概要
"ミサキオク"にて古くから伝わる怪獣であり、その伝承を描いた浮世絵には『古史羅(一見「こしら」と読みそうだが、実際には従来通り「ごじら」)』と記されている。
現時点で確認されている情報は公式Twitterや公式サイトで公開されている画像やPVのみであり、今のところ能力や出自は不明かつ謎が多い。
第3弾PV内では高濃度の“紅塵”に覆われた町を闊歩している姿や口から青白い放射熱線を発射している様の他、その予備動作なのか開けた口の前に光るリング状のものを形成しているようなシーンもある。
また、確認されている怪獣の中には、「背びれ」など、ゴジラに類似した部位がある個体も存在しているが、後にその一部が今作のゴジラそのものであるであることが判明した。(ただ、それでも他の怪獣たちにもゴジラに類似した部位があることは変わらず、今のところ関係性は不明)
容姿
初代のデザインモチーフが念頭に置かれており、首は太く、頭部の突起はオールバックのように後ろ向きに生えているのが特徴だが、一方で耳は確認できない。口は下顎の方が大きく、上顎には犬歯が目立つ(キービジュアルやPVを見るに犬歯や前歯は口内の歯とは独立している模様)。
横顔は初代ゴジラやゴジラ2016(第四形態)に、2021年1月1日に公開されたビジュアルではミレゴジ、若干キンゴジに近い。
結構王道な外見だが、歴代に比べると恐竜のような前倒姿勢な骨格が目立ち、両足が非常に太く、皮膚はまるで鎧のように折り重なり、斜め上に伸びた白い背びれには赤い血管のような管が走っている。腕の側面にはワニやカメに見られるヒレのような突起が確認できる。
また、デザインした山森英司氏によると「何より初代のデザインモチーフを念頭に置き、絶対に人類と意思疎通など出来ない、畏怖すべき生き物としての威厳を持たせる事です。初期の昭和ゴジラのイメージを統合し、それでいて新しい初めて見る姿を目指しました。」とのこと。
そして、その後公開されたキービジュアルを見るに顔に比べて口(顎)は異様に巨大かつ大きく裂け、歯茎を剥き出しにした口内には舌がなく歯が何重にもびっしりと敷き詰められ、喉の奥には三本の「管」らしきものが見えるという、いかにも「絶対に人類と意思疎通が出来ない」と思わせるほど不気味かつ恐ろしい顔になっている。
その後『CGWORLD』6月号での山村氏のインタビューによると、今までのゴジラの延長線上では新しいものが出来ないため、「恐竜が蘇った」という初代の設定に原点回帰してティラノサウルス等を怪獣にする観点から始まり、CGで描かれるため着ぐるみの制約から外れた現代の科学的推論に基づいた生物学的に正しいデザインを心がけており、最終的に現在の恐竜の形態と既存の(昭和の)ゴジラのイメージを複合させた「完全に直立していないし完全に寝てもいない、絶妙な角度」の姿勢になったという。
また、皮膚も昭和ゴジラを再現しており、上記の横から見た時と正面から見た時とで印象が変わるのも考慮したものとなっている。肌のディテールは現実の鳥の足を参考にしており、生物学的に迫力を出すために下顎はがっしりしたものに、脚は巨体を支えるために太く描かれ、尻尾も正面からのカットで画に変化をつけられるようとても長く、腕や脚にあるヒダはミサイルなどの攻撃に耐えうるためのプロテクターの役割としてサイのそれがモチーフになっているという。
劇中での活躍
第10話後半、夜間自衛隊と交戦中のゴジラテレストリスが突如姿を変えた。
進化後はすぐに背鰭を光らせ、口の前に幾つもの光輪を形成。そのまま放射熱線を放出、戦車やビルを薙ぎ払った。
余談
略称はギュラゴジ。
劇中に登場した浮世絵『古史羅ノ図』は歌川国芳の錦絵『讃岐院眷属をして為朝をすくふ図』に酷似しており、その絵での鰐鮫がゴジラ(古史羅)に、烏天狗がラドン(羅甸天狗)になっている。
正式名称「ゴジラウルティマ」(ムービーモンスターシリーズより)にある「ウルティマ」はラテン語で『最終、遠方の〜、見知らぬ』を意味し、そこから人間が生存できる限界地点を語源とする言葉でもある。