概略
ヤマト第二代機関長。白色彗星帝国戦で戦死した徳川彦左衛門の後継者で、波動エンジンについては徳川以上の知識を持つ。初登場したのは新たなる旅立ちからだが、設定上はそれ以前からヤマトに乗り組んでおり、白色彗星帝国戦から生還した19名の内の1人である。
白髪交じりの中年だが、叩き上げの実直な人柄で、古代進や島大介、真田志郎などの自分より若いヤマトクルーにも丁寧な物腰で接する一方、部下には厳しく徳川太助ら若い機関部員を一人前に鍛えるため時には罵倒するなど職人的な一面もある。
主な活躍
新たなる旅立ち
退院後ヤマトの整備をしていた。
閉鎖弁と非常制動装置を間違えるというありえないミスをした太助に対し、「親父が泣くぞ!」と怒鳴っている。
ヤマトよ永遠に
暗黒星団帝国の地球侵攻に対し、真田工場長と共に小惑星イカルスでヤマトの改造・整備にあたっていた。
宇宙戦艦ヤマトIII
第2話より登場し、機関長として第二の地球探しの航海に参加した。
完結編
古代の艦長辞職を知らず彼の退院を心から喜んだ。
リメイク版シリーズ
ヤマト2199
初代宇宙戦艦ヤマトのリメイク作である2199には本格的に登場。機関科で徳川の片腕を務める一方、ダメージコントロールを指揮する応急長も務める二尉(二等宙尉)となっている。徳川の交代要員として第1艦橋に入ることもある。
また旧作では設定のなかった出身地と年齢も2199で設定され、出身は熊本県、年齢は45歳となっている。
容姿は旧作に比べてやや老けたような感じ、身長は190cm以上と地球側の登場キャラの中で最長身となっている。
ガミラスと地球が初めて邂逅した時、島大吾(島大介の父)が艦長を務めるムラサメに乗艦しており、芹沢の命令によって地球から攻撃を仕掛けたことを知っている数少ない生き証人である。
ヤマト2202
2199の続編である2202では真田工場長や徳川機関長と共にヤマトの再整備に携わる。その後ヤマトと共にテレザート星へ向かおうとしたが、ヤマトの発進を妨害する地球防衛軍に対処するため、星名透、桐生美影とともに艦を降り地球に残留、身柄を拘束された。
ガミラス帝国・駐地球大使・ローレン・バレルの口添えにより3人は釈放、療養生活を終えた新見薫とともに時間断層に駐留する波動実験艦銀河に配属され前衛武装宇宙艦、ドレッドノート級前衛航宙艦の量産化に従事するが、4人は徹底的にハイテク化され人間を道具にする量産化計画に反感を強める。
ヤマト行方不明後、脱出した真田志郎、南部康雄らが銀河に合流、不治の病にかかった息子・翼の命と引き換えにヤマトをエンジン停止させた加藤三郎を捨て石にしてガトランティス前衛艦隊を無力化させる銀河艦長・藤堂早紀の非情な作戦が成功。
銀河は「G計画」を発動させようとするが、藤堂は逆転のヒントを見つけたヤマトと彗星帝国に特攻をかけようとする山南修を見捨てることができず、ヤマトと山南救出を両立させる。
戦況は一時的に膠着しヤマトと合流、多くの物資を引き渡したのち、徳川に「わたしは必要ありませんか」と尋ねるが、危険を伴う戦いであるため、後の世のため多くの若手機関士を育てることを徳川に依頼され、星名、桐生、新見らとともに銀河に残留する。