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星くずパラダイス

ほしくずぱらだいす

克・亜樹による漫画作品。略称は「星パラ」。ジャンルはトンチキ芸能ラブコメ。
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克・亜樹漫画作品。略称は「星パラ」。

作者の初期代表作に数えられている作品のひとつである。


概要編集

1989年から1991年まで『少年サンデー』に連載された芸能界ラブコメ。いわゆるアイドルもの。

メインは週刊連載だが、その人気から1990年に増刊(現在の『少年サンデーS』)でも新規執筆で並行連載(4月から9月)された。


1990年にドラマCD化。翌1991年にOVAとしてアニメ化。企画はポリスター、制作はオービー企画。監督は『RPG伝説ヘポイ』『ゲンジ通信あげだま』の、なみきまさと。脚本は久保卓哉、キャラデザは佐々木文雄。


当初は母の死によってイキナリ芸能一家に放り込まれた元・一般人の少年が世間とかけ離れた周囲に振り回されつつ、実は以前からファンだった義妹に惹かれつつも彼女の本性に頭を抱えつつ、その恋心を隠すが、良妻賢母タイプの女の子と知り合って慕われる事で三角関係が構築されていってしまう……というラブコメ作品だったのだが、だんだんと彼を取り巻く周囲の人間の非常識(エキセントリック)度が加速した上、それらにも負けないレベルのあまりに濃い新キャラが乱発登場。挙句の果てに不条理が跋扈する公式が病気と言わんばかりのトンチキコメディ(注:誉め言葉です)へと進化した。


あと、まぁこの時代の芸能モノ作品にはポピュラーなあるあるなのだが、あえて言えば現実の芸能人をモチーフ・元ネタにしたキャラ(いわゆるパロキャラ)が時折、登場してくる。上述の作風ゆえに、こうしたパロキャラも壊れっぷりが物凄いが、良きも悪しも、これが時代というものと御理解をいただきたい次第。


ただし、そこまでジャンルが変わりかねない変化進化を続けながら連載したにもかかわらず作品の前提であるラブコメにはブレがない。初期作でありながらも作者のストーリーテラーとしての確かな力量を示す一作とも言える。


ちなみに、本作のプロトタイプとして同様の構造(才能の無い一般人の少年が芸能一家の中で振り回される)を持つ前後編の読切漫画『ドラマチック♡ベル』がある。(物語としては繋がってはいない)


あらすじ編集

母子家庭に育つも高校入学と同時に母を病気で失ったひろしは、母の納骨の場で弔問に現れた歌手演歌の帝王・宝生健より、自身が健の隠し子(私生児)である事をカミングアウトされ、そのまま、ぶら下がり記者会見に巻き込まれてしまう。

父の勢いによって、ムリヤリ宝生家(宝生邸)につれてこられたひろしは、健の息子として宝生ひろしを名乗る事になるのだが、実は父の健は再婚(ひろしの母とは籍を入れていないため実質は初婚)を控える身であった。これに激怒したのが再婚相手である大女優・結城静香の娘である、超絶頂人気アイドル結城りなであった。

りなは母と健との再婚を認めず、ひろしに対しても反発するが、肝心の母・静香は女優の貫録をもって「隠し子など芸能人にとって勲章も同じ」と言い切り、健との再婚を強行してしまう。かくて、ひろしとりなは義理の兄妹となってしまう。


かくて新たなる家族を得たひろしであったが、実はこの新たなる家族、本当に芸能にしか能が無い(ひろし以外は)生活力皆無なダメ人間の集まりであった。

カメラの無いプライベートでは全くの子どもになってしまう(しかもリアルに三頭身になる)母・静香。自らの無駄に濃いリーダーシップで周囲を振り回し生活を顧みない父・健。そして、一応は常識人ではあるものの、やる事なす事大雑把で日常の細かい作業や配慮などまったく出来ない、妹・りな。

一応、身の回りを見てくれる使用人であるセバスチャンこそいるものの、この家族をこのまま放っておけば邸宅は汚部屋に占拠されるゴミ屋敷となり、食事生活も生活習慣病まっしぐらの外食・店屋物生活になってしまうと危機感を募らせたひろしは、自らおさんどん少年として宝生家の家事一切を取り仕切る、宝生家の生活生命線となってしまう。


ところが実はひろしは「アイドル・結城りな」のディープなファンであった。自分が惹かれているアイドルと、目の前のズボラな義妹。その双方が同一人物である事を当初は認められずに苦悩するひろしは、りなのファンであることを隠し、とりあえず「妹」として接する事にする。

一方で、そんな息子の心中を知らずして能天気に我が子を迎え入れる事ができた、と喜ぶ健は「わが息子ひろしこそを自らの後継者、自らが築き上げた宝生一派を支え切れる、次代の演歌の帝王に」と望み目論むようになる。

その第一歩として、ひろしはりなの付き人にされてしまう。しかし、ひろしは家事とりなの付き人を両立させる中で彼女の努力と苦労を知り、また、りなも生活の中でひろしの家事能力の高さや優しさを知り、二人は徐々に(兄妹としてではあるが)信頼を寄せ合うようになる。


しかし、好事魔多き芸能界。二人さらには宝生家の周囲には、様々な意味で「濃い」さらには「ヤバい」人たちが取り巻いていく。

もっとも、そんな中にも二人に友好的な人物がいた。りなの学校での同級生にして所属事務所の後輩である美浦千里(ちーちゃん)もそのひとり。

本来は人見知りで芸能の世界には似合わなそうな良妻賢母タイプのちーちゃんだったが、りなへの友情や先輩としての憧れもあり、この世界を志していた。その内気な性格から何度も膝を折りかけるちーちゃんだったが、その度に一般人としてその心情を解って貰えるひろしによって背中を押されて立ち上がり、やがて彼女はひろしを「大事な人」「特別な人」として見るようになる。


さらに健はトドメと言わんばかりに、ひろしの通う学校を買い取り私立宝生学園へと転換させ自ら理事長に就任。学園に芸能科を設置し、りなやひろし、さらにはちーちゃんなど二人の友人たちを始めとする数多くの芸能人を通わせ、一般人ひろしの唯一の癒しであった学校すら芸能色に変えられていってしまう。


あまりに濃いキャラに囲まれ彼らの悩みに直面しつつ、りなとちーちゃんの間に挟まれながら苦悩しながら、かくて宝生ひろしのスットコでスチャラカなトンチキ青春物語が幕を上げるのだった。


登場人物編集

  • 宝生ひろし(CV:草尾毅
    • 本作主人公。母子家庭で育った一般人だが、母が亡くなった事と実父の正体が明かされてしまった事でダメ人間揃いの芸能一家に放り込まれてしまった苦労人。一家で唯一、一般価値観を知る(一応は)常識人で、本作のツッコミ役。
    • 母ひとり子ひとりの家庭であった事から、幼い頃から忙しい(長じては体を壊した)母親に代わり家事をこなし、また中学以降は年齢を偽って様々な体力系バイト(遊園地の着ぐるみにも入っていた事がある)にも出ていた過去がある。そのため結構(少なくとも本作芸能界の巻き起こすトンチキ騒動に巻き込まれて生き延びられる程度には)基礎体力は高い。
    • 実はアイドル「結城りな」のファン。しかも、りながメジャーになる以前から彼女を陰ながら支えていたディープなファン。実はりなはデビューしたての頃、ひろしがバイトしている遊園地でショーステージをやっており、その時に彼女のステージを見て以降、ずっと彼女を密かに追っていたファン。(りなについた最初のファンである可能性がある事が示唆されている)
    • しかしディープなファンであるがゆえに、りなに対しては異性として惹かれていながら(自分の本音を騙して)「兄である事」を全うしようとしており、常に葛藤を抱えている。
    • 実は歌を歌えば必ず要所要所でコブシを回すという癖がある。また、父親の策略で役者をやらされた時には、一瞬とはいえ相手を喰うかのような「大器の鱗片」を見せた。そのため、りなはひそかにひろしには、実父と同じ「演歌歌手」あるいは「俳優」の才能があるのではと考えるようになる。
    • 連載の展開によってはひろしが本当に芸能界デビューし、実父から受け継いだ才能を開花する展開も有り得たかも知れない。
    • 最終回で義弟、或いは義妹が生まれた。

  • 結城りな/宝生りな(CV:林原めぐみ《CDドラマ1巻》/原えりこ《CDドラマ2巻以降》)
    • 本作のメインヒロイン。母の再婚によって兄妹となってしまった、ひろしの義妹。詳細は項目を参照。
  • 宝生健(CV:柴田秀勝
    • ひろしの実父で、りなの義父。「演歌の帝王」「最強のエンターテイナー」の二つ名をほしいままにする演歌歌手で芸能界集団「宝生一派」を取り仕切る芸能界のドンのひとり。
    • 自らが所属する宝生プロの社長であり、また、ひろしの通っている学校を買収して自らの運営する学園「宝生学園」へと変えて自ら理事長に収まり運営に乗り出す(行動が破天荒であるためそうは見えないが)やり手の実業家としての顔も持つ。
    • しかし、その行動は、まさに「掟ひろきうつはもの」と言うに相応しき天衣無縫。バッサリ言い切っちゃえば正真正銘のガキ大人。あらゆる事を「面白そうだから」という理由で行動に移して多くの人に迷惑をかけ、しかしてその責任の全てを、そのカリスマとリーダーシップで有耶無耶にしてしまう(簡単に責任逃れをして、しかもそれが成功してしまう)というタチの悪い人物。
    • そのため世間からは「奇行の宝生健」「最強の着ぐるみ師」などとも呼ばれ、演歌歌手ではなくコメディアンとして認知している人も一定数いたりする。
    • 本人は、息子と娘であるひろしとりなに対して、威厳があり頼りがいのある父親でいたい思いもあるのだが、上述したような性格と芸風、そして芸能界での立場(りなにとっては義父ではあるが、所属事務所の社長でもある)のせいで、二人からは宝生さんと他人行儀に呼ばれがちの悲しい父親という側面も実はある。
  • 結城静香/宝生静香(CV:林原めぐみ《CDドラマ1巻》/原えりこ《CDドラマ2巻》/横尾まり《OVA》)
    • りなの実母にして、ひろしの義母。りなからはママ、ひろしからはママさんと呼ばれている。カメラの前では八頭身の熟練した美魔女だが、プライベートでは三頭身の幼女になるという、熟女とロリの両方をこなせる最強女優。
    • 恐ろしい事にダンナの宝生健とは(タイプは違うが)ガキ大人として似た者同士。仕事一筋に生きてきたため、家事も壊滅的。特に料理は鬼門で、調理物が凶器と化す。その威力はアフリカゾウなら一撃(一口)で泡を吹かせ、T-REXですら昏倒させるという凶悪なもの。(もちろん、ひろしもりなもその恐ろしさは嫌というほど知っている)
    • ひろしに家事を押し付けている事に関しては普段はそんな素振りこそ見せないものの、感謝はしており、せっかく息子になってくれたひろしには「母親らしい事をきちんとしてあげたい」と思う時もある。(が、大抵はから回る)
  • セバスチャン(CV:銀河万丈
    • 宝生家の家事を取り仕切る執事。元は秘境に住まう某部族の戦士にして冒険家(あるいは傭兵)的な前歴の持ち主であり、現在の主である宝生健は出会ってより盟友とも言える間柄であったという。常に穏やかな紳士である一方でかなりの激情家。一応は使用人である事から、ひろしの事を「お坊ちゃま」、りなの事を「お嬢様」と呼んでいる。
    • ひろしが自身の家事を人任せにはしないため、ひろしとは家事を通じての盟友的な関係。ひろしがピンチに陥った時にはどこからともなく現れて鋼の肉体と戦闘能力で彼を守る(……が、まったく役立てずに場を引っ掻き回すだけで終わってしまう場合もある)。宝生家の家事における、ひろしの部下(あるいは弟子)的な立場でもある。(家事の腕はわずかながらもひろしの方が上)
  • クロコちゃん
    • 宝生家のペット。家に住み着いているクロコダイル。登場当初こそフツーにワニだったのだが、連載が続くにつれて二足歩行をして1.5頭身となり、可愛いセーターを着せられるようになり、本作を代表する癒し系マスコットと化した。
  • 美浦千里(CV:本多知恵子
    • りなの親友・同級生で、アイドルとしては後輩。通称はちーちゃん。りなに憧れてアイドルの道に入るも、基本的には人見知り。おっとりしていて心優しい、ガチの清純派。
    • デビュー時のトラブルでテンパった時、ひろしに助けられた事から、彼を心底、慕うようになる。
    • 家事能力も一通りある……というか、むしろひろしの家事についていける(きちんと手助けができる)ほどの人物。ひろしが宝生家の家事で手が必要になった時にはセバスチャンと並んで頼る少女。
  • 橘マコト
    • りなの親友・同級生で、ハードパンクバンド「OZ」のボーカル。
    • どこから見てもキマってる、男の中の漢。ケンカも強く、並の男なら眼光だけで器の違いを思い知り、ビビって戦わずして敗けを認めてしまうほど。親友である、りなと千里を案じて彼女らを見守っている。
    • その漢な生き様から、ひろしは(読者も)大きく勘違いしているが、実は女の子(男装の麗人)であり、それなりに可愛いもの好きの一面もあったりする。
    • 変人・クセ者ぞろいの本作の中では数少ない常識人枠であり、ひろし・りな・千里の良き相談相手。そして3人の三角関係を客観視できる人物であり、せめて彼らに「納得できる結末」を迎えて貰いたいと願っている苦労人でもある。
    • りなと千里の親友として、ひろしの心意気を評価している。
  • 火屋ケンジ(CV:矢尾一樹
    • 女の子たちに人気のビジュアル系ハードロックバンド「タバスコ」のリードギターにしてメインボーカル。
    • 人気が出て天狗になっていたトコロを、りなにその心得違いを指摘されてシバかれ、彼女に惚れてしまう。そして義兄となったひろしの事を目障りに思い、りなへモーションをかけると同時に、ひろしを陥れる工作をするようになる。
    • しかし、とある偶然から奈良科と付き合うハメになった。それでもなお、りなへの未練を断ち切れずモーションを繰り返そうとするが、奈良科の方が一枚も二枚も上手なので、いいように転がされて終わるようになる。
  • 奈良科ゆき(CV:鶴ひろみ
    • 霊はともだち、霊感シンガーソングライター。人呼んで歩くホラー。彼女のいくところ、ことごとくホラー映画の如き現場となる。歌う曲は総じて鬱ソング。特に失恋や人の心の無常や身勝手をえげつなく歌い上げる芸風を持っている。
    • のちに火屋と付き合うようになるが、彼のライブに友達の悪霊たちと訪問して混乱を巻き起こす。
    • 霊感持ちのため誤解されやすいが、除霊はできない。と、いうのも除霊するよりも先に「友達になってしまう」ため。除霊してしまうと、それは自らの手で友人にトドメを刺す事になってしまい、自らは友人を失う事になるため。
    • ホラー好きな作者、渾身のキャラクターであり、実は結構、可愛い女の子だったりする。(霊描写のせいでイロイロと台無しだったりもするが)
  • 海江田淳(CV:松本保典
    • 宝生プロの商売敵(ライバル)である五味プロ所属のハードボイルド歌手。渋くてカッコいい大人の男。
    • しかし本人は芸人志望のギャグメーカー。ハードボイルドな見た目は五味プロの社長によってムリヤリ演じさせられたハリボテであり、本人にとっては苦痛のタネ。時に禁断症状が出て、事ある毎にギャグをやりたがる一種の残念なイケメン
    • のちにひろしを通じて憧れのコメディアンにして最強の着ぐるみ師・宝生健の弟子となった。しかし五味プロから籍は抜けてない(抜けられない)ため「他事務所の人間でありながら宝生健の弟子」という、一種の取り替え子的な存在になっている。
  • 久津なるみ
    • 海江田と同じく五味プロに所属する、アイドルくずれの、ものまね芸人。ひろしたちとも同級生。
    • 特に女性アイドルのものまねを得意としており、形態声帯双方の模写を高クオリティで再現できる。それは本人の「アイドル好き」がゆえに成せる技であるが、それがゆえに普通のアイドルとして売り出した時には、ことごとく「好きなアイドルのコピー」になってしまい、アイドルとしては大成できず芸人へと転向せざるをえなくなった。
    • 五味プロ社長、五味都の指令により、りなに化けてひろしを誘惑し「禁断の兄妹恋愛」というスキャンダルを仕込もうとするが、ひろしのラッキースケベの被害に遭遇したあげく胸囲の格差社会(なるみの方が慎ましやか)によって正体を見破られて企みは潰えた。
  • 姫宮佐百合(CV:松井菜桜子
    • 銀幕の大スターにして世界に冠たる姫宮財閥を一代で築き上げた芸能界のドンの一人である姫宮辰夫を父に持つ女優系アイドル。芸能界の姫を自称する少女。母親は外国から来た映画女優。美貌は母親譲りで金髪を持つハーフ少女。自慢の金髪を日本髪(文金高島田)にしている。
    • 父と勢力を等分する、同じく芸能界のドンである宝生健の娘であるりなに対して勝手にライバル心を燃やして挑むようになる。(ただ、りなからは芸能界の先輩として尊敬されている)
    • また、ひょんなことから、ひろしの巻き起こしたラッキースケベに巻き込まれしまい、ひろしにも敵愾心を持つようになる。
  • りなのマネージャー(CV:田中亮一
    • 宝生プロでりなのスケジュールを管理しているマネージャー。頼りない事なかれ主義が目立つ弱腰の男性。
    • 実は臨時のマネージャーであり、本来のりなのマネージャーは別にいる。
  • リポーター桃山(CV:屋良有作
    • 「ふっぅぉんとぉのところはどぉなんですくぁ~~~!?」(=本当のところはどうなんですか!?)のフレーズで、お茶の間にお馴染みである、フリーの芸能リポーター。芸能人のスキャンダルを暴き、破滅へと誘うことに血道を上げている。
    • 自らは芸能界や芸能人が大好きであり応援もしているのだが、同時に絶頂の人間が自らの手で墜ちていく様にも喜びを感じるという困った基質の持ち主。好きな子ほど奈落に落としたいという本心を吐いた事もある。りなに執拗に迫るが、それはりなのファンであるがゆえ。
  • ゆずる(CV:小野健一《ラジオドラマ》小野坂昌也《OVA》)
    • ひろしの一般人としての友人。りなファン友でもあるが、ひろしがりなの兄になってしまった事で、彼を恨んだり絶交したり打算で友情を結び直したりと、なかなかに忙しい男。
  • 五味 都
    • 原作にはきちんと登場する、海江田の上司。五味プロの社長。
    • 設立間も無い五味プロを短期間で宝生プロに匹敵する大手に育て上げたやり手女社長。しかし、その手腕はかなり強引。芸人志望の海江田をハードボイルド歌手として売り出したり、あるいはものまね芸人を使って敵対する事務所のアイドルのスキャンダルを仕込もうとしたり、とてもダーティで容赦ない。しかも所属する芸能人たちに対してもスパルタ。
    • しかしタレントたちを送り出すとともに、その能力を見極める目そのものは本物。ある意味では「本人の気付かない魅力を見つけ出し磨く」名人であり、その部分では明らかに宝生健よりも能力は上。
    • 実は女子高生時代は宝生健の熱烈すぎるファンだった。しかし、健のド天然&トラブルメーカー気質により、とんでもない悲劇に見舞われ、結果として、それまでの反動のように宝生健を激しく逆恨みするようになる。そして「打倒、宝生プロ」を掲げて暗躍していく(…が、周囲もまたド天然であるため、大抵は盛大に空回った上で取り越し苦労の無駄骨に終わる)


関連タグ編集

少年サンデー 克・亜樹


芸能界 コメディ


吉崎観音:この作品にてアシスタントを務めている(当時は「吉崎大二郎大直」名義)。ちなみに最終巻のオマケページにて宝生邸が巨大ロボにチェンジするという設定を(師匠の克に無断で)付け加えている。


♂ティンクル×2♀アイドル☆スター遠山光):連載時期が被った、同じ雑誌の芸能もの作品。ちょうどバトンタッチをした形になる。

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