『見よ、我が無双の軍勢を!』
『肉体は滅び、その魂は英霊として『世界』に召し上げられて、それでもなお余に忠義する伝説の勇者たち。』
『時空を越えて我が召喚に応じる永遠の朋友たち。』
『彼らとの絆こそ我が至宝! 我が王道! イスカンダルたる余が誇る最強宝具――『王の軍勢(アイオニオン・ヘタイロイ)』なり!!』
『彼方にこそ栄えあり(ト・フィロティモ)』
―――届かぬからこそ挑むのだ! 覇道を謳い! 覇道を示す! この背中を見守る臣下のために!
概要
- ランク:EX
- 種別:対軍宝具
- レンジ:1~99
- 最大捕捉:1000人
- 由来:マケドニアの重装騎兵戦士団
征服王イスカンダルの切り札的宝具。彼の生き様を反映した召喚の固有結界。
ギリシア、ペルシャ、エジプト、メソポタミア、果てはインドの奥地まで数多の神代世界を蹂躙、征服したカリスマと武勇の具現。揺るぎなき臣下との絆を寄る辺に世界を変革させた伝説の軍勢を召喚する。
展開される心象風景は、見渡す限りの蒼穹と大砂漠。一切の障害、遮蔽物が存在しない結界内に対象を閉じ込め、ライダーが生前率いた近衛兵団を独立サーヴァントとして連続召喚し、一気呵成に蹂躙する。
イスカンダルの号令に応え集結する彼らもまた、軍神、マハラジャ、後世に歴代を連ねる王朝の開祖等々、生前彼と共に人類史を築いた世界中の英傑・勇者達に他ならない。
固有結界は魔法に限りなく近く、魔術師ではないライダーが展開出来るのは異例。それは召喚される英霊(臣下たち)全員が心象風景を共有し、全員で術を維持するメカニズムであるため。
臣下たちの「時空を越えてなお色褪せることのないイスカンダルへの忠義と絆」が昇華された宝具。この宝具は彼の唱える覇道の象徴であり、高いカリスマの体現といえる。そこにはライダーの生前の愛馬、ブケファラスも含まれる。
性能
召喚された臣下たちの総数は数万単位(アニメ版の設定)で全員が独立したサーヴァントであり、各々が高い戦闘能力を持つ。他にも全員がランクE-相当の「単独行動」スキルを保有しているため、短時間であればマスターが不在でも活動可能である。
一つの固有結界を軍勢全員の魔力によって維持するため、個々の魔力消費が少なく済むのも強み。
また固有結界の性質上、世界からの抑止力が働くために結界内でしか軍勢は召喚出来ないが、一騎程度であれば結界外へ現界させる事が可能である。作中では前述の英霊馬のブケファラス、ウェイバーへの伝令役としてミトリネス(CV:川村拓央/橋詰知久)が結界外へ派遣され活動している。
アサシンを通じてこの宝具を目の当たりにした言峰綺礼の見立てでは、ギルガメッシュの『王の財宝』に比肩するランクEX(評価規格外)とされている。(本来は天地乖離す開闢の星と思われるが不明)
ちなみにファンからは、7体のバトルロイヤルである聖杯戦争においてはサーヴァントにとっては実用性が無く保有者も少ない死にスキルである「カリスマ」が、この宝具によって活用されている点も注目されている。
またスキル「軍略」により自軍や敵の対軍・対城宝具に対して有利な補正がかかる。なお、イスカンダルが保有する軍略は他の軍略と違い、「対城」までもが効果範囲となっている。
固有結界を展開する時には多大な魔力を消費する上、過半数を失えば結界は強制的に崩壊してしまう。また、数万のサーヴァントの連続召喚であるものの、「軍勢は個別の宝具の使用ができない」という制限がある。
軍勢中には、イスカンダル個人よりも武勇に優れた者やカリスマBランクの者が複数いるとのこと。
『王の軍勢』の英霊はイスカンダルの能力で召喚されているため「聖杯戦争」のルールに沿って特定のクラスに割り振られることはない。
劇中ではアサシン戦で初披露され、数にモノを言わせてアサシンの群体を一掃した。数的有利を引っ繰り返す「王の軍勢」は、個の力を分割して群体となるzeroアサシンにとって致命的なまでに相性が悪かったのだ。
その後、キャスターが操る巨大海魔に対しても発動され、ここではセイバーたちが海魔を消滅する方法を見つけるまでの時間稼ぎをした。
最終決戦のギルガメッシュ戦でも使用されたが、ギルガメッシュの「対界宝具」により固有結界そのものを破壊されたことで破られた。
Fate/GrandOrderでの性能
「いざ! 遥か万里の彼方まで!」
「遠征は終わらぬ。我らが胸に彼方への野心ある限り。勝鬨を上げよ!『王の軍勢(アイオニオン・ヘタイロイ) 』!AAAALaLaLaLaLaie!!」
「さあ、再び集え。共に最果てを夢見た猛者たちよ!此処に刻む轍は我らの誉れ。『王の軍勢(アイオニオン・ヘタイロイ)』!AAAALaLaLaLaLaie!!」
イスカンダルの宝具として抜擢。
BGMで『You are My King』が流れるため、これだけで視界が滲むマスターも多数。
ゲーム上の種別はBuster。効果は【敵全体に強力なダメージ&3ターン防御力ダウン〈オーバーチャージで効果アップ〉】。
シンプルな効果だが、多段ヒットな上に「雷の征服者(EX)」でスター発生率をアップ出来るため、多数のクリティカルスターを稼ぎ出せる。
さらに「カリスマ(A)」と「軍略(B)→制圧軍略(A)」は味方全体に及ぶため、この宝具を初動にした宝具チェインを組めば、防御ダウンも合さり敵陣を殲滅させる。ロード・エルメロイⅡ世の宝具「石兵八陣」と合わせて敵を蹂躙するのも良いだろう。
そして、2017年に入った直後に実装された幕間の物語をクリアする事で【3ターンクリティカル発生率ダウン〈オーバーチャージで効果アップ〉】の効果が追加。同時に威力も大幅に強化され、宝具LV1であってもサンタオルタの「約束された勝利の剣」を上回る高火力を得た。
余談
『Fate/Zero』に登場する前からギルガメッシュと互角に渡り合える宝具を持っていたとされている。
アニメ版や公式イラストでは、軍勢の皆様の姿が描かれている。特に名のある者であろう人物たちの内、ファンの間でこんな人が注目されていたりもしている。
また、後に配下であっても王の軍勢に現れない者も存在することが明らかになった。
事件簿マテリアルにおいて、臣下であるプトレマイオス(プトレマイオス朝エジプトの開祖、「救済者(ソテル)」の異名を持つクレオパトラの先祖)や秘書官であったエウメネスのイラストが公開された。