悪の感情を解放している時こそが一番人間らしいのだよ
概要
クローバー王国から北に位置する異国・スペード王国を牛耳っている、三人の悪魔憑きの魔導士〈漆黒の三極性〉(ダークトライアド)の一人であり、三人のリーダー格。
かつてはスペード王国の兵士であったが、平和な日々に退屈し、自分の悪意が満たされることを望んでゼノンやヴァニカをはじめ複数の仲間たちと反乱を起こし、一人を除き王族を皆殺しにして国を乗っ取り、実質的に支配者となっている。
プロフィール
誕生日 | 4月28日 |
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星座 | 牡牛座 |
血液型 | B型 |
年齢 | ー |
身長 | 182cm |
好きなモノ | 自分、悪意 |
CV | 小山力也 |
人物
王冠とローブを着用し国王を気取っているような服装で、緑の目とオールバックの黒髪に色白な肌、額には一文字に縫い目のような痣がある。口髭と顎髭を生やし常に不気味な笑みを浮かべている。
「人間の本質は“悪”である」と豪語する徹底した性悪説の信奉者で、憤怒・憎悪・嫉妬・破壊衝動や復讐心など、人間の持つ負の感情を総じて“悪意”と称し、これらを「人間しか持ち得ない至高の感情」としている。
その悪意への信奉はもはや崇拝に近い念で、敵対する相手が自分に向けるものには「良い悪意だ」と称賛し、自身が相手に抱くものには「…嫉妬、怒り、憎悪、たまらないね………!!」と歓喜の声をあげて快楽と愉悦に浸るなど狂気じみている。
それらに対しての周囲からの悪口や非難さえも、『私の事を悪く言ってるのなら誉め言葉』とすら解釈している。
所謂、「サイコパス」である。
自分と似たような立場の者は得別扱いし、同じ悪魔憑きであるアスタにも興味を示すが、「悪い力を正しいことに使えるのも人間だ」とする彼とは真っ向からぶつかり合う。
冷徹で狂気的な言動以外にも女好きという面もあり、自身にふさわしいと認識した女性には相手の気持ちに関わらず強引に自分の女になるように迫る。
作中ではバネッサの美貌とスタイル、特異な魔法を気に入り後にグレイの魔法にも目を付けて自分の女になるように迫った。
この際のセリフから女性の外見の美しさに自身にとって有益となる魔法の使い手(主に冥域の魔導士)を好む。また、自分の女と認識したものには自分以外の者に魔法を使われるのを好まずその場面を見た際は難色を示している。
魔法
世の中は理不尽で不平等なのだ!!世の中にはどうしようも出来ない事象があるのだ!!それが私だ!
重力魔法
自身に憑り付いている最上位の悪魔・ルチフェロを通して使用する魔法。
文字通り重力を操り、相手や周囲を押し潰すのはもちろんのこと、肉体や武器の一部に重力を乗せて攻撃を重くしたり、自分や物を宙に浮かせて自在に動かしたり、岩石を特定の形にくり貫いたりするなどかなり応用が効く魔法。
更には、強い重力を一点にかければ、空間自体を捻じ曲げて攻撃を回避する事も容易くする。
(アスタの反魔法やヤミの『闇纏 次元切り』さえ無効にした。)
悪魔の力を50%以上解放する事で、両側頭部から牛のような角と背中に悪魔を模した翼が生えてくる。
60%でバネッサのルージュが一瞬で消滅するばかりか、バネッサ・ゴーシュ・グレイの3人を空中に浮かせたうえで指一本動かせないほどの圧力で拘束してしまう。
80%で額から2本の角が生え、顔の上半分が真っ黒に染まり、頭頂部から顎まで数本の黒い線が滲み出る。そして、ダンテの平常時における最大パワーである。
- 魔王の御前(まおうのごぜん)
自身の辺り一帯を強い重力で押し潰す。一面の木々が折れ曲がるほどの重力で、かなり広範囲に発生させることができる。また、ヤミのようなクローバー王国魔法騎士団団長や零域の魔導士もしくはそれに近い魔力でなければ大抵の魔法を掻き消してしまう。
- 悪神の加圧技工(あくしんのかあつぎこう)
文字通り、重力による加圧によって岩石などを加工して武器を作り出すことができる。
- ヘビーインファイト
自分の拳に重力を纏わせて、接近戦で相手を殴り付ける。
- ヘビーインファイトグラディエイター
ヘビーインファイトの発展技で、使用する武器に重力を纏わせて接近戦を仕掛ける。
- 重力特異点
悪魔の力を80%開放する事で使用可能となる。掌にソフトボールより大きいサイズの黒い球体を出現させる。その威力も通り過ぎるだけで山を簡単に抉り取ってしまい、掠るだけでも馬鹿にならないダメージを負わせられるほど。発生させてからほぼ永続的に維持させる事ができる。
肉体魔法
ダンテ自身が持つ彼本来の魔法で、文字通り自身の肉体を自在に操る魔法であり、自己再生機能の強化・巨大化や肉体強化などが行える。
それらの能力(特に自己再生機能)が悪魔憑きとなった後爆発的に強化された結果、死ぬことも老いることも衰えることもない無敵の存在へと変貌した。
悪魔の力を開放すればするほど体を抉られる程のダメージを受けても、再生するスピードが早くなるだけでなく、巨大化や別の腕を生やす事も可能にしており機動力の高さもそのままで戦闘を行える。
このためアスタの反魔法によって肉体魔法の力を消さない限り倒すことの出来ずヤミですらアスタの加勢が無ければ倒せないと悟るほど。
しかし、本人はこの魔法を「再生と変化時の容姿が醜くなる」「これを使わなければいけないときは追い込まれてる証拠」であると認識しており本気を出さなければならない時でもない限り使用するのを嫌っている。それでもダンテ自身は、同時に「喜ばしい」とさえ認識している。
悪魔の力を最大まで行使し、肉体魔法によって巨大化した恐ろしく禍々しい姿を見たヤミでさえも「こいつはもう 人間じゃねーよ」と戦慄した。
その変貌した姿と戦いぶり、そして恐怖を感じさせずにいられない狂気的な言葉の数々は、某漫画の悪魔及びそれに匹敵するくらいに変わり果てた人間達を思い起こさせかねないものである。
スペード王国に帰還し回復を終えた後は、回復力と再生力が更に向上しており、ジャックの斬撃を受けてもものの一瞬で治ってしまった。途中でジャックがダンテの魔法に適応し大ダメージを受けるも、クリフォトの樹の第一関門が解放された事で悪魔の力を100%開放出来るようになった際には、その傷も殆ど消えていた。
以下、単行本未収録のため、コミックス派はネタバレ注意!!
悪魔の力が100%解放された事で肉体魔法が凄まじく強化され、ダンテの再生力に適応出来るようになったジャックを満身創痍まで追い込み止めを刺しかけるも、ヤミの救出に向けてアスタ達とは別の方法で乗り込んだマグナ・スウィングとゾラ・イデアーレに阻まれる。
最初はマグナを一切警戒せずに雑魚と決めつけていたが、マグナが秘密特訓で編み出した裏炎魔法 魂炎鎖死決闘(ソウルチェーンデスマッチ)を決められた事によって、魔力を自身とマグナの分を足して半分にされた事で悪魔の力が50%まで低下し、マグナの大幅なパワーアップを許してしまう。
それでもダンテは重力魔法による攻撃と肉体魔法による再生力を活かして優位に立とうとするも、黒の暴牛で一番と言っていい根性の持ち主であるマグナとの殴り合いは互角に持ち込まれてしまう。長く続くと思われた殴り合いに見えたが、ダンテの魔力が突然尽きてしまう。
マグナの魔法により同格となり互角故に普段以上に消費が激しい事に加え、魔力を半分奪われた状態でいつものように魔法を使っていたせいで全く予想していない早さとタイミングでダンテの魔力が枯渇してしまい、魔法は勿論ルチフェロとの交信も途絶えてしまう(マグナ曰く)。同時にマグナも魔力が尽きてしまいプライドをかけた最後の殴り合いの末に立っていたのは、自身の体力よりも根性と勝利への執念が勝ったマグナであった。
魔力が尽きた時点では、ダンテは肉体魔法でダメージを回復し、素の体格も上回っているので殴り合いでも十分に勝機はあったはずだが、枯渇状態になった途端に今までのボクシングフォームは崩れて素人のような勢い任せの雑なパンチになり下がり、更に動揺してマグナの先手のアッパーを無防備に受けているのに対し、マグナは枯渇しても脇を締めフォームは崩れず、好機を逃さず一気呵成に攻めている点で対称的。
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七つの大罪…人を罪に導く人間の持つ七つの負の感情で彼の好きなモノといえるだろう。