大満開の章
だいまんかいのしょう
「これはこれまでの、そしてこれからのものがたり」
概要
2021年10月からAT-Xおよび毎日放送・BS-TBS・TBSにて放送。
『結城友奈は勇者である 勇者の章』より続く3期にあたる。ただ放送開始直前まで、内容に関しては全く明らかにされなかった。
公開されたPVではカラオケ、バンド活動、冬キャンプなどを楽しむ勇者部6人の映像が流れたものの、「勇者の章」を踏まえた内容になっていない部分があちこちに見られたり、タイトルロゴが「結城友奈の章」に準じたデザインに戻っていたりするため、時系列がはっきりしていなかった。
その上、公式ホームページでの結城友奈の紹介文がほぼ『花結いのきらめき』の流用で、あたかも他に主人公がいるかのようなものになっていた事もあって、ファンからはさまざまな考察が飛び交っていた。
- ミッシングリンク説
- 世界に何か違和感が起きている説
- 実は「乃木若葉の章」をやる説
などなど…
蓋を開けてみれば、「勇者の章」で描き切れなかった内容を補完するものであった。そして第一話放送以降、当アニメに関して、『楠芽吹は勇者である』及び『乃木若葉は勇者である』の内容も取り入れた作品である事が告知される。
原作にはない新解釈が多く取り入れられている一方で、尺の都合もあって2作共内容はダイジェストで展開されている。迫力ある戦闘シーンや大筋がわかる構成力こそ評価されているものの、(ダイジェストの宿命ではあるが)ストーリー上重要なエピソードでも流れを重視して軽く触れる程度に留められたり、原作以上に掘り下げられたキャラがいる一方でろくに活躍が描かれないまま退場してしまったキャラもいるという、キャラの優遇・不遇の差がはっきり分かれてしまう結果になっている。よって、きちんと内容を理解したいのであれば原作を読んでから視聴する事を推奨する。
この事については、「『楠芽吹の章』や『乃木若葉の章』じゃないから仕方がない」という声もあれば「どうせやるならきちんと全部アニメ化して欲しかった」という声もあり、賛否両論である。
また、この2作のアニメ化が中心となった結果として本来の主人公である結城友奈の出番が少なくなってしまった事を残念がる声もある。
放送にまつわる事件
2021年7月17日、インターナショナル・メディア学院公式Twitterが「鈴木愛奈が郡千景役で出演」という誤報を出し、翌日謝罪するという騒ぎがあった。
初回放送日当日の同年10月2日、フジテレビオンデマンド(FOD)にて公式でもまだ解禁していない画像をサムネイルに使い盛大なネタバレをかますという事件が発生。配信ページのサムネイルは当日中に修正されたが、その画像がTwitterの海外ユーザーによって拡散され、多くのTwitter民がネタバレの被害を受ける事態にまで発展した(該当ツイートは現在削除済み)。
いずれの事件も第5話以降の内容、つまり『乃木若葉は勇者である』の内容に関係するものであり、特にFODの件ではかねてからアニメ化を期待していながらネタバレを踏んでしまった多くのファンから苦言を呈される事に。
登場人物
「勇者の章」までと同じ人物については結城友奈は勇者であるを参照。
各話リスト
これまでと同じく、サブタイトルは花言葉が元になっている。
主題歌
「勇者の章」に引き続き讃州中学勇者部が担当する。
オープニングテーマ
「アシタノハナタチ」
作詞:中村彼方 作曲・編曲:岡部啓一 歌:讃州中学勇者部
エンディングテーマ
「地平線の向こうへ」
作詞:中村彼方 作曲・編曲:岡部啓一 歌:讃州中学勇者部