「久しぶりに美味い料理食って、こちとらパワー十分だ!」
CV:桑原たけし
概要
サンバッシュ魔人団のメンバーで、バルバン一の美食家(※2年前の敵組織の怪人と似た肩書だが突っ込んではいけない)。白い歯と共に青い舌をむき出しに舌なめずりをした顔のダンゴムシを思わせる姿をしており、巨大なフォークとナイフを武器に戦う。また、モチーフがモチーフだけに背中の鎧の防御力も抜群に高い。
劇中ではサンバッシュの「美味い料理の匂いを嗅がせてダイタニクスを起こす」と言うアホ丸出しの思い付き作戦を実行すべく動いた。
美食家を自称するだけあって舌はそれなりに肥えているらしく、街で飲食店を襲って料理を摘まんでは「不味い!」と不満そうだったが ヒカルと出会ったイタリアレストラン「ロニオン」のシェフ・静子の弁当が気に入った為に彼女を連れ去ってしまう。
因みに料理の評価には「全体的にマズい」、「食えない」、「徹底的にマズい」と言う物も有る。
劇中での活躍
度重なる失敗でサンバッシュは追い詰められていた。
「なぁサンバッシュ……反省って言葉知ってるか?」
「はぁ? 何ですか船長、突然…?」
「反省が足りねぇから失敗ばかり続く……そうは思わねぇかって言ってるんだ!」
前進のゼの字も無い魔獣ダイタニクス復活の状況に、ゼイハブも良い加減痺れを切らしていたのである。
「どうだ……?鮫に食われて胃袋の中でゆーっくり反省してみてぇか?」
このゼイハブからの脅しに近い叱責に対して、サンバッシュは苦し紛れにダイタニクス復活の鍵は料理だと口走ってしまう。冷静に考えればトンチンカンも甚だしいしょうも無い発想だが、ブクラテスも一理あると認めた為、早速次の作戦行動に入るメンバーを呼び出す。
「そーとなりゃー……Come On ドルマー!」
何時もの様に銃をぶっ放してドルマ―を呼び出すと、魔獣ダイタニクスに料理の匂いを嗅がせて復活させる為、一流の料理人を探そうと目論む。
街中であらゆる飲食店を食べ回るドルマ―だったが、どの店の料理も自身が納得出来る味ではない物ばかり。そんな状況を不満がっている中で駆け付けたギンガマンに「料理してやる!」と飛び掛かるも、空腹で力が出なかった為に圧倒されてしまう。そうして止む無く5人から逃走していた所、偶然ぶつかったイタリア料理店『ロニオン』のシェフ・静子が落とした弁当を持ち去る。
口にした弁当が感動する程の美味だった為、静子を連れて来る事に決めたドルマ―は、漂う料理の臭いを元に発見した『ロニオン』から彼女を攫う。
当然この暴挙をギンガマンが見逃す筈も無く、追って来た彼らをヤートットと共に迎撃。満腹により発揮する驚異的なパワーと背中の頑丈な鎧で圧倒するが、ヒカルに亡くした自分の息子の面影を見出した静子直伝の千切りと賽の目切りをイエローがキバナイフで繰り出した為に背中の鎧が脆くなり、そのまま止めのキバナイフ兜割りを受け敗北。
直後に「こうなったら…バルバエキス!(※飲み干した後に)効くぜぇ~っ!」と、バルバエキスを飲んで巨大化する。 銀星獣が次々と繰り出す必殺技に怯むも、星獣合体したギンガイオーを見て「これが噂のギンガイオーか。面倒臭ぇ、食ってやる!」とナイフで立ち向かうが、銀河獣王斬りで背中の鎧を破壊された所へ止めの流星弾を受けて爆散した。
余談
モチーフはダンゴムシで、背中の鎧にその意匠が見られる。名前の由来も英語で鎧を意味するアームド(armored)とフランス語で美食家を意味するグルメ(gourmet)を掛けている。
スーツはリグローの改造。
第三十九章でもバズガスが人間その物を扱った作戦を展開しているが、あちらは確かな根拠に基づいた合理的な物だったのに対し、こちらは何の根拠も無いしょーもない作戦だった。
声を演じた桑原氏は昭和40年代から特撮作品に幅広く関わっており、過去にも『超獣戦隊ライブマン』においてナレーションを担当するなどしていたが、今作が放送された1998年を境に出演が途絶えてしまう。
(近い年に演じた役を挙げるなら『ウルトラマンティガ』のレギュラン星人。『電磁戦隊メガレンジャーVSカーレンジャー』のカニネジラーがある)
そしてそれ以降は縁に恵まれぬまま2018年以前に亡くなられた 為、このドルマー役が同シリーズにおいて最後の出演となった。
関連タグ
星獣戦隊ギンガマン 宇宙海賊バルバン 魔人(宇宙海賊バルバン)
美食放火魔ビンセント、メルグ・アリータ:同じく自称グルメな後輩の戦隊怪人達。但し、後者は料理では無くそれを食べる人を食べるのが好き。
ラセツ、ウシバロック・ザ・ブロウ:同じく自分達の目的の為に料理人を連れ去っていた後輩の戦隊怪人。