概要
1985年10月1日に三大都市圏以外で初めて開局したテレビ東京系列局。
昭和時代に最後に民放開局したテレビ局であり、これ以降に開局した民放テレビ局は平成新局である。
開局当初の筆頭株主は中鉄バス、2位が日本経済新聞社、3位が山陽新聞社だったが、1999年12月20日に中鉄バスが保有株を山陽新聞社に売却したため、現在は筆頭株主が山陽新聞社、2位が日本経済新聞社である。山陽新聞グループと日本経済新聞グループに属する。ただし、テレビ東京ホールディングスの完全子会社であるテレビ東京と同様、日本経済新聞社の連結対象外となっている。テレビ東京が六本木グランドタワーに移転する2016年11月以前は、TXNで唯一日経のビルに入居していない局だった。
テレビの相互乗り入れが認められている岡山県と香川県の民放テレビ局で唯一、社名に「テレビ」が入っている。
現在本社は岡山市北区柳町二丁目の山陽新聞社本社ビルにある。
毎年9月ごろには当局と山陽放送と岡山放送の岡山のTV局3社と親会社の山陽新聞社による『6-7-8CHテレビ祭り』を開催している。
開局まで
1979年4月1日に岡山県と香川県の相互乗り入れが始まり、その前後に熊本県と鹿児島県にも第3の民放テレビ局が設立した際に「岡山県第3のテレビ局を開局させたい」という機運が高まった。ところが先の相互乗り入れのこともあり、岡山が本社の山陽放送と岡山放送、高松が本社の西日本放送と瀬戸内海放送4局が視聴できたことから話し合った結果、両県合わせて5番目となるテレビせとうちの開局が決まった。
送信所
親局はNHKや山陽放送、岡山放送および西日本放送、瀬戸内海放送と同じ岡山市の金甲山に設けられている。送信所は西日本放送と、送信鉄塔とアンテナは山陽放送および西日本放送と共用している。香川県側の親局にあたる前田山送信所の鉄塔は先発4社と、アンテナは山陽放送と共用している。
地上デジタルに完全移行した今なお、岡山・香川両県内に中継所のない場所がほかの4局と同様に多くある。似たような問題を抱えていたテレビ北海道とTVQ九州放送の2局は、地デジ化推進による支援策もあって放送対象地域における中継所整備をほぼ終えている。
しかし、岡山・香川の両県のケーブルテレビで再放送されているため、直接受信できない地域でもケーブルテレビに加入すれば視聴できる。
アニメ
1989年4月、地方ローカルとしては異例の自社制作アニメのTXN全国ネット放送を開始(第1作は『アイドル伝説えり子』)。岡山・香川両県の民放テレビ局の中で全国ネットのテレビアニメ制作に着手したのも、現在も東名阪地区以外の民放テレビ局において30分のレギュラーアニメ番組を制作するのもテレビせとうちのみである。1993年12月から継続しているしまじろうシリーズが代表作(ちなみにしまじろうシリーズ原作者のベネッセコーポレーションの本社も岡山市にある)。
独立局作品の放送実績は、2003年1月から3月まで放送された「らいむいろ戦奇譚」以降、2021年4月改編の時点で15シリーズ16本(ただし「魔法少女リリカルなのはStrikerS」は本来は独立局作品だが、本局を含めたテレビ東京系列全6局で放送されたことがあるのでここには含まない)。1年に1本も放送しているかいないかという計算になる。むろんほとんどが深夜アニメであるが、「12歳。」と「最響カミズモード!」は平日夕方に放送している。しかも「12歳。」は唯一複数シリーズ放送された独立局作品、「最響カミズモード!」に至っては、TOKYOMXおよびキッズステーション以外ではここでしか放送実績が無いというから恐れ入る。
また、テレビ東京の深夜アニメで、テレビ大阪やテレビ愛知はもちろんのこと、テレビ北海道やTVQ九州放送ですら放送されたのにここでは放送されなかった作品も存在するが、本局では放送された「瀬戸の花嫁」に関しては珍しく、テレビ北海道とTVQ九州放送では放送されていない。
2019年4月4日に放送された「キャプテン翼」最終回を持って、深夜アニメ枠が廃止された。
番組
- しまじろうシリーズ
- おばあちゃんの台所:2011年10月から放送されている。主に岡山県と香川県に住む70歳以上の老女を取材し、その老女の自慢の料理、あるいは郷土料理を取り上げる。放送日時の移動が結構頻繁に行われており、2021年4月改編時点では土曜11時40分-11時55分に放送されている。また、ここ以外でもTVQ九州放送、三重テレビ、びわ湖放送、テレビ和歌山、鹿児島テレビで定期番組として、山口放送で不定期番組として、それぞれ放送されているほか、過去には岐阜放送、奈良テレビ、テレビユー福島、さくらんぼテレビ、愛媛朝日テレビでも放送されていた。
- にじどこ〜2次元の入り口はどこですか?〜:毎月第2土曜深夜に放送されていた、アニメネタバラエティ番組。第1火曜深夜→第1日曜深夜を経て2015年春改編から同年7月までこの放送曜日となっていた。テレビせとうちの営業担当者の宮田絵利が「タミヤ」の名義で司会を務めた。