概要
パワードスーツを展開していない状態のサムス・アラン。
「ゼロスーツ」と呼ばれるのは、『大乱闘スマッシュブラザーズX』でこの姿のサムスが「ゼロスーツサムス」という名称で登場したことから。
武器は手に持ったハンドガンと鍛え抜かれた肉体。超人的身体能力からこの状態でも戦闘力は非常に高く、銃やアーマーで武装した屈強な軍の男たちも単独・無傷・素手で即座に片付けてしまうほど。
惑星ゼーベスの過酷な環境に完全に適応しているため、生身で酸性雨を物ともせず、あらゆる状況で凄まじい筋力と機動性を発揮し、実際「キャプテンN」では、パワードスーツ無しでもクレイドを振り回して周囲の敵を凪ぎ払う豪腕を披露している。
手持ち火器のハンドガン自体もボムブロックを破壊する程度には威力があり、アームキャノンには遠く及ばないものの拳銃としては高い火力を持つ。しかし、ゼーベス星人などに対しては数秒だけ麻痺させる事しかできない。
そのため、ゼロミッションではゼーベス星人から逃げたり、隠れたりしてやり過ごしながら進むしかなかった。
ゼロスーツが登場する以前は、金髪で碧眼の女性と言う特徴は知られていた。
下記の通り、それ以外の要素である服装などは媒体によってさまざまである。
パワードスーツを解除した際にゼロスーツ姿が現れることが多く、大抵はゲームのエンディングにてプレイヤーを驚かせる要素として登場している。
『メトロイド ゼロミッション』後半で初登場、以降の作品ではパワードスーツの下は金髪ポニーテール+ゼロスーツであることが多い。
スーツを脱いだ際のコスチュームは作品によって異なっていた。
またポニーテール+ゼロスーツ以外のコスチュームが設定からなくなったわけではなく、以降の作品でも他のコスチュームが使用されているシーンは存在している。
アプリ『Miitomo』ではMiiのコスチュームの一つとしてショートパンツスタイルが登場し、「サムスのプライベートウェア」(英語名は「Samus's Casual Outfit」または「Swimsuit Samus」)という名称で複数のカラーが用意されている。
なおパワードスーツは私服など一般的な服装の状態でも即時着用が可能な代物であり、パワードスーツの着用にゼロスーツが必須というわけではなく、ゼロスーツはパワードスーツを失った際の保険としての意味合いが強い。マガジンZ版ではショートパンツスタイルに加え、銀河連邦警察時代に任務服の状態からスーツを展開している。
またゼロスーツあるいは私服でいることよりも、パワードスーツを装着している時間の方が遥かに多い。『サムス&ジョイ』で各地の情報収集時等でもマントを羽織ったバリアスーツ状態でいることからむしろ「パワードスーツが普段着、私服である」とも言える。
メトロイドシリーズ
メトロイド ゼロミッション
上記の通り、後半にて登場。
マザーブレインを倒し、ゼーベスから脱出できたものの、気を抜いてスーツを解除した所をパイレーツの戦闘機にスターシップを撃ち落とされてしまう。
この時、伝説のパワードスーツを手に入れるまでパワードスーツを起動しなかったのは、プレッシャーから精神集中できなかったためである。
スーツ装着をサポートするスターシップも失ったため、幼い頃にオールドバードに連れられて来たチョウゾ遺跡の大軍神の間へ活路を求め、スペースパイレーツの宇宙船に潜入する事になる。
メトロイドプライムシリーズ
従来同様、スピードラン達成時に姿を拝める。
プライム3では冒頭にて一瞬拝める。コールドスリープから目覚め、スターシップのサポートを受けながらパワードスーツを起動している。
メトロイド OtherM
サムスの人となりを綿密に描いた作品であるので、結構な頻度で登場。
連邦軍所属時代のサムスの姿も見れる。エンディング後のあるパートではゼロスーツ状態のサムスを操作する事になる。装備は勿論ハンドガンの「パラライザー」。
口の左下(向かって右下)にホクロがある。
演出として素顔が登場することは他作品に比べ多いものの、実際に操作する時間はほんのわずか。
メトロイド サムスリターンズ
メトロイドⅡのリメイク作品。ゲームオーバー時やスピードラン達成時に登場。
なお、オープニングストーリーの時点では既にパワードスーツ着用でバイザーから見える目も男性か女性か分かりづらい描写になっている他、そもそもサムス・アランの素顔を知るものがほんの一握りであることがスーパーメトロイド時点から記述されているため描写として何ら問題はない。
また『Other M』において寄せられた意見からか、本作では『Other M』から引き続き坂本賀雄氏の主導で製作されていながらも、リドリーの姿を見てパワードスーツを解除したり精神的な脆さを演出する描写は一切無くなり、メトロイドプライムシリーズ、ひいてはそれ以前のメトロイドシリーズで培われた「寡黙でありながらも心優しい側面も持った戦士」というサムス・アラン像を直接的に描写している。
そのため、当然ながらゲームオーバー時や一定時間内のクリア以外では彼女の素顔を見ることすら出来ない。
大乱闘スマッシュブラザーズ
第3作『大乱闘スマッシュブラザーズX』から、従来のサムスとは別のファイターとして、パワードスーツ未装着のサムスが「ゼロスーツサムス」名義で参戦している。
ファイター番号は29、通り名は美しき銀河の戦士。
通常のサムスとは違い声が付いており、Alesia Glidewell(アレジア・グライドウェル)が担当している。
ハンドガン「パラライザー」と、スーツ無しでも非常に高い鳥人族由来の身体能力を駆使して戦う。
相手に電撃を浴びせて痺れさせたり、ムチのようにビームをのばしたりと多彩な攻撃が可能。
パワードスーツ時と比べてパワーは落ちているものの機動力が大幅に上がっており、手数で勝負するスピードファイターとなっている。
必殺ワザ
- 通常必殺ワザ:パラライザー
パラライザーで飛び道具を撃つ。射程は短いが、相手をしびれさせる。
ためるとより長くしびれさせるが、弾速は遅くなる。また、一度ため始めると中断できない。
- 横必殺ワザ:プラズマウィップ
パラライザーからムチを発射。ガケに飛ばしてワイヤー復帰もできる。
『X』では出始めの電撃属性と終わり際の炎属性の2回ヒット。攻撃判定がそれぞれ一瞬しか出ないため、突っ込んでくる相手はともかく、距離によっては棒立ちの相手にすら当たらないことも。
『for』ではのばす時に連続ヒットするようになったが、攻撃力とふっとばし力が激減している。
『SP』では派生入力が追加され、ボタン長押しで電撃属性で引き寄せつつ打ち上げるようになった。通常版の攻撃力とふっとばし力も上がり、撃墜ワザに回帰している。
- 上必殺ワザ(X):プラズマワイヤー
こちらはムチを真上に飛ばす。空中で使ってもジャンプせず、ワイヤーで復帰することになる。
攻撃ワザとしては電撃属性で、連続ヒットで相手を浮かせ、最後に真下に落とす(メテオ)。
- 上必殺ワザ(for・SP):ブーストキック
ジェット噴射で飛び上がりながら蹴り上げ、頂点で回し蹴りを繰り出す。
復帰距離は短いが、攻撃性能がとても高く、発生の早さとふっとばしの強さを両立している。
- 下必殺ワザ:フリップジャンプ
無敵付きの宙返り。攻撃ボタン or 必殺ワザボタンでメテオ付きのキックを繰り出す。
使用時に向きが変わるため、通常は後方に蹴るが、左右入力で蹴る方向を決めることも可能。
『for』からはキックを繰り出す前でも、相手やアイテムに触れた時に踏みつけて攻撃できるようになった。地上の相手を埋める他、こちらも空中の相手に当てるとメテオになる。
- 最後の切りふだ(X):パワードスーツ装着
パワードスーツを装着し、通常のサムスに戻る。
装着する際に戦いを仕切り直しにさせかねないほどの凶悪な攻撃判定があり、接触した相手を大ダメージと共に大きくふっとばす。
- 最後の切りふだ(for):スターシップ
スターシップに乗り込み、砲撃を行う。
画面外から対戦相手をレーザーで狙い撃つシューティングゲームのようなワザで、着弾速度が非常に早く逃げ回る相手も何のその、容赦なくふっとばしていく。
- 最後の切りふだ(SP):ゼロレーザー
パワードスーツを装着し、スターシップ上からゼロレーザーを発射。
照準を合わせて画面奥から発射するため、攻撃判定は狭い。
変遷
『X』ではサムスが最後の切りふだ「ゼロレーザー」を使用することで、スーツが崩れこの姿になる。
ゼロスーツサムスも同様に切りふだの使用後にサムスに戻る。
基本的に切りふだを使わないと変身できないが、キャラクター選択画面で特定のコマンドを使えば、最初からこの状態で戦うことも可能。
また、試合中にあるコマンドを入力することで任意にこの姿になることができる(ただしその逆は不可)。
『for』からは独立したファイターとして参戦。
デザインが一新され、新たにスマブラオリジナルの「ジェットブーツ」を装着。
上必殺ワザが「プラズマワイヤー」から「ブーストキック」に変わる、一部のワザに炎属性が付与されている、空中つかみが使えるようになる、落下速度が速くなるなど、結構色々な所が変更されている。
『SP』では地味にバストが縮み、より筋肉質になっている。
その他
カラーバリエーション
『for』からはカラーバリエーションとして、『メトロイド ゼロミッション』や『メトロイドフュージョン』のエンディングで観られるショートパンツスタイルが選択できる。
戦闘向きでもなんでもないインナーのみ装備同然の状態でも、その動きは一切衰えることがない。チョウゾDNAと彼女のハイスペック過ぎる戦闘力のなせるワザである。
勝ちあがり乱闘「ワイヤーを使いこなせ!」
ROUND | 敵 | 備考 |
---|---|---|
1 | こどもリンク、トゥーンリンク | |
2 | フシギソウ | |
3 | ダークサムス | |
4 | ヨッシー | 厳密に言えばワイヤー持ちではない |
5 | シモン、リヒター | |
6 | リトル・マック×6 | 軍団戦(3体ずつ)。全てワイヤーフレーム(7P・8P)カラーで、BGMを含めてワイヤーつながり |
BOSS | マスターハンド(&クレイジーハンド) |
その名の通りワイヤー系のつかみを持つファイターが相手。
……と思いきや、ROUND6ではワイヤーフレームカラーのリトル・マック軍団が相手になる。
関連イラスト
その外観故に胸や尻を強調されるなどアレなイラストが多く、本タグが付いているイラストのうちおよそ半数が、ログイン時でしか見れない「センシティブな内容が含まれている可能性がある」ものになっている。また、何故か本来よりも若々しい感じで描かれることが多い。