概要
"見た者は一週間後に死ぬ"という呪いのビデオをめぐる物語。
ジャパニーズホラーカルチャーの火付け役にして原点。
都市伝説の「不幸の手紙」を題に取った本書は、その作中の通り、口コミで評判が広がり、ベストセラーとなった。
映画化、ドラマ化など多くのメディアミックスがされたが、それもまた作中の描写とリンクする仕掛けがなされている。
映画版の印象からホラージャンルとして見られることが多いが、シリーズ全体を俯瞰するとSF色が濃い。
また、著者の鈴木光司はホラー専門の書き手ではなく、シリーズの一部ではヒューマンドラマを成立させようと試みている。
本作の中心的な存在である山村貞子は、そのキャラクター性と映画版で見せたインパクトから、一躍話題の種となり、さまざまなパロディがなされた。
近年はインターネット上の二次創作においては、萌えの対象(貞子たん)にもなっている。
「リング」タグで見られるイラストの大半は、もはや『リング』ではなく貞子のイラストだが、「貞子」タグだけでは同名の人物と被るため、「リング」タグが併用されることもある。
シリーズ一覧
原作小説
いずれも角川書店刊。
『リング』1991年
『らせん』1995年
『ループ』1998年
『バースデイ』1999年
『エス』2012年
『タイド』2013年
漫画
『リング』1995年 - 永井幸二郎作画。講談社刊
『リング』1999年 - 上下巻。稲垣みさお作画。以下、角川書店刊
『らせん』1999年 - 桜水樹作画
『リング2』1999年 - MEIMU作画
『バースデイ』1999年 - MEIMU作画
『リング0 バースデイ』2000年 - MEIMU作画
『貞子』2012年 - MEIMU作画
『貞子さんとさだこちゃん』2019年 - 津々巳あや作画。ComicWalkerでのWeb配信。後述の映画のスピンオフギャグ漫画。
ラジオドラマ・ドラマCD
『リング』1996年 - 角川書店発売
映画
日本映画。東宝配給
『リング』『らせん』1998年 - 同時上映
『リング2』1999年 - 同時上映は『死国』
『リング0 バースデイ』2000年 - 同時上映は『ISOLA 多重人格少女』
『貞子3D』2012年
『貞子3D2』2013年
『貞子VS伽椰子』2016年
『貞子』2019年
韓国映画
『リング』1999年
アメリカ映画
『ザ・リング』2002年 - ドリーム・ワークス配給(アメリカ)。アスミック・エース配給(日本)
『ザ・リング2』2005年 - アスミック・エース配給
ドラマ
いずれもフジテレビ放送。
『リング ~ 事故か! 変死か! 4つの命を奪う少女の怨念』1995年 - 二時間ドラマ。『リング 完全版』としてビデオ化
『リング~最終章~』1999年 - 連続ドラマ
『らせん』1999年 - 連続ドラマ
ゲーム
『リング』2000年 - ドリームキャスト専用。角川書店発売
『リング∞』2000年 - ワンダースワン専用。インフィニティ発売
ジュブナイル
『リトルリングⅠ 死者からの手紙』2010年 - 鈴木光司原案。みずのあき作。角川つばさ文庫
関連タグ
ホラー(ジャパニーズホラー) ミステリー SF ファンタジー