バリケーン
ばりけーん
概要
各地で起きる台風の中心にいたクラゲのような怪獣。次郎曰く「空に浮かぶクラゲ」。一説にはクラゲが台風の力を吸収して巨大化したという説も。
武器は両手の触手の他、脚部からの放電(およそ100万ワット。頭の赤い部分が発電器官、白い触手は蓄電器官に相当するが、触手からの放電が5万ボルト、頭の赤い部分からの放電が100万ワットとする書籍も存在する)、口からのガス攻撃、頭部の傘からの破壊光線。口はベムスターのようにスペシウム光線を吸収してしまう。
最大の武器は、その頭部を回転させて起こす台風。回転速度に比例し風を強める。また、台風は自然消滅するため、気象庁泣かせものである。
なお、体についた目は本物の目ではなく、イミティ・アイと呼ばれる器官…いわば天敵を驚かすための仕掛けのようなもの。足からはジェット気流を噴射して飛行しているらしい。頭の体毛は台風の位置を知るためのセンサーになっている。
ちなみに食料は台風などの強風から得られるエネルギーである。台風は原爆300万発分ほどのエネルギーを秘めているとされ、スペシウム光線を食べてしまったのも納得のいく話である。
活躍
冒頭でサイパン島の東方面で台風を引き起こす。東京を離れた海上で局地的な台風を起こし、近くの村に被害を与えた。
郷、坂田健、次郎と一緒にスタビライザーのテスト走行中に遭遇、連絡を受けたMATに調査分析された後、麻酔弾を撃たれるが落下地点に変電所がありその影響で暴れだす。傘を回して東京都を局地的な台風に見舞わせた。外部からのミサイル攻撃もびくともせず、マットアローを操縦不能に至らしめた。
駆け付けたウルトラマンと戦闘に入り、触手、電撃、破壊光線、ガスで苦しめる。しかし空中戦でウルトラロケット弾を受け地上に落下。最期はウルトラプロペラによって宇宙に運ばれ、そこで粉砕された。
その後の活躍
ウルトラゾーン
本編では登場しないが、アイキャッチで海でおぼれていたバリケーンをライフセイバーと思われる人々が救助する様子が描かれているものがある。
ウルトラ怪獣擬人化計画
円谷プロ公認(‼️)の企画で美少女化されたバリケーンが登場。
デザインは、キングジョーやライブキングのデザインも手掛けた谷裕司氏が担当した。
嫌でも目に飛び込んでくるのは、全身を覆う液体状の衣服?
夏らしく、どこか清涼感のあるデザイン…ということにしたかったのだろうが、場所によっては透けて素肌が見えてしまっており、さらに、それ以外は何も身に纏っていないことも相俟って、大変けしからんことになっている。一応大事なところは隠せているが…。
ちなみに、発表と同時期に、擬人化計画のアニメ版のメインキャストに関する情報等が一挙に公開されたために、ファンの注目や話題を完全に持っていかれてしまい、半ば出鼻を挫かれるようなお披露目になってしまったという少々不憫な経緯を持っていたりする(元々、ロストヒーローズに登場こそしたものの擬人化前もやや不憫な立場ではありこれによりすっかり不憫キャラになってしまった)。
さすがにこれでは気の毒だと思われたのか、2018年1月発売の『怪獣大図鑑』第3巻では表紙を飾っており、かなり目立つキャラクターとなっている。
また、偶然か狙ってかは不明だが、バリケーンの次に参戦の発表されたキャラクターも、嵐と深い関わりのある怪獣であった。
余談
着ぐるみは緊急指令10-4・10-10に登場する「アマゾンの吸血鬼」に改造された。
BS11で第28話が再放送されていた際、郷たちがニュース速報(大雨警報)を見るシーンで、実際のニュース速報と重なる珍事が起こった。