概要
『星のカービィディスカバリー』に登場するデデデ大王の姿。
実はカービィたちより前から『新世界』に迷いこんでおり、その間にビースト軍団の幹部になったという。いつものガウンも環境に合わせてか、デザインが野生的になっている。顔にも頬に赤いペイントを施している。
しかし、目が赤かったり、元々家来であったはずのワドルディ達を容赦なく引っ捕えるなど、明らかに様子がおかしい(戦闘前に、ワドルディが彼に向かって必死に訴えかけるシーンがある)。
自慢の高いパワーはワイルド化によって更に磨きがかかり、戦い方も3D化に伴いより豪快になっている。
戦闘
1戦目:宿敵の暴君 デデデ大王
ホワイティホルンズのボスとして、奥の城跡で待ち構えている。
最初は2体のゲンシガルルフィをけしかけてきて、それらを蹴散らすか無視してデデデ大王を攻撃することで本格的に襲い掛かってくる。
攻撃パターンはハンマーによる攻撃、高空ジャンプ、スライディングと過去の大王戦と変わらないため、彼と戦い慣れているプレイヤーならさほど苦戦することはないだろう。ただし、高空ジャンプは着地時に衝撃波を発するので、出てくる星を吸い込もうとして返り討ちにあう事もある。
しかし、体力が40%を切ると、落としたハンマーを拾わず城の窓際に移動。そこから自身の身の丈以上ある巨大な柱を装備して第2段階へ移る。
こうなると柱で地面を叩きつけ、地割れの範囲に尖った氷を呼び起こす、柱をぶん回すといった行動をするようになり、喰らえば大幅に体力を削られてしまう。しかも地割れ攻撃はジャンプによる回避ができない上に範囲がとてつもなく広いため、急いで地割れの範囲外へ避けるしかない。
なお、吸い込み攻撃以外はアイスのこちこちガードやギガントソードのシールドで完封できる。しかし、ガードを使わないのがワドルディ救出の条件の1つであるので注意(あくまでガードでデデデの攻撃を防ぐのが禁止であり、緊急回避はOK)。
この猛攻を凌ぎ、デデデ大王を倒すことでワドルディ達を助け出せる。
ところが、初回クリア時にはリザルト画面の後ろで倒したはずの大王が檻を持って起き上がって……
2戦目:猛獣仮面 ワイルドデデデ
大王の不意打ちで捕まってしまったエフィリンを助け出すべく、ビースト軍団の本拠地であるレッドガル禁足地へ殴り込んだカービィ。
立ちはだかるビースト軍団たちを倒し、最深部へ辿り着く。
そこで大王が待ち構えているのだが、なぜか戦闘前は苦しんでいる様子で……
振り向くと、彼は猪のような木製の仮面と2本のハンマーを装備し、「猛獣仮面 ワイルドデデデ」となっていた。
この形態では2本のハンマーによる乱打や、強化されたデデデトルネイドだけでなく、ハンマーで炎の衝撃波を発生させたり、ハンマーを投げた位置に火柱を発生させるなど火を操れるようになっている。
しかし、基本的な戦い方は変わらないので隙を見て攻撃を叩き込もう。
そして倒したと思いきや、ほんの少しだけ体力が残っており…
復活したデデデは、なんと今度は武器すら持たず、狂った獣のように四つん這いになり暴走する。
普段よりパワーやスピードが格段に上がっており、得意の吸いこみも吸引力が桁違いにパワーアップしている。
ただし、暴走している分、力の制御が効かないのか疲れる時間が第1段階より長くなっており、隙も多くなっている。的確に攻撃をかわし、隙を見て強力な攻撃を叩き込むと良いだろう。
その分、第1段階も含めて攻撃範囲が広かったり、こちらを追尾する攻撃が多いので、被弾に注意。特に彼の放つ炎攻撃に当たらない事が、ワドルディ救出の条件の1つである。
激闘を制することで仮面が破壊され、ようやく正気に戻すことができる。
再会を喜ぶのもつかの間、ビースト軍団の戦闘員の大群が押し寄せてきたため、開いたエレベータへ逃げ込むことになったが、救助されたワドルディの1人が転んでしまう。
乗る直前、それに気付いたデデデはワドルディを助けるべく引き返し、閉まりそうな扉を押さえるカービィ目掛けて投げつけ、エレベータの中へ強引に避難させる。
扉が閉まる中、デデデは「オレ様の…出番だろーが!」と言わんばかりにハンマーを取り出し、1人ビースト軍団の追手を食い止めるのであった。
その後は、カービィ達の活躍で世界に平和が戻り、プププランドとビースト軍団は和解し異世界交流を始めた。
自身も『新世界』は気に入ったようで、ワドルディの町で寝転がりながら手下達に世話されている。
余談
- 戦闘BGMは1戦目および2戦目前半がデデデ大王のテーマのアレンジ「シャウト オブ デデデ」であり、曲名の通りデデデの咆哮のような音が含まれているのが特徴。2戦目後半に突入すると近年ではデデデの本気用BGMとしてお馴染みとなった、マスクド・デデデのテーマのアレンジ「BAD MASKED WILD:D.D.D.」に変化する。
- 今作のデデデは丸っこい体に小さい瞳、尖った唇と全体的に『星のカービィ3』、『星のカービィ64』時代を彷彿させるデザインとなっている。しかし、劇中でのカービィやワドルディ達の反応や、ガチャルポンの説明文を見るに彼らと同じ世界軸から連れてこられたことが示唆されている(そもそもシリーズごとにデザインが異なるのはカービィシリーズに限った話ではない)。
- デデデ大王といえば黒幕に洗脳・憑依されるのがシリーズお馴染みだが、クリア後の家来ワドルディとの会話によると今作でもやはりビースト軍団(というか本作の黒幕)に洗脳されていた事が発覚する。デデデ本人も、操られたとはいえカービィやワドルディ達に迷惑をかけた事を気にしていたようだ。
- 2戦目に着けていた仮面を与えていたのは、ビースト軍団のボスである獣王レオンガルフであり、仮面には淀んだ思念が込められていた。レオンガルフはこれでデデデをパワーアップさせ、ラボ・ディスカバールへの侵入者を阻む門番に仕立てた模様(ただ、思念を操る力は黒幕が宿したものと思われる)。
- なお、『新世界』に迷い込んだ当初は、カービィに会えなくて落ち込んでいた事が、ガチャルポンのフィギュアの説明文に記されている。
- 実は今作では段階変更時に落とすハンマーは吸い込むことができる。吸い込めばもちろんハンマーカービィになる他、1回目の戦闘のお題にもなっているため是非吸い込んでみよう。
- クリア後に街にやってきたデデデ大王の元へ向かうと、なんとこの姿を模したハンマーの進化形態『マスクドハンマー』への進化が解禁される。クリア後専用コピーとあって、かなり強力なので、進化させたら裏ステージの攻略やコロシアムの攻略に役立てよう。
- ステージ名「まさかのビーストキング(獣の王)」、猪の仮面、二刀流、突進など、某鬼殺隊員を彷彿とさせる要素が多い。ただし、ステージ名はロボボプラネットにおけるクローンデデデの登場ムービー名「まさかの大王」が元ネタと思われる。
関連項目
メタナイトボーグ:同じくカービィのライバルの洗脳ボスであり、ワールド4のボスとして立ちはだかり後にワールド6にてボスの前座として登場する流れが同じ