ランカ・リー
らんかりー
「みんな、抱きしめて!銀河の、果てまで!」
概要
- 『マクロスF』のメインヒロイン。
プロフィール
人物
- 名門お嬢様学校である聖マリア学園に通う女子高生。
- ゼントラーディとのクォーター。
- 中華料理店「娘々(ニャンニャン)」でアルバイトをしていたが、劇中での映画にサブヒロインとして出演、メインテーマを歌ったことで脚光を浴びる。
- 心優しく純粋な気質で、何事にも一生懸命。
- 物語の主人公、早乙女アルトに一目惚れ。シェリル・ノームが憧れ。
- やや引込み思案であったが、憧れであるシェリル・ノームの後押しを受け、歌手を目指す。
- 過去のトラウマによる記憶喪失のため、幼少時の記憶が曖昧で、幼少期は感情をなくした子供だった。今でも後遺症の解離性健忘症の症状で時折精神的に不安定になり、物語初期ではその症状が顕著に見られる。
- また、歌う度にバジュラと心を通わせてしまう特異な能力を持つが故、他者のアドバイスを受け歌って囮になるなどしながら、他者からの理解を得られず孤立するなど、2つの種族の狭間でどうしても厳しい立場に立たされがち。
- 最終的にはバジュラ達の元へ戦争を止めに飛び立つなど、それら全てを背負う女性へと成長していく。
性格
- 誰にでも明るく偏見なく接し、またランカに接した人々も彼女の事を慕っている。実兄と義兄は常にランカを最優先する絶対的味方、友達の松浦ナナセ(テレビ版)、事務所社長のエルモといった周りの人達にとても愛されている。
- TVや映画本編でもアルトやシェリルを助けるために救出作戦を自ら引き受けるなど、いざという時は自身の身の危険を顧みない。
- 外部出演においてもスパロボシリーズ最新作のスーパーロボット大戦BXでは機動戦士ガンダムAGEの敵であるヴェイガンの民のために無償で歌い、キオ・アスノの友人だったが事情により敵対してしまったディーン・アノンとキオの和解をディーンの妹のルウ・アノンが好きだった放課後オーバーフロウで後押しするなど、幼い面だけが目立つ少女ではない。
- また、第2次スーパーロボット大戦Zでは天元突破グレンラガンのシモンに多大な影響を与え、時間のずれで彼女より年上になってもランカを「さん付け」で呼ぶなどランカを尊敬している。
- 劇場版2作目のサヨナラノツバサでは3人の関係に決着がつき、これを受け入れるなどの潔さもあり、小説版マクロス30銀河を繋ぐ歌声(小太刀右京著)ではシェリルの祖母のマオ・ノームの姉であるサラ・ノーム(気難しい性格らしい)と早くに打ち解けるなど、彼女の度量が知れる。
- 引っ込み思案ではあるがそれと同時に意思が強いのも彼女の魅力の一つである。
- 劇中での台詞は「みんな、抱きしめて!銀河の、果てまで!」や「キラッ☆」
などが有名。
- 尚、彼女の兄であるオズマ・リーは義兄であり、姓「リー」はランカの正式な姓ではない。
(母親はランシェ・メイ。父親は不明である)
- また、劇中に登場するブレラ・スターンとはなんらかの関係性があり、彼もまたランカの唯一の記憶である歌「アイモ」を知っている。
メインヒロイン&歌姫
シリーズ初の歌姫二人体制でダブルヒロイン作品だが、どちらがメインヒロイン&歌姫かと言えばランカである。普通の子からアイドルに成長するランカはTV版ミンメイ、すでにトップスターのシェリルは劇場版ミンメイと例えられている。ミンメイの80年代アイドル要素はランカ、きつい要素はシェリルに分けたと「シェリル~キス・イン・ザ・ギャラクシー~」で監督は明言している。
- 人類とバジュラの懸け橋となる唯一の存在。
- 物語のテーマを担い重要な設定を盛り込まれているため主人公のアルトより出番が多い。ランカ>アルト>シェリルの順。マクロスFはランカの成長物語と言われたこともある。
- シリーズを象徴する歌姫リン・ミンメイ曲を歌うのは今作はランカのみ。特殊OP/ED。劇中で歌う回はシェリルより多い。
- ライナーノーツやテレビ版&劇場版の小説(監督監修)など、ランカに対しては人柄も歌手としても賛辞が満載、扱いが露骨に違う。スパロボやACE:R、特に後者は顕著。
- 劇場版で前編と後編のエンディング曲を担当。前編も短いながら新曲多数、後編の気合の入ったライブ(虹いろ・クマクマについて「おそらくアニメ史上に残るライブシーンを描いた」と監督が言及)。
初期構想の時点だとアルトとランカとブレラの三角関係(今とは設定も容姿も違う)。シェリルは憧れの先輩ポジションで三角関係に関与しない立ち位置だった。この事からもメインヒロイン&歌姫はランカの方だと推測できる。
代表曲
- アイモ
第3話で初登場。全ての記憶をなくしたランカの記憶に唯一残っていた歌。
- ニンジーン Loves you yeah!
第8話で登場。
第12話で登場。
『サヨナラノツバサ』 の使用曲
- 虹いろ・クマクマ
アトランティスドームで披露された曲。
- 放課後オーバーフロウ
ランカが初めて作詞も担当した曲。
- ホシキラ
『サヨナラノツバサ』のエンディングテーマ。
その他
- Songbird
隠れがちな名曲として評価が高い。銀色夏生作詞。
ファンの評価
2019年3月1日~4月21日に開催されて、5月4日に結果が放送された『全マクロス大投票』(総投票数25万4131票、男女比は男性68.9%・女性31.1%)作品別キャラクター部門3位(TV版)13位(サヨナラノツバサ)39位(イツワリノウタヒメ)50位以下(マクロスFB7)総合ランキング3位にランクイン。順位は2010年のマクロスエース、2013年マクロスヒロイン総選挙と同じだが、今回はミンメイを超える結果となった。
歌部門も50位まで発表され、星間飛行(4位/総合5位)放課後オーバーフロウ(18位/総合20位)ホシキラ(40位)虹いろ・クマクマ(49位)と4曲ランクインしている。