「まだまだ突っ張るぜぇ!」
演:叶野善和子
CV:石川英郎
概要
Case File 17「ねじれた正拳」に登場。
30世紀において恐喝を行い、その罪で圧縮冷凍180年の刑を受けていたロンダー囚人。
サングラスを掛け、ランシド風の緑のモヒカン頭をした白い肌の宇宙人と言う外見をしており、黒いスーツの上から燃える炎を思わせる黄色い模様の入った赤い特攻服と言う、如何にも不良らしいレザー系ファッションに身を包んでいる。
人間に化ける能力を持っており、劇中では女性教師に化けて人間社会に潜伏すると、群龍会なる一大ギャング組織を結成し、配下の不良達に2億円もの金を恐喝で荒稼ぎさせていた。
活躍
近頃ファミリーの収入が大赤字なことを懸念したドン・ドルネロは「今の俺たちに必要なのは安定した収入だ」と悪人らしからぬ発言。それを、見かねたリラに解凍されて活動を開始。
竜也が空手を指導していた弟子である中学生の少年・浦和誠(演:崎本大海)が通う学校の教師・松嶋先生に化けると、不良を始めとする都心部の中学生を強さで纏め上げ、やがて「ヤクザ顔負けの不良グループ」と称される不良集団「群龍会」を結成。中学生を相手に広範囲で喝上げし、ドルネロの元へ上納金として貢がせていた。最近は大人より子供の方が金を持っており、しかも学校内のことは公にならないと言う、まさに良いことづくめのことにドルネロはご機嫌。
そんな中、誠が自身の大切にしていた花壇を不良グループに踏み荒らされ、その怒りからリーダーの渋谷を空手で倒すのを見て松嶋先生の姿で接触。何と彼をそのまま群龍会のリーダーに任命する。この一件で誠は力と欲望に溺れ、群龍会を率いて恐喝に精を出す様になり、中学生どころかサラリーマンや老人、あげくの果てに小学生にまでターゲットを広げて2億円近い金を巻き上げる結果となってしまう。
折しも被害総額と行動範囲の広さからタイムレンジャーが群龍会について調査を開始しており、誠が群龍会のリーダーとして喝上げをしていた事も竜也の知る所となる。
自身の前に立ちはだかる竜也に「力が正義だ」と叫ぶ誠だが、竜也も負けじと「ならばその正義で俺を倒してみろ!」と返す。そして向かって来る誠の拳が竜也を襲うが、竜也は敢えて反撃をせずに一方的に誠の攻撃を受けるだけ。何度殴られても立ち上がり続ける竜也の姿を見て、誠は漸く自身の間違いに気付く。
そして「恐喝を辞める」と言い出したため、とうとうフランは正体を明かして彼を始末しようと襲い掛かるも、タイムレンジャーが駆け付けた為にそのまま5人と交戦。レッドを鎖で追い詰めるフランだったがくすぐり攻撃で隙を突かれ、「俺の正義は金じゃ買えない!勇気という名の法律だ!!」と言う怒号と共に放たれた怒りの拳に圧倒される。
だが、負けじと上記の台詞と共に巨大化抑制シールを剥がして巨大化すると、巨大戦ではタイムジェットγをサングラスからの光線で迎え撃つ。対するタイムジェットγが繰り出すガンマトルネードに怯んだ所へ、タイムロボβのパンチを喰らって吹っ飛ばされる。それでも尚立ち向かうが、結局はタイムロボαのプレスブリザードを喰らい圧縮冷凍される。
その後群龍会は壊滅、巻き上げられたお金も被害者に戻り、改心した不良たちは竜也の道場で修行に励むのだった……
余談
モチーフはそのまま不良。名前の由来はスイスの貨幣単位であるフランから。
声を演じた石川氏は今作がスーパー戦隊シリーズ初出演となった。
翌年の『百獣戦隊ガオレンジャー』では、プロプラの声を当てている。
前述の通り、「貨幣単位がネーミングの由来」と言う幹部連中との共通点(そこからもスタッフがこのエピソードを重視している旨伺える)、本放送時期のタイミング、シナリオ内容が「恐喝」・「少年犯罪」をテーマとした辛辣なものである事から、同年四月に発覚した名古屋中学生五千万円恐喝事件をモチーフにしている節が見て取れる。
関連タグ
未来戦隊タイムレンジャー ロンダーズファミリー ロンダー囚人 不良
恐喝犯ゲーマルク:同じく、恐喝事件を起こしたロンダー囚人。
サンバッシュ魔人団:『星獣戦隊ギンガマン』に登場した、不良な外見繋がりの怪人達。
キルメンチ:『動物戦隊ジュウオウジャー』に登場する不良繋がりの後輩。