※ここではアルミ車体で製造されたグループを紹介。ステンレス車体で製造された20系電車については「新20系」の記事を参照。
概要
高速電気鉄道用としては日本初のVVVFインバータ制御の車両である。
車体材質は御堂筋線向けの10系と同様、アルミニウム合金を用いている。10系との車体面の違いは、前面では前照灯・尾灯が白枠に出て角型になっていること、前面窓周りがブラックアウト処理されていることぐらい(10系はリニューアルの際に前面窓周りがブラックに塗装された)。側面は後期に製造された10系を踏襲しているため、差異はほとんどない。
中央線に0番台が7本、谷町線に30番台が9本導入されたが、近鉄けいはんな線延伸開業に際し、高速化対応工事が全編成施工され30番台は中央線へ転属。全編成が中央線へ集結した。
2014年8月21日をもって量産先行編成である2601編成が運転を終了。残る編成についても2022年より中央線向け400系(&中央線へ暫定投入される30000A系)による一掃・代替が予定されている。
スペック
編成 | 6両編成 |
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営業最高速度 | 近鉄線内:95km/h 地下鉄線内:70km/h |
設計最高速度 | 100km/h |
起動加速度 | 3.0km/h/s(近鉄線内) 2.5km/h/s(地下鉄線内) |
減速度 | 3.5km/h/s(常用最大)・4.5km/h/s(非常) |
全長 | 先頭車18,900mm・中間車18,700mm |
全幅 | 先頭車2,890mm 中間車2,880mm |
全高 | 3,745mm |
車体材質 | アルミニウム合金 |
軌間 | 1,435mm |
電気方式 | 直流750V(第三軌条方式) |
主電動機 | 三相かご形交流誘導電動機(出力140kw) |
駆動装置 | WN駆動 |
歯車比 | 103:14=7.36 |
制御装置 | IGBT素子VVVFインバータ制御(※) |
台車 | インダイレクトマウント・ノースイングハンガー・軸バネ式台車 |
制動方式 | 回生ブレーキ併用電気指令式ブレーキ(抑速ブレーキ付き) |
保安装置 | WS-ATC デッドマン装置 |
製造メーカー | 近畿車輛・川崎重工業・日立製作所・東急車輛製造 |
(※)高速化対応工事の際、VVVF制御装置がGTO素子からIGBT素子のものに更新されている。