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ギガノトサウルスの編集履歴

2022-05-02 21:29:53 バージョン

ギガノトサウルス

ぎがのとさうるす

白亜紀後期初頭に南アメリカに棲息していた大型獣脚類。

概要

竜盤目・獣脚亜目・カルカロドントサウルス科に属する。名は「巨大な南方のトカゲ」の意味。

スピノサウルスには及ばないながらもティラノサウルスに匹敵しうる巨体を持ち、史現時点で復元骨格から推定される全長は12.5m前後とされる。

横幅は比較的細めで、推定体重は(諸説あるが)およそ6t〜8tと見積もられている。

骨格そのものは近縁種のカルカロドントサウルスマプサウルスと比較してもやや分厚く、カルカロドントサウルス科の中では頑強な体格を持っていた。


走行速度は20km説から40km説まで幅広い。

大腿骨を含む脚部が長いことから、十数m級の巨大肉食恐竜の中では走るのに向いた身体付きと言えるかもしれない。が、主食であっただろう巨大竜脚類を追うために果たして脚力が必要だったのかという指摘もあるので、現時点では憶測の域を出ない。

ギガノトサウルス

特徴としては頭骨が全体的に平たく、歯は鋭いが骨などを噛み砕くには適さない形状だった事が挙げられる。このことから、ギガノトサウルスやその近縁種は獲物の柔らかい肉や内臓を切り取るようにして食べ、骨や硬い筋組織は食べなかった可能性が高い。

歯と同様に顎の力も並外れたものではなく、せいぜい1t程度とティラノサウルスの3分の1以下だったとみられる(ティラノサウルスは3.5t程あった。デイノスクスに至ってはなんと10t)。

固い筋肉ごと骨を噛み砕くことで獲物を仕留めていたティラノサウルスに対し、ギガノトサウルスは幾度も噛み付くことで獲物を失血死させる、ないし動けなくしたところで首などに食らいついて窒息死させる方法を取っていたと見られる。


当時の南アメリカで主流となっていた草食動物は巨大なティタノサウルス類であり、ギガノトサウルスは主にこれらの巨大恐竜を群れで狩っていたと推測される。

如何にギガノトサウルスが巨大と言えども、大型種ともなれば30m級かつ頑強な体格を持つティタノサウルス類を単独で襲うのは恐らく不可能である。殺傷能力から考えても、複数個体で取り囲むようにして徐々に衰弱させていく戦法を取ったと考えるのが合理的であろう。

仮に大物を仕留めれば、群れ全体の食事を賄って余りある食料を手にできたはずである。

実際、ほぼ同時期の近郊に生息していた近縁種のマプサウルスは複数の個体が一か所から発掘された例があり、小さな群れで生活する動物だっただろうと推測されている。


余談

発見当初は「ティラノサウルスを凌駕する史上最大の肉食動物」と言う触れ込みで喧伝された恐竜としても有名。


この手の話は恐竜界隈では常とも言えるのだが、結論としては推測で補われた復元頭骨のサイズが過大に見積もられていることが判明、修正された骨格の推定全長は12m強(ティラノサウルスの最大個体と同じかやや小さい)程度に落ち着いている。体高においても、当初は脚の長さからティラノサウルスを若干上回るとされていたが、2012年に大腿骨がこれまでの復元より65cmほど短いという説が出ており、こちらも過大に見積もられていた可能性が浮上している。


大きさ比較でとりわけ重要なのが横幅で、ギガノトサウルスは体長や体高でこそティラノサウルスに並ぶが、ティラノサウルスに比べると体の横幅が狭く、全体的にほっそりとした体つきをしている。もちろん決してギガノトサウルスが細身というわけではなく、むしろ肉食恐竜ではがっしりした身体つきなのだが、それが霞んでしまうほどティラノサウルスの体の厚みが凄まじいのである。この事から体重に関してはティラノサウルスに大きく譲る可能性が高く、総合的には「史上最大級の肉食恐竜の一つ」という評価が妥当だろう。


もっとも、ティラノサウルスの最大の骨格が発見されるまでほぼ100年もの時間を要したことを考えれば、ギガノトサウルスも今後の発見によって記録が塗り替えられる可能性は大いにある。事実、最初に見つかった標本より8%ほど大きい下顎の化石が発見されており、同じ比率ならこちらは13mを超えると見られている。今度の発見と研究に乞うご期待といったところか。




メディアにおいては

「ギガ」という名称が巨大さを連想させるためか、ゲーム作品などではサイズが大幅に誇張され、トンデモサイズの巨大恐竜として描かれることがしばしば。

フィクションだからと言えばそれまでなのだが、現在ではそれなりに名の知れた恐竜であるにも関わらず誇張表現されることが多い恐竜の一つである。


ディノクライシス2

恐らくギガノトサウルスが始めて登場したゲーム作品。

まだ情報が出回っていなかった時期だけに大幅な水増しをされており、全長21m、全高7mの超々巨大肉食恐竜となっている。ティラノサウルスを赤子のように持ち上げて放り投げるという別次元のパワーで本ゲームのラスボスを務めた。


ARK Survival Evolved

2015年6月と比較的最近にアーリーアクセスが開始されたPCゲーム。後にPS4にも移植された。

上記のディノクライシス2のものと同等…どころかそれ以上に水増しされており、ティラノサウルスの2倍近い巨体を持つ本ゲーム最強の肉食恐竜。


古代王者恐竜キング

後述する「その他のメディア」とは逆にこちらは強さ1400とかなり強さが低めに調整されている。超アクト恐竜やスーパー恐竜などにもなっておらず、強さや人気のわりに冷遇感が強い。

これはアンキロサウルスなどにも同じ事が言えるが。


バトルタイプは第6紀まではこうげきタイプ、2007第1紀から2007第2紀まではカウンタータイプ、激闘!ザンジャーク!!はハンタータイプ。必殺わざはグー、ショルダーネームは「南米の覇者」。


ギガノトサウルスをモチーフにしたキャラクター

リゲルゲバルライ(ディノクライシス3)…星の名を冠した生体兵器

ゴジュラスギガ(ゾイドシリーズ)

ギガー(カセキホリダー)

ゼログライジス(ゾイドワイルド)シリーズ


マグマトロン(ビーストウォーズネオ)…ランドサウルスのモデルが本種

インドミナス・レックス(ジュラシックワールド)…本種のDNAが用いられている。












ネタバレ注意!

ジュラシック・ワールド/ドミニオン

ついに登場。 6500万年前にティラノサウルスと対決し、勝利する。

それ以外は、現時点では、不明


関連項目

恐竜 獣脚類

カルカロドントサウルス科

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