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バハルス帝国の編集履歴

2021-10-23 21:49:17 バージョン

バハルス帝国

ばはるすていこく

バハルス帝国とは、丸山くがね著の小説『オーバーロード』に登場する国家。

概要

ナザリック近隣三ヶ国の一つ。ナザリックから見て北東の位置に存在する。


リ・エスティーゼ王国同様、建国から二百年程の比較的新しい国家。

スレイン法国の庇護を受けた事で得た対外戦争での勝利や農業に適した肥沃の大地、何よりアベリオン丘陵と隣合わせであるローブル聖王国の様に、人間種に対して敵対的な亜人戦力が周囲にいなかった事で、急速に国力を増大させた王国ほどの発展は見せなかったものの、代々有能な君主を輩出して着実に勢力を広げた。

その後は、王国同様力を付け過ぎた貴族らによる専横が問題となり緩やかな衰退を迎える運命にあったが、それを危惧した先々代と先代が暴走を始めた貴族らを排除するべく、水面下でその下準備に奔走する。

しかし計画の中途でそれに感づいた反皇帝派の貴族らが、密かに派閥の一員として取り込んでいた先代の皇后によって、前皇帝が毒殺されるというアクシデントが起こり危うく改革が頓挫しかけるが、祖父と父親の計画と理念を引き継いだジルクニフ・ルーン・ファーロード・エル=ニクスがその報復として、父と自分を裏切った母親とその血族を筆頭に他の皇族を一掃して新たな帝位に就く。

大粛清と大改革の果てに反皇帝派に属する有力貴族達を次々と叩き潰し、更に有能な者は経歴や身分の貴賤を問わず取り立てるという大胆な人事により、帝国を強固な中央集権国家に生まれ変わらせた。


ジルクニフによる数々の改革の成功は帝国をこれまで以上に発展させる事に繋がり、その文明・技術レベルは王国を圧倒的に凌駕している

また、元々大魔法使いフールーダ・パラダインの存在もあって、王国より遥かに先進的だった魔法詠唱者の養成・優遇政策を新たに、帝国魔法学院を設立する事を初め更に発展した形で推し進め、帝国を強力な魔導国家にせしめた。


ただ、残された課題として神殿勢力を取り込めていないせいで、魔法に関する教育は魔力系に偏ってしまっている事や、何より問題なのは帝国のほぼ全国民の健康を司っているせいで、絶対的な権限を持つジルクニフと言えど迂闊に神殿勢力の機嫌を損ねるような事は出来ない事であり、そのため新しい国策として極秘裏に計画している、アンデッドを用いた公共事業などが思う様に進められないといった悩みを抱えている。


帝国繁栄の最たる象徴である帝都『アーウィンタール』は、王都と比べ規模こそ劣るものの石畳が敷かれた計画都市として発展している。


軍事力

ジルクニフが改革の一環として兵農分離を行って軍備を再編、王国より数こそ少ないが一兵一兵が銀(シルバー)級冒険者とも渡り合える専業騎士のみで構成された精鋭の軍団を創設し、練度・展開速度の面で王国軍を圧倒している

また、現在は飛竜や魔法詠唱者などを積極的に戦力として転用・養成する事に取り組んでおり、まだその配備は精鋭部隊にのみ限られるものの、これらも非常に強力な戦力となっている。


『個』の戦力においても、王国におけるガゼフ・ストロノーフの様なアダマンタイト級冒険者に匹敵する戦士や騎士の英雄はいないが、その英雄をも凌駕する逸脱者にして帝国全軍と互角とされる大魔法使いフールーダを筆頭に、単身ではガゼフの域に及ばずとも一人一人がオリハルコン級冒険者に匹敵する戦闘力を有する『帝国四騎士』と、それに匹敵するとされる白銀近衛の隊長との金級冒険者に匹敵するその配下の約80人に及ぶ近衛達、フールーダの高弟である『選ばれし三十人』という第四位階魔法を行使できる魔法詠唱者達を抱えている。


主な関連人物

ジルクニフ・ルーン・ファーロード・エル=ニクス

バハルス帝国当代皇帝。他の皇族を宮廷闘争の果てに一掃して帝位に就いたため、『鮮血帝』の異名で恐れられている。

帝国を一代にして一大先進・軍事国家に育て上げた賢君で、民からは慕われている一方、有力貴族を筆頭に多くの支配層を粛清の末に根絶やしにしたため、アルシェの実家であるフルト家を初め生き残った貴族や元貴族達からは表面上従いつつも、憎悪と叛心を向けられている。


フールーダ・パラダイン

帝国の主席宮廷魔法使い。転移後の世界では唯一第六位階まで到達した最強の大魔法詠唱者。

既に200年以上の時を生き、六代の皇帝に仕えて帝国の勃興と共に生きて来た『生ける伝説』とも言うべき人物で、ジルクニフからも全幅の信頼と敬愛を寄せられている。しかし…。


バジウッド・ペシュメル

『帝国四騎士』の一人。『雷光』の異名を持つ。


レイナース・ロックブルズ

『帝国四騎士』の一人。『重爆』の異名を持つ。


ニンブル・アーク・デイル・アノック

『帝国四騎士』の一人。『激風』の異名を持つ。


ナザミ・エネック

『帝国四騎士』の一人。『不動』の異名を持つ。

四騎士最強の防御を誇る「最硬の騎士」と呼ばれた大男。両手に盾を持って戦う。

アウラマーレナザリック地下大墳墓の使者として竜に乗って突如帝国に現れた際、近衛兵達とともに対峙するが、マーレの魔法によって発生した地割れに近衛兵共々巻き込まれて死亡した。

見せ場もなくあっさり死んだ上に、アニメ及び漫画版では台詞も無かった


ロウネ・ヴァミリネン

ジルクニフに仕える秘書官。


ゴ・ギン

『武王』の異名を持つ、帝国最強のトロールの戦士。


ワーカー

常備軍の充実で治安維持が十全に機能している帝国では、治安維持の多くを冒険者に依存している王国に比して仕事が少ない上に制限も多く、肩身の狭い立場を強いられている。

そのため、冒険者組合の後ろ盾や仲介無しに依頼者から直接仕事を請け負う「ワーカー」と呼ばれる冒険者崩れが他国よりも数多く存在し、様々な仕事を請け負っている。

彼らは言わば冒険者業界のアウトローで、組合を追放された違反者や組合に縛られる事を嫌った離脱組何らかの事情で裏社会に身を隠さざるを得なくなった脛傷持ちなどが非常に多い。


ワーカーは組合にピンハネされる事がないために一度の仕事で得られる収入が多く、仕事内容も自分達で好きに選ぶ事が出来るため、ハイリターンかつ圧倒的に自由度が高い。

しかしそれは同時に本来組合がやってくれる筈の仕事の危険度や、依頼者の信頼性の見極めなどの選別を全て自分達で行わなければならないという事でもあり、リスクも非常に大きい

また公式の保護が無いために表立って活動できる場所が限られており、名声以外に身分を保証するものもないため、依頼者にしてみれば捨て駒にするには丁度良かったりする


そのため危険度や殉職率は一般の冒険者の比ではなく、見極めを間違えて依頼者に利用され、人知れず非業の死を遂げた者達も非常に多いとされる


主なワーカーチーム


関連タグ

オーバーロード(アニメ)

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