プロフィール
概要
『Fate/Grand Order』に登場するランサークラスのサーヴァント。第二部六章『妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ』に登場。
無論、並行世界における性別の反転でもなく、ましてや本人でもない。彼女は妖精妃モルガンによって汎人類史のランスロットの霊基を妖精に“着名”させられた、全く別の存在『妖精騎士』である。
二部後期OPに登場した三人娘の内、最も小柄な仮面の少女の正体である。
三人の妖精騎士の中では唯一、ブリテン出身ではない外様の妖精であり、オリジナルからクラスまでもが変わってしまった珍しいケースである。
妖精騎士の中でも最強と謳われる実力を持つが、同僚の妖精騎士ガウェインに言わせると妖精騎士どころか妖精國で最も強いらしい。
空中戦を行ったり仮面を被っていたりと、黒い方のランスロットの要素も持つ。
本来妖精とは縁遠い戦闘機にシンパシーを感じており、その手のロマンにも理解がある模様。
アルトリア・キャスターのバレンタインシナリオでは、オリジナル同様にモテモテだったらしく、恋に一途とも言及されていた。宝具使用時のセリフでもそれを思わせるような事を言う。
種火に対して食べ物として認識しているセリフがあり、ついでに聖杯も食べてみたいと発言している。
ちなみに一見するとロリだが、水着イリヤからすれば立派な大人判定になるようである。
能力
ステータス
| 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
|---|---|---|---|---|---|
| C | A+ | B | A+ | B | A+ |
劇中ではとにかくそのスピードが強調されており、自他共に誇っているが、敏捷ステータスはなぜかＢに落ち着いている。
保有スキル
| 対魔力(B) | ランサーのクラススキル。魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。 |
|---|---|
| 陣地作成(B+) | 自らに有利な陣地を作り上げる能力。本来はキャスターのクラススキルだが… |
| ドラゴンハート(B) | “竜の炉心”あるいは“竜の宝玉”と呼ばれる、生体エネルギーのオーバーロード状態。このスキルを持っているということは… |
| 無窮の武練(B) | 汎人類史のランスロットから転写されたスキル。どのような精神状態にあっても、身につけた戦闘技術を十全に発揮できる。 |
| ペリー・ダンサー(B) | 本来は英国東部サフォークに伝わる妖精の名。北の地に生じる美しく残酷な光に心奪われた情景の呪い。 |
| レイ・ホライゾン(A) | イングランドに伝わる、異界への門とされた「地平線」「境界」を守る者(ミラージュ)の逸話が昇華されたスキル。 |
宝具
今は知らず、無垢なる湖光（イノセンス・アロンダイト）
- ランク:A
- 種別:対人宝具
両腕の鞘からアロンダイトの剣身を展開し、敵に突撃する。
どう見てもセイバーの必殺技だが、クラスはあくまでランサーである。
ランスロット卿からの借り物という認識があるためか本来の威力はそこまで高くないらしいが、その代わりに公式で「回転率トップランク」「通常攻撃のような気軽さで使われる」のお墨付きを賜っている。
突撃する姿を槍として認識するならランサーでも間違いはないのだが。
ゲーム上の性能
ATK12,154/HP14,114と、ATK、HP共に高水準。
カード配分はB2・A2・Q1のセイバー型。
スキルは、自身への攻撃力UP・ダメージカット・最大HP増加(各3ターン)付与とNPの増加(20～30％)を行う「ドラゴンハート(B)」、自身へスター集中度アップと毎ターンスター獲得状態を付与(各3ターン)とスター獲得を行う「ペリー・ダンサー(B)」、再臨段階で効果が変わる「レイ・ホライゾン(A)」。
最大の特徴は「レイ・ホライゾン(A)」で、自身への1ターンの無敵状態付与は共通だが、第一・第二段階時であれば第三段階へと変身し、さらにNPを大量増加(50～100%)させ、第三段階の場合は自身に3ターンの宝具威力アップ状態を付与する。
そして、宝具が第一・第二段階時と第三段階で効果が全く異なるという本作初の性能を持つ。
第一・第二段階時は上記の『今は知らず、無垢なる湖光』で、カードの種類はArts、効果は【自身のNP獲得量アップ(3ターン)<オーバーチャージで効果アップ>+敵単体に超強力な攻撃&敵単体に被ダメージが増える状態を付与(5ターン)+スター獲得(10個)】。
第三段階時の宝具名は真名記事に譲り、ここでは省略する。カードの種類はBusterで、効果は【自身に無敵貫通状態を付与(1ターン)&自身のBusterカード性能をアップ(3ターン)<オーバーチャージで効果アップ>＋敵全体に強力な攻撃&敵全体にやけど状態を付与(5ターン)】となっている。
この仕様から、最初は第一・第二段階で出撃し、途中で第3スキルを使って変身させるか否か、それとも始めから第三段階で出撃させるかで、運用論が大きく変わってくるという極めて個性的な性能を持っている。
第一、第二再臨時で戦闘を行う場合、第3スキルは使用する事が難しいが、第1、第2スキルだけでも元となった騎士とほぼ同等の構成。
クリティカル威力アップが無くなりスキルでの獲得スター数が減った代わりに宝具回転率が上がり、宝具でスターを獲得出来るように。
Aクリティカル時にはNP100以上リチャージする事もザラと言う、円卓最強の騎士の名を冠し、妖精国最強と呼ばれるに恥じないスペックを発揮する。
キャストリアや玉藻といったアーツサポーターと組み合わせれば第3スキル無しでも十分戦えるポテンシャルを持っている。
第三再臨時で戦闘を行う場合、第3スキルを防御手段として使用可能となり攻撃力、宝具威力、バスターバフと言った乗算バフや無敵貫通を自前で持って来る上に、無敵によって耐久面でも隙が無くなる。
特に白眉とされるものが、アーツ単体宝具である第一、第二再臨時に第3スキルを使用する事でスキルレベル10なら即座にバスター全体宝具を使用可能になると言う点である。
このメリットは大きく、好きな概念礼装を装備しつつ、即座に全体宝具をぶっ放す、変則周回時に単体宝具→換装全体宝具で連射を組むと言う運用が可能な、まさに変則周回の申し子と言ったぶっ壊れ性能を持つ。
宝具レベルにもよるが、黒の聖杯や下記サポーターの力添えがあれば、アーチャー以外のクラスはおろか相性不利のセイバーが配置された最高難易度フリークエストの周回ですら主力としての活躍も期待できる。
アーツ、バスターの宝具をそれぞれ持つため、現在主流のサポーターとの相性も非常に良く、オーダーチェンジを組み合わせれば全体宝具を確定で3連射、オーダーチェンジなしで、アペンドスキルと単体宝具のリチャージを利用し、単体→単体→全体の3連射を概念礼装フリーで行う編成も考案されており、全サーヴァントの中でも屈指の自由度を誇る。
キャストリア環境下での変則周回で猛威を振るった剣騎士ランスロットと、スカディ環境下で猛威を振るった狂戦士ランスロットの両面の性質を1騎で併せ持つサーヴァントと言えるだろう。
ただし、スキルレベルがNP面に直結してしまうために第1スキル(＋アペンドスキル2)は最大まで上げる必要がある。しかも、このゲーム内でも屈指の消費量を誇る216族と呼ばれる一角であり、それが2部6章の新素材である「赦免の小鐘」なので、育成難度はかなり高い。
そこのお前！妖精騎士ランスロットに含まれる赦免の小鐘はログボ7.2ヶ月分だぜ！！
その前にも「大騎士勲章」「竜の牙」「オーロラ鋼」等の需要が集中しやすい素材も多量に消費する。
周回を快適にするために周回をする事は必定なので、育成を検討しているマスターは末長い付き合いを覚悟しておくべきだろう。
最大の難点は、この編成は彼女を含めた期間限定サーヴァントのみで構成されるため、縁があったマスターにしか組めない所だろうか。
余談
幼い顔つきの割に身長は147cmとやや高いが、体重わずか20kg。Fateはおろか型月作品の人型キャラの中でも最軽量である。霊基再臨による衣装の変化が激しいことから、本体のみの重量でコレだと思われる。公式ではまだ詳細が不明だが、実装後にCHOCO氏が出した同人誌にてこの重量に言及した箇所がある。
似たようなキャクターとして同じく外見に見合わぬ体重(同じく20Kg)のプロトマーリンが存在する。
担当声優の高野麻里佳はFGOに出演が決まった際に同じ声優ユニットで活動している、マシュ役の高橋李依に挨拶をした模様。このことはカルデア・ラジオ局にて、高橋本人が発言。
ちなみに、この回は妖精騎士ランスロットが初めて紹介された回で大久保瑠美との当番回だった。
「妖精國で最も美しく最も強い」というコンセプトの元、システム面においても注力されており、なんと開発コストは通常サーヴァントの5倍であったことが明かされている。
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