※当記事ではpixiv内の投稿作品と区別するため、二次創作の基になった作品のことは『ジャンル』と呼ぶ。
概要
このタグの利点は、タグ編集者の主観に拠るところが大きい他の多くの評価タグと違い、ブクマ数という明確な基準を基にしてpixiv内で評価されている作品を探すことができる点にある。
無論ブクマ数の伸び方は作品投稿者やジャンルそのものの知名度、キャラクターの人気などに大きく左右されるため、単純にブックマーク数が少ない作品ほど劣っていると断ずることはできないが、それでもジャンルタグやキャラタグのみで探すよりはクオリティの高い作品に出会える確率は高くなると思われ、作品数も厳選されるため、古く埋もれてしまった作品にも出会いやすくなる。
また、「ふつくしい」や「10点じゃ足りない」などの主観的なタグとは異なり、基準の存在する客観的な指標であるため、検索タグとしても価値がある。
ちなみにこの客観性という特徴ゆえに、評価系タグの中では例外的に投稿者が自分でつけても「自分タグ」とは言われない。
だがそれと同時に「客観的な指標であるがゆえに、ブックマーク数の増加とともに剥がしたり張り替えたりする必要が生ずる」という特殊さもこの系統のタグの特徴である。
投稿者が自分でつけてしまうと他のユーザーにはその作業ができなくなるため、なるべく避けた方が良い。同じ理由でタグロックも奨められない(もちろん、投稿者が後々まで自分でメンテナンスする気があれば、何の問題も無いが)。
そして全てのジャンルに言えることだが、張り替えの必要が生じたら積極的に行うこと、メンテナンスを怠らないことを推奨する。
このタグを追加することの是非
「すでにイラストのタグが10個すべて埋まっている場合、他のタグを消してまでこのタグを付けるのは荒らし行為になりかねないので注意が必要である」という意見もある(実際、タグの付け替えが頻繁に発生する「タグ付け戦争」が発生している事も否定できない)。
しかしタグ機能は本来閲覧者が検索を容易にするための機能なので、実際に◯◯に当たるだけのブクマ数ならば「◯◯users入り」をつけても良い。
その場合に削除するタグの候補は、感想タグ(ピクシブ百科事典で作成されていない少数派タグ・女性向け小説で見られるタグ類)、ネタタグ、コメントで代用可能なタグ、続編希望の派生タグ等が挙げられる。
「users入りタグ」の新規作成・追加に際して
作品に対して新たに「◯◯users入り」のタグを作成し、ピクシブ百科事典にも記事を作成した際には、各「◯◯users入り」の記事及び各ジャンルの親記事に該当ジャンルのタグ追加を願いたい(投稿者・閲覧者が全ジャンルのタグを把握出来る訳ではないため。故に、「該当ジャンルの「users入り」タグは作られているが、存在が知られていない」状況も発生している)。また、腐向けタグでusers入りタグがある場合は、棲み分けの為にも腐向け作品のusers入りタグを百科事典の方に併記して頂けると幸いである。
また、小説はサムネイルで内容の判断がしづらいため、イラストと比べて閲覧・評価される機会が少ない。そのためイラストよりもusers入りタグの基準がゆるく設定されている。
一方的な評価をする前に
時折、海外絵師による投稿作品の中に「ブックマークが一定数に到達していないのに、投稿者自身がusers入りタグを使用している」例も見受けられるが、これは「タグのつけ方を詳しく分かっていない投稿者が、他作品のタグを参考にしてコピペした結果、users入りタグも一緒にコピペしてしまった」が故に起こってしまったと推測されている(詳細は「※作者は海外ユーザー」の記事を参照していただきたい)。
そのため、そういったユーザーに対して「自演」等の評価をするユーザーも見受けられるが、そういった評価をする前に、まずは「作者のプロフィール」などを確認した上で評価をするべきであろう。投稿者全員が、ローカルルールを知り得ているわけではないのだから。
普及の経緯
古くから観察しているユーザーによると、当初は一部の有名ジャンルで1000users入りのように大きな数字を達成した作品をまとめる目的で使用されていたのが、特に2011年頃からは(明確な数字で評価を分けられるという客観性が広く受け入れられたためか)より多くのジャンルで専用タグが作られ、ブクマ件数に応じた派生タグが普及していったとのこと。
また、「入り」であるのは、ニコニコ動画で主に再生数10万以上の動画に付けられる「◯◯殿堂入り」から派生したと思われる。
表記揺れについて
しばしば『user入り』とsを抜いて表記されることがあるが、正しくは『users入り』である。
これは以前pixivでサムネイルの下に表示されるブクマ件数が『(件数)users』だったことに由来しているものと思われる。
さらに『入り』まで省略されたものとしては、『アイマス100user』が有名である。
タグを付ける場合は当然正しい表記で付けるべきだが、検索の際は『user』のみで検索すると、表記揺れも含めて検索出来るので便利である。
細分化や統合について
基点の「50users入り」等+「◯◯(任意のタグ)」でAND検索をするだけで本来は事足りるが、実情は何百もの「◯◯users入り」タグが作られている。
タグクリック一つで済ませたいユーザーの需要もある。また、「色々なジャンルのまとめイラスト」に各ジャンルのタグをつけている場合、「希望するジャンル以外の作品にもヒットしてしまう」可能性も大いにあるため、利便性という点を考えると、ジャンル毎のusers入りタグの方が有効になってくるだろう。
長期シリーズの例
シリーズ数が多くなることが想定される場合は、「◯◯シリーズusers入り(ファイナルファンタジーシリーズやテイルズオブシリーズなどのRPG、ガンダムやジョジョの奇妙な冒険などの続編や派生作が多いシリーズ、BEMANIのような対象作品が多くなってしまうブランド等)のように統合するケースも存在するが、こうしたケースは10年以上続いている長寿作品シリーズ等に限定されるだろう(例外として、プリキュアシリーズはシリーズ総合タグの「プリキュア◯◯users入り」に加え、各年度のタイトル毎にタグが作られている)。
「イラストと小説を別々にするのって不便なだけじゃない?」
元よりイラストと小説は表示が別々だが、「◯◯users入り」と「◯◯小説users入り」でタグが別々に作られるケースも存在する。しかし両方を統合したusers入りも一部作品で立ち上げられている(甲鉄城のカバネリなど)。
「『◯◯users入り』の書式ではないとダメなのか?」
実は、くら寿司作品の評価タグにくら寿司100皿越えというusersの部分を『皿』に置き換えたようなタグも存在する。ただし、検索の利便性から独自色が出るようなusers入りタグは生まれていないのが現状と言えるだろう。
使い方
基本的には『(ジャンル名)(ブクマ数)users入り』という形で表記され、ジャンル名の部分には略称が使用されることが多い。
現在ではusers入り系のタグもかなり普及したため、pixiv内の作品がブクマ数100件を達成すると大抵誰かしらの手でそのジャンル専用の100users入りタグが付けられるようになった。
そのジャンルで1000users入りした作品が一つしか無い場合は単に『1000users入り』と表記されることもあったが、現在では最初から『(ジャンル名)(ブクマ数)users入り』という形をとるのが一般的になっている。
カバーする範囲について
そのジャンルのusers入り系タグが細分化されて複数ある場合、最高位のタグ以外にはカバー範囲の上限ができる。
例1. 100・1000・10000users入りがある場合。
タグ | カバー範囲 |
---|---|
100users入り | 100以上 1000未満 |
1000users入り | 1000以上 10000未満 |
10000users入り | 10000以上 |
例2. 100・500・1000・5000・10000users入りがある場合。
タグ | カバー範囲 |
---|---|
100users入り | 100以上 500未満 |
500users入り | 500以上 1000未満 |
1000users入り | 1000以上 5000未満 |
5000users入り | 5000以上 10000未満 |
10000users入り | 10000以上 |
例3. 100・250(300)・500・1000・5000・10000users入りがある場合。
タグ | カバー範囲 |
---|---|
100users入り | 100以上 250(300)未満 |
250users入り(300users入り) | 250(300)以上 500未満 |
500users入り | 500以上 1000未満 |
1000users入り | 1000以上 5000未満 |
5000users入り | 5000以上 10000未満 |
10000users入り | 10000以上 |
1作品にそのジャンルのusers入りタグが複数付けられている事があるが、上の表に示したように同時に二つのタグのカバー範囲に入る事はない。
こういうケースでは正しくない方のタグ(ブックマーク数の増加に伴うタグの複数使用であれば、ブックマーク数の少ない方のタグ)を消すのが望ましい。
また、ブックマーク数が急速に伸びていることがわかる作品では、1つのタグをつけてほどなくして次のタグの条件を満たすケースがあるため、その場合は数字の少ないusers入りタグを使う前にいったん様子を見るのも手。
users入り一覧
ジャンル別タグの一覧は各記事内を参照。
ちなみに『ジャンル名 user』でアンド検索すればそのジャンルのusers入り作品をほぼすべて表示でき、『ジャンル名 000user』とすれば1000users入り以上のものをほぼすべて表示できる。
5users入り(小説5users入り)
通常のイラスト投稿で5件というブクマ数を得るのは容易なため、イラストに比べて利用者の絶対数が少なくブクマ数が伸びづらいpixiv小説でのみ使用されている。
10users入り(小説10users入り)
通常のイラスト投稿で10件というブクマ数を得るのは比較的容易なため、イラストに比べて利用者の絶対数が少なくブクマ数が伸びづらいpixiv小説でのみ使用されている。
と、認識されていたが「あんガル10users入り」(→検索結果)、「ウルトラ戦姫10users入り」(→検索結果)、「タジハナ10users入り」(→検索結果)、「MALICE10users入り」(→検索結果)などがイラストの分野で使用されている模様。……しかし、やはり上で説明しているようにジャンルによっては10程度は簡単に到達してしまうので、広めていくべきなのかは微妙である。
非常に希だが、20users入りや25users入りのタグを使用しているジャンルも存在する。
30users入り(小説30users入り)
こちらも10users入りと同様、小説作品に対して使われることが多い。中規模ジャンルでは10usersを設けず30usersもしくは50usersからタグを付けているものもある。
非常に希だが、35users入りや40users入りのタグを使用しているジャンルも存在する。
50users入り(小説50users入り)
こちらも10users入りと同様、小説作品に対して使われることが多いが、イラスト・漫画作品でもpixiv内での創作規模によっては達成するのに相応の画力やセンスが必要とされるため、少数ながら使用されている例はある。
100users入り(小説100users入り)
100件という高すぎず低すぎない難易度から、現在最も多くのジャンルに存在するusers入り系タグ。
非常に希だが、あまりにも作品数が膨大すぎるジャンルでは150users入りも使用されている。
200users入り(小説200users入り)
ごく一部のジャンルでのみ使用されている。
100users入りに近いことと、積極的に使用しているジャンルが300users入りを併用していることが多いため、タグの登録件数は少ない。
250users入り(小説250users入り)
あえて「100users入り」や「500users入り」と使い分ける必要性が薄いため、使用しているジャンルは少ない。
イラストにおいては100と500の間では最もタグの登録件数は多いが、ジャンル数は300users入りに劣る。
また、小説では小説200users入りや小説300users入りと比べてほとんど使用されていない。
「00users入り」で検索しても引っかからないという問題点もある。
300users入り(小説300users入り)
250users入りと似た状況で、使用しているジャンルは少ない。
小説はサムネイルで内容の判断がしづらいのでイラストより閲覧・評価される機会が少ないという事情があるため、最近では小説100users入りと小説500users入りの間に小説300users入りのタグを使用するようになった作品も多くなってきている。
500users入り(小説500users入り)
キリの良い区切りの一つであるため、イラスト数が多いジャンルでは100→500→1000という序列で使用される。
800users入り(小説800users入り)
イラストでは使われることは非常に稀(むしろ、700users入りの方が使用例が多い)。一方、500users入り作品が多い小説の一部ジャンルでは使用されている。
1000users入り(小説1000users入り)
普及率はおそらく100users入りに次いで高く、users入り系タグが100と1000のみというジャンルも多い。オリジナル小説に限っては、1500users入りが存在したが、現在は使われていない。
ごく一部のジャンルでは2000users入りも使用されている。
3000users入り(小説3000users入り)
ジャンルによっては使われる。当初は、東方Project3000users入りと戦国無双3000users入りだけだったが、うごイラ3000users入りやオリジナル3000users入り、銀魂3000users入りなどが追加された。
5000users入り(小説5000users入り)
かなり盛況なジャンルでなければほとんど届かないが、条件を満たした多くのジャンルで、1000users入りの次に使われることになるタグ。
7500users入り
使われることは稀だが、作品数の多いジャンルでは使われている。東方Project7500users入り以外にはうごイラ7500users入りやオリジナル7500users入りが存在する。
小説では使用例がなく、代わりに1000区切りの使用例(6000users入り、7000users入り、8000users入り)が僅かにある程度であり、ほぼ小説5000users入りに内包されている。
「000users入り」で検索しても引っかからないという問題点もある。
10000users入り(小説10000users入り)
言うまでもなく「ブクマ数10000件の達成」は極めて困難であり、ジャンル別タグでも該当作品数は殆どが二桁に留まっている。
ただし、基準を達成したイラストがある場合や人気の高いジャンルでの普及率は高い。
ごく一部のジャンルでは20000users入りも使用されている。
30000users入り(小説30000users入り)
ジャンルによっては使われる。50000usersには満たないものの、10000users入りの作品が多い場合に使用される。
ごく一部のジャンルでは40000users入りも使用されている。
50000users入り
人呼んで「神の境地」。2018年10月現在、pixiv全体で50000usersを達成した作品は約400作品存在する。
ごく一部のジャンルでは60000users入り、70000users入り、80000users入り、90000users入りのタグをつくっている場合がある。
100000users入り
2019年1月現在、pixiv内ではこのタグが該当する作品が53点存在する。
200000users入り
ここまで来ると該当ジャンルもほとんど無い。
300000users入り
2019年1月に新たに確認されたブックマーク系評価タグ。
400000users入り
2021年1月に新たに確認されたブックマーク系評価タグ。
虚偽users入りタグ
時折、表記どおりのブックマークに達していないにもかかわらず自作自演でタグを付けるユーザーも残念ながら一部にいる。こうした迷惑行為による検索妨害を防ぐためのタグ。