重力圏での活動を前提に設計されており、高重力を振り切るための大型スラスター・ユニットを装備し、フレーム剛性も非常に高く設定されている。
TMAとしては最初期にムーバブルフレーム構造を採用した機体であり、変形所要時間は僅か0.5秒である。
スペック上の比推力は然程高くはないが、メインスラスターの他に機体脚部、及び尾部等にも大型スラスターを内蔵しており、実際の総推力は196,000kg以上と言われている。
スラスター・ユニット先端には出力11.3MWの直結型メガ粒子砲を搭載し、ジョイント・アームにより広範な射角を有する。
その他にも、肩部には九連装ミサイルランチャー(ミサイルはある程度の追尾誘導能力が有る)、腕部にはグレネードなどが内蔵されたクローポッドを装備しており、高い攻撃力を誇る。
ビームサーベルはクローポッドと腕に挟まれた隙間部分に収納している。
放映当時の一部書籍では、腕部クローポッドにバルカン砲装備との記述がある。
デザイン上クローポッドの左右に砲口らしい穴はあるが、実際には劇中で使用することはなかった。
装甲材は当初は不明で、超硬スチール合金製とも言われていたが、現在ではシロッコ独自開発によるガンダリウム系素材であり、ガンダリウムγと同水準の強度を確保した素材を採用していたことが明らかになっている。またムーバブルフレームもガンダムMk-Ⅱを起源とするグリプス系の物やAE製のリック・ディアスのブロックビルドアップ系とも異なるが相当の技術をシロッコが独自開発し、本機に採用していたという事になっている。
本機の開発者であるシロッコの優れた技術的才覚が窺える一面である。
ちなみに、イラストにあるMS形態は可変後の姿であり、本機の分類はモビルアーマーで区分されている珍しい機体でもある。定義的にはおそらくMAである高機動形態が本来の基本形態でMSという人型形態が「可変した形態」という事なのだろう。
関連イラスト
MA形態のイラストは少ないが、可変後のMS形態は人気が高い。
バリエーション
メッサーラ・グラシュティン
形式番号PMX-000G。
漫画『機動戦士ガンダムヴァルプルギス』に登場するMA。
オーヴェロンの支援機として開発されたMAタイプのメッサーラ。
パイロットはクラン所属のコンチェッタ・フィリー。
運用形態はMA形態のままでMSには変形しない。
シロッコによってグリプス戦役末期に設計が終わっていた。
武装
- メガ粒子砲
機首にあるメガ粒子砲。
高出力モード搭載。
- ブースター部ビームキャノン×2。
原型機のメッサーラにもあった武装。
- クローアーム
ブースター部の底部に折りたたまれた近接格闘専用巨大クロー。
通常MSであればクローで掴む事も可能なサイズ。
メッサーラ・グラシュティン(メガライダー形態)
機首の高出力メガ粒子砲を使用する際はメッサーラの機首アーマーをパージしてメガライダー形態になる。
またSFSとしてMSを搭乗させるためのグリップが背中から立ち上がる。
オーヴェロン&メッサーラ・グラシュティン(第二形態)
メッサーラ・グラシュティン(メガライダー形態)にオーヴェロンが跨りSFSとして使用する形態。
オーヴェロンとメッサーラのジェネレーターが互いに接続され武装への出力が増す。
セイン大尉はこの様子を見て"騎兵"と例えた。
オーヴェロン&メッサーラ・グラシュティン(第三形態)
メッサーラ・グラシュティン(メガライダー形態)とオーヴェロンが合体した姿。
近接戦格闘形態といった所。
ビームキャノン付きブースター2基が分離後オーヴェロンの背部コアポッドと合体。
ブースターに折りたたんであった巨大なクローアームが使用可能になる。
メッサーラ・グラシュティン本体はオーヴェロンと合体せずそのままサポートを行うことになる。
オーヴェロン&メッサーラ・グラシュティン(第四形態)
オーヴェロン&メッサーラ・グラシュティン(第三形態)の状態からメッサーラ・グラシュティン本体をオーヴェロンが手持ち兵装として携行した状態。
この時、モノアイ部分が背中側に立ち上がりセンサーが露出、高出力メガ粒子砲になる。
またオーヴェロンの頭頂部メインカメラ及びツインアイが赤色に点灯する。
グリプス戦役末期にはシロッコがこの形態に至るまで設計を完了していた。
メッサーラ・ディノファウスト・アルファ
型式番号ABFS-RR01M。
雑誌企画『TYRANT SWORD Of NEOFALIA』に登場。
シロッコが木星コロニーで量産していた機体で、可変機構こそ確認できないものの、「攻撃型獣態宇宙機(ABFS)」と称される人型から外れた有機的なフォルムを持つ。
大出力を生かした一撃離脱を基本戦術とするためか腕部の固定装備はなされておらず、肩に相当する位置にはラッチが設けられており、そこにミサイル・ポッドや拡散ビーム砲などのウェポン・パックを装着するのが基本仕様となっている。
メッサーラでは背面に位置するエンジン・ポッドは機体上部にマウントされ、計2門の大型メガ・ビーム・ランチャーが直結されている。また、胸部には前方に付き出す形でセンサー・クラスターが備えられている。
シロッコが独自の戦力として編成していた「木星師団」に86機が配備されていたが、地球圏帰還後に生じたタイラント・ソード改“アグレス”との戦闘時に全滅している。
メッサーラ・ディノファウスト・ジュピター
型式番号ABFS-RR01S。
『TYRANT SWORD Of NEOFALIA』に登場。
シロッコが自身の専用機としてメッサーラ・ディノファウスト・アルファをカスタムした機体。
肩部ラッチにクロー式の近接戦闘用マニピュレーターが装着されるとともに、センサー・クラスターにも強化改修が加えられている。
上述のディノファウスト・アルファが全滅した戦闘以前にタイラント・ソードと1対1で交戦しており、パイロットの技量も相まって、「究極的機動兵器」であるタイラント・ソードと互角に渡り合い生還するなど、ポテンシャルの高さを発揮している。
GNメッサーラ(仮)
アニメ『ガンダムビルドダイバーズRe:RISE』に登場するガンプラ。
先に言っておくと最終回に登場したモブ中のモブの機体で、アルス軍の戦艦の砲撃に撃沈する1カットのみしか出ていないが、
この機体の特筆すべき点は大型スラスターのバーニア部分にGNドライヴのコーンスラスター6基(3基を2セット)ガン積みしていることである……その発想はおかしい。
1カットのみの活躍ながらその木星チックな発想に魅入られ、別ゲームをやり出す必殺技を繰り出すチャンプに負けず劣らずの話題をよんだ。
関連項目
機動戦士Zガンダム パラス・アテネ ボリノーク・サマーン ジ・O
ガンダムTR-1:ヘイズル・ラーにメッサーラの大型スラスター・ユニットを換装する事で高機動型ブースター装備となる。