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星くずパラダイスの編集履歴

2021-09-06 11:49:47 バージョン

星くずパラダイス

ほしくずぱらだいす

克・亜樹による漫画作品。ジャンルはトンチキ芸能ラブコメ。

克・亜樹漫画作品。

作者の初期代表作に数えられている作品のひとつである。


概要

1989年から1991年まで『少年サンデー』に連載された芸能界ラブコメ。いわゆるアイドルもの。

メインは週刊連載だが、その人気から1990年に増刊(現在の『少年サンデーS』)でも新規執筆で並行連載(4月から9月)された。


1990年にドラマCD化。翌1991年にOVAとしてアニメ化。企画はポリスター、制作はオービー企画。監督は『RPG伝説ヘポイ』『ゲンジ通信あげだま』の、なみきまさと。脚本は久保卓哉、キャラデザは佐々木文雄。


当初は母の死によってイキナリ芸能一家に放り込まれた元・一般人の少年が世間とかけ離れた周囲に振り回されつつ、実は以前からファンだった義妹に惹かれつつも彼女の本性に頭を抱えつつ、その恋心を隠すが、良妻賢母タイプの女の子と知り合って慕われる事で三角関係が構築されていってしまう……というラブコメ作品だったのだが、だんだんと彼を取り巻く周囲の人間の非常識(エキセントリック)度が加速した上、それらにも負けないレベルのあまりに濃い新キャラが乱発登場。挙句の果てに不条理が跋扈する公式が病気と言わんばかりのトンチキコメディ(注:誉め言葉です)へと進化した。


ただし、そこまでジャンルが変わりかねない変化進化を続けながら連載したにも関わらず作品の前提であるラブコメにはブレがない。初期作でありながらも作者のストーリーテラーとしての確かな力量を示す一作とも言える。


ちなみに、本作のプロトタイプとして同様の構造(才能の無い一般人の少年が芸能一家の中で振り回される)を持つ前後編の読切漫画『ドラマチック♡ベル』がある。(物語としては繋がってはいない)


あらすじ

母子家庭に育つも高校入学と同時に母を病気で失ったひろしは、母の納骨の場で弔問に現れた歌手演歌の帝王・宝生健より、自身が健の隠し子(私生児)である事をカミングアウトされ、そのまま、ぶら下がり記者会見に巻き込まれてしまう。

父の勢いによって、ムリヤリ宝生家につれてこれれたひろしは、健の息子として宝生ひろしを名乗る事になるのだが、実は父の健は再婚(ひろしの母とは籍を入れていないため実質は初婚)を控える身であった。これに激怒したのが再婚相手である大女優・結城静香の娘である、超絶頂人気アイドル結城りなであった。

りなは母と健との再婚を認めず、ひろしに対しても反発するが、肝心の母・静香は女優の貫録をもって「隠し子など芸能人にとって勲章も同じ」と言い切り、健との再婚を強行してしまう。かくて、ひろしとりなは義理の兄妹となってしまう。


かくて新たなる家族を得たひろしであったが、実はこの新たなる家族、本当に芸能にしか能が無い(ひろし以外は)生活力皆無なダメ人間の集まりであった。

カメラの無いプライベートでは全くの子どもになってしまう(しかもリアルに三頭身になる)母・静香。自らの無駄に濃いリーダーシップで周囲を振り回し生活を顧みない父・健。そして、一応は常識人ではあるものの、やる事なす事大雑把で日常の細かい作業や配慮などまったく出来ない、妹・りな。

一応、身の回りを見てくれる使用人であるセバスチャンこそいるものの、この家族をこのまま放っておけば邸宅は汚部屋に占拠されるゴミ屋敷となり、食事生活も生活習慣病まっしぐらの外食・店屋物生活になってしまうと危機感を募らせたひろしは、自らおさんどん少年として宝生家の家事一切を取り仕切る、宝生家の生活生命線となってしまう。


ところが実はひろしは「アイドル・結城りな」のディープなファンであった。自分が惹かれているアイドルと、目の前のズボラな義妹。その双方が同一人物である事を当初は認められずに苦悩するひろしは、りなのファンであることを隠し、とりあえず「妹」として接する事にする。

一方で、そんな息子の心中を知らずして能天気に我が子を迎え入れる事ができた、と喜ぶ健は「わが息子ひろしこそを自らの後継者、自らが築き上げた宝生一派を支え切れる、次代の演歌の帝王に」と望み目論むようになる。

その第一歩として、ひろしはりなの付き人にされてしまう。しかし、ひろしは家事とりなの付き人を両立させる中で彼女の努力と苦労を知り、また、りなも生活の中でひろしの家事能力の高さや優しさを知り、二人は徐々に(兄妹としてではあるが)信頼を寄せ合うようになる。


しかし、好事魔多き芸能界。二人さらには宝生家の周囲には、様々な意味で「濃い」さらには「ヤバい」人たちが取り巻いていく。

もっとも、そんな中にも二人に友好的な人物がいた。りなの学校での同級生にして所属事務所の後輩である美浦千里(ちーちゃん)もそのひとり。

本来は人見知りで芸能の世界には似合わなそうな良妻賢母タイプのちーちゃんだったが、りなへの友情や先輩としての憧れもあり、この世界を志していた。その内気な性格から何度も膝を折りかけるちーちゃんだったが、その度に一般人としてその心情を解って貰えるひろしによって背中を押されて立ち上がり、やがて彼女はひろしを「大事な人」「特別な人」として見るようになる。


さらに健はトドメと言わんばかりに、ひろしの通う学校を買い取り私立宝生学園へと転換させ自ら理事長に就任。学園に芸能科を設置し、りなやひろし、さらにはちーちゃんなど二人の友人たちを始めとする数多くの芸能人を通わせ、一般人ひろしの唯一の癒しであった学校すら芸能色に変えられていってしまう。


あまりに濃いキャラに囲まれ彼らの悩みに直面しつつ、りなとちーちゃんの間に挟まれながら苦悩しながら、かくて宝生ひろしのスットコでスチャラカなトンチキ青春物語が幕を上げるのだった。


登場人物


関連タグ

少年サンデー 克・亜樹


芸能界 コメディ


吉崎観音:この作品にてアシスタントを務めている(当時は「吉崎大二郎大直」名義)。ちなみに最終巻のオマケページにて宝生邸が巨大ロボにチェンジするという設定を(師匠の克に無断で)付け加えている。

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