概要
タグ付け戦争とはpixivなどユーザーがタグをつけることにより作品を管理するサービスにおいて、タグの編集、追加、削除あるいは置き換えなどで発生する編集合戦の一つであり、類似した行動には同様に分類を行うカテゴリーや親記事といったものに対するものなどが存在する。
詳細
タグで作品を管理しているサービスにおいて「作品内に多くの要素が含まれている(描かれているキャラクターやカップリングなど)」、あるいは「異なる題材を描いた複数の作品を漫画形式などの特殊機能でまとめて投稿している」等の理由により、作品に複数のタグを付けたい場合が存在する場合があるが、たいていのサービスにおいて、作品につけられるタグの数は制限されており、また「絵師等が多数のタグをロックしている、あるいは属性が多すぎて他のユーザーが自由にタグを編集できない」「投稿者にとって「他者が分類したタグが本当に必要なものとは限らない」「タグの表記揺れの統一を試みるユーザーの存在」「感想タグやネタタグを付けたがるユーザーが集まる」の理由により、「タグとしての機能を果たしている」タグを選抜する必要があるが、それを理解できないユーザーが存在することが挙げられる。
問題点
タグの編集に限らず、この種の編集合戦の問題点としては、頻繁な書き換えによりデータベースへのアクセスが増えサーバーに負担が掛かり、運営および管理人は何らかの手段をとる必要が発生し、そこで行われる行為はタグのロックなどの保護、あるいはアカウント停止等の不利益な措置を受ける可能性も存在する。
pixivの場合
pixivの場合、一つの作品につけられるタグの数は10個であり、作品の投稿者はタグをロック可能であり、投稿者以外のユーザーがタグの追加や削除の操作を行うと一定時間(大体5分〜10分程度といわれている)経過するまで次の操作を行えない仕様になっており、これらの仕様(恐らくは過去に行われた「タグ荒らし」、すなわちタグで作品や作者およびタグ自体の誹謗中傷を行う行為や恣意的にタグを外す行為、の対策と思われる)のため、ある程度編集合戦は抑制されているように見えるが、発生するときは発生する。
編集合戦
著名なユーザーや作品であるためタグ編集を行う人数が多かったり長時間張り付くユーザーが存在する場合、「自分が気に入らないタグを削除」して「自分がふさわしいと考えるタグに置き換える」という行為が発生する場合に存在し、事例としてはトレパク関連やその他著作権関連でインターネット上で話題となったユーザーの作品等に(それが正しいか正しくないかにかかわらず)その行為を行う、あるいは特定のタグを恣意的にはがす行為などが挙げられる。
ピクシブ百科事典
またピクシブ百科事典において各種事情により「特定のタグを使用させたくない」、あるいは「特定のタグを使用させたい」と考えるユーザーも存在していると思われ、彼らは複数アカウントを用いて工作しているといわれており、また本来不要な誹謗中傷に用いたタグをピクシブ百科事典に登録する行為や、逆に本来必要であるはずの内容を削除および白紙化する場合も存在する。
予防策
これらの行為を予防するには、編集者が作品のコメントやメッセージ、スタックフィード等各種機能で話し合ったり、不自然なタグの編集が行われた場合タグの編集を行わず投稿者に報告し、投稿者が残すべきタグをロックし、望ましくないタグの編集を行ったユーザー(投稿者はタグの編集を行ったユーザーの数字IDが確認できる)をブロックしたり、その情報を共有したり、あまりに恣意的な場合は運営に荒らし・悪質ユーザーとして通報するなどして、争いを収めることが望ましい。ただし、状況によっては運営側の対応が遅れる場合もあるので、「即時対応できない無能な運営」扱いをせず、その状況において出来ることを地道にやっていただけると幸いである。