概要
正式な日本語商標名は「マールボロ」だが、「マルボロ」と略されることが多い。
フィリップモリス社(イギリス)が製造、販売するタバコのブランドで、世界的にベストセラー銘柄。
歴史
フィリップモリス社の米国子会社で1902年頃から販売されていた。
ブランド名については諸説あるが、マールボロ・ジャパンではマールバラ市(イングランド)に由来するとしている。
1924年に女性向けとして販促がなされた。口紅が付着しても目立たぬよう吸い口が赤く着色され、パッケージの赤も口紅を塗った唇をイメージしたもの。
売れ行きは芳しくなく、一時市場から姿を消した。
1960年代、販売戦略が転換され、西部開拓時代をイメージした「マールボロ・カントリー」のキャッチフレーズ、「マールボロ・メン」と呼ばれるカウボーイたちが、マールボロを吸う男性向けの訴求を狙ったCMが制作された(実際のカウボーイは火を使わずに済む噛みタバコを愛好した)。
広告キャンペーン開始から8か月でマールボロの売り上げは5倍となり、現在もこの路線でCMが制作されている。
契約終了後はフィリップモリスからの輸入販売となり、2020年現在は東欧やオランダの工場で製造されている。
2015年にパッケージ・デザインが一新され、よりシンプルなものとなった。
喫味
ノーマルのマールボロ(通称:赤マル)は苦味と酸味がしっかりして辛口。
バージニア葉とバーレー葉をブレンドしバニラとプルーンの着香がされた、オーソドックスなアメリカン・ブレンドである。
日本で現行販売されている銘柄
マールボロ・ジャパンのホームページを参照。
余談
- 『Marlboroの文字を逆さにして上半分を隠すと、地面に立っている足と宙に浮いている足のように見え、白人が黒人を木に吊るしてリンチしている「奇妙な果実」の構図』、『パッケージを横に倒すと「K」に見え、裏と底にも同じ模様があるので「三つのK」で「KKK」を示す』、『ロゴマークの馬の脚の間の空間が三角頭巾に見えるが、KKKの衣装を着た人間が垂れ幕を掲げている』などの都市伝説がある。
- モータースポーツでは「マールボロ」はスポンサーとして多く出資しており、F1でのマクラーレンやフェラーリのマシンにマールボロのロゴが多くついていた。煙草の広告が規制されている現在こそ、多くは見れないが現在もスポンサーのひとつとして関わっている。
- 上記のイメージのためか、マリオカート64の日本版ではマールボロそっくりの『Marioro』という看板がある。
- セガから発売されたスーパーモナコGPでマルボロの看板やマルボロのデザインがされたF1マシンがいたがそれが原因で裁判沙汰になってしまい以降マルボロのロゴが掲載された車がレースゲームで出る際にはマルボロのロゴが外されるなど自主規制がされている(タイトーのバトルギア3に至っては某峠漫画のパロディ車に混ざってランサーエボリューション6WRC仕様風のランサーエボリューション7RSが存在したがそのランエボ7はPS2版およびマイナーチェンジ版のバトルギア3Tunedではランサーエボリューション6の特別仕様車「ランサーエボリューション6 トミー・マキネンエディション」風に改められた)。