概要
スマブラfor
まさかの不参戦。
ステージに覚醒のフェリア闘技場があることが当初から発表されていたため、参戦するなら主人公の一角であるクロムが最有力と思われていた。
しかし、実際にはもう一方の主人公であるルフレとクロムの娘であるルキナが参戦し、クロムは動画の冒頭から、動画の〆に彼らと先輩たちが4人そろって格好良くポーズを決めたのちも終始倒れたままであった。
彼らをしり目に「俺の出番はないのか…」とつぶやき顔を伏せる彼の姿には笑い、もとい涙を禁じ得ない。
ディレクターの桜井氏曰く、無論クロムをファイターとして出すことは考えたという。しかしマルスとアイクの中間の剣士にしかならないので面白みを見いだせないと参戦を諦める判断に至ったのだそう。
一応出番は「なくはないです。」とのことでルフレの最後の切りふだ「ダブル」にてデュアルアタックのパートナーとして登場する。以上の経緯から、スマブラ関連のクロムのイラストにはこの字幕からとられたタグがつけられていることが多い。
とは言えフィギュア、WiiU版でのピットのスマッシュアピール(ルフレの解説時)、ルフレのクリア時エンディング絵や勝利時の一部でも登場している。さらに完成度の高いMiiファイターコスチュームも配信され、アイクのカラバリの一つにクロム配色もきちんとある。
ルフレのスマッシュアピールに登場した際は、「アイクと被りそう」「天空で上昇も出来ない」など、製作の裏事情のようなものが聞ける。
……だからルフレ、ボールを拾ってくれ。
頼む。
ちなみに中の人の杉田智和氏は、紹介動画「大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii Uがスゴい50の理由」のナレーションも担当した(「杉田智和(クロム)」とテロップが表示されていた)。
クロムは曲がりなりにもFEシリーズの主役の一人であり、歴代のシリーズの主役達のような英雄的な活躍をしているのである。
彼のキャラを理解する上では、スマブラの側面と原作の側面の二つを合わせた上で愛着を持っていただきたい所。
なんて思ってたら…
…2018年8月8日、事態は急変する。
スマブラSP
「運命を変える!!」
ボタン | ワザ一覧 |
---|---|
B | エクスプロージョン |
→B | マーベラスコンビネーション |
↑B | 翔流斬 |
↓B | カウンター |
切りふだ | 覚醒天空 |
最新作『SP』ではロイのダッシュファイターとして、満を持してファイターに昇格!。
ダッシュファイターではあるが、剣を逆手に持ち替えなかったり、原作やPXZ2や無双で披露した空中回転切りを用いたりとロイとは異なる要素も多い。また最後の切りふだ「覚醒天空」は覚醒におけるマスターロードの奥義スキル「天空」が再現されており、技を使用する際にクロム自身が「天! 空!」と叫んでいる。
参戦を果たす事になった経緯は(特に日本での)参戦の要望が高かったためと桜井氏から述べられている。ファンの要望の強さと、クロムのキャラクター人気の高さあっての参戦となった。
このクロムの参戦には、デザインの産みの親であるイラストレーターのコザキユースケ氏がツイッターにて描きおろしのクロムのイラストを添えて祝いの言葉を贈っている(外部リンク)。
更に、クロムに命を吹き込んでいる声優の杉田智和氏もツイッターにてクロムの参戦を祝福
「希望はある。きっと!」(外部リンク)。クロムの如く熱い台詞と、クロムの参戦画像を添えた。
運動性能はロイと同じだが、ルキナと同様に剣の部分によるダメージ判定が一定であり、逆手持ちだった剣技が順手に置き換えられているなどの違いがある。特に弱攻撃と横強攻撃は順手持ちになったお陰でリーチが伸びると言う嬉しい誤算も。他にもロイにはあった炎属性が全て削除されたため、炎で発動するギミックを発動させられないが誤って爆薬箱などを引火させる事もない。
必殺技は名前も含めて殆どロイと同じだが、無双でも見せた「翔流斬(しょうりゅうざん)」と名付けられた専用の上必殺技は「ブレイザー」と異なりアイクの「天空」に近い仕様。
ただし剣を投げないため復帰妨害を受けやすくなっており、復帰力に関しては最下位争いに加われるほど悲惨で擦り当てだけで復帰できないレベル。そのぶん攻撃技としてはスーパーアーマーが付いているだけでなくメテオ効果まで存在し、これを活かした道連れも出来るため非常に優秀。また復帰妨害に弱いとは言うものの、ある程度の工夫は可能。特に少し崖から飛ばされた程度ならば位置やタイミングをずらす余裕ができる。しかも上手く位置を調整すれば下手に手を出して巻き込まれた相手だけをメテオで落とし、自分は悠々と崖に掴まって復帰ということもできる。とはいえ、戻るルートが大きく限られるほど遠くに吹っ飛ばされたら流石に無理だが。
根本と先端の区別が無くなった事で慎重なプレイスタイルでも通じる性能になり、更に技を当てた後の隙まで短くなっている。ロイにも言えることなのだが地上・空中、どれもコンボ火力も高いが安定性はクロムが上。ふっとばし力も地上ワザに関してはほとんど下がっていないため非常に優秀。特に地上戦においては全ファイター中最強とも名高いが、少しでも崖外に放られると成すすべなくやられてしまう事も少なくない。そのピーキーさから剣士版リトル・マックと呼ばれる事も。
が、逆にロイのような根本の強い吹っ飛ばし力が無い故に剣のリーチが活かしづらい相手にはロイに比べて純粋な撃墜力と攻撃力不足で差をつけられ、とくに空中ワザ(空中戦)はロイの方に軍配が上がる。どれも一長一短な関係でどうカバーするかが技量の見せ所だろう。
総じてダッシュファイターでありながらかなり差別化されている部類。剣士のリーチを活かしながら素早く切り込みたい人や、ロイの性能が苦手な人にオススメなファイター。
オンライン対戦でもコンボ性や剣の性能が評価され、ルキナ同様に使用率は高い。
ただ発売前は「居合い斬り」のないアイクと言う事で復帰力が懸念され、前作のロイの性能があまり優れておらず最弱候補の焼印が押される程だったが、いざ発売されるとダメージ判定は一定でも馬鹿にならないほどの火力とコンボ性の強みが知られ、結果最弱候補から一転し強キャラと呼ばれるようになった。まさに運命を変えると言う台詞に相応しい逆転劇である。
もちろん飛び道具のファイターには弱いのでネスや勇者等には注意が必要。
しかしバージョンアップごとに他のFEファイターの上方修正が目立つようになり、現在は落ち着いている。
また、ロイと同様エクスプロージョンが使えるため、ホームランコンテスト愛好家の間でも人気。
ロイに次ぐ第2の“ホムコンお兄さん”としての地位を確立しつつある。
余談だが、必殺技での復帰時には「残念だったな」と言う台詞を吐く事があるが、これが復帰が届かず落ちていくクロムに対する皮肉として刺さり新たなネタが誕生してしまった。この台詞は無双でも聞ける。
「残念だったな!…ヌワーーーッ!(すまん!)」
ちなみに初期のバージョンだと彼のファンファーレはFE汎用のものだった。相棒と娘は覚醒専用のなのに。
…と思ったらVer.3.0.0で修正された。
ファイアーエムブレムシリーズ参戦ファイター
24.ミュウツー→25.ロイ(クロム)→26.Mr.ゲーム&ウォッチ
余談
上述の「スマブラSP」にてリオレウスがボスキャラ及びアシストフィギュアとして参戦しており、ルキナや『モンスターハンターダブルクロス』でコラボしたマルス同様、装備ではなく(フィギュアの戦士だけど)ご本人がモンスターとひと狩り交える事となった。
「3大ゲームメーカー相手でも、運命を変えてみせる!」
ちなみにこのクロムの参戦が発表されたTGS2015の会場にて、クロム役の杉田智和氏がPVにアドリブでナレーションをつけ、その時にクロムの参戦が映し出されたタイミングで、
と咆哮し、それと同時に会場の方は歓喜の渦と笑いの渦に満ち盛り上がった。
ニコニコ動画「プロジェクトクロスゾーン2 クロム・ルキナ・フィオルン参戦動画」(ナレーション杉田智和version)