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平賀源内の編集履歴

2022-07-21 10:23:44 バージョン

平賀源内

ひらがげんない

平賀源内とは江戸時代に実在した学者の事である。

平賀源内(実在)

享保13年(1728年)- 安永8年12月18日(1780年1月24日)の間に活躍した本草学者蘭学者医者作家発明家建築家画家蘭画家)・実業家である。


虚像

多くの分野で活躍した奇人であり、

  1. 蘭学者として油絵や鉱山開発など外国の文化・技術を紹介した。
  2. 文学者として「戯作」の開祖となる。
  3. 発明家として、オランダ製の静電気発生装置「エレキテル」の紹介、「火浣布」の開発がある。
  4. 浄瑠璃作家として「福内鬼外」の筆名で執筆。『神霊矢口渡』『源氏大草紙』等の時代物を多く手掛けた。
  5. コピーライター・イベントプランナーとして、「土用のうなぎ」を流行させた。鈴木春信と共に絵暦交換会を催し、浮世絵の隆盛に一役買った他、日本初の博覧会を企画・開催した。

中でも有名なのが発明家の顔で、巷説では「稀代の発明家」としてよく取り上げられる。例えば「竹とんぼ」の発明者とも言われ、これを史上初のプロペラとする人もいるが、実際には竹とんぼはそれ以前から存在している。また先述のエレキテルは彼が発明したとよく勘違いされるが、正確には壊れていたエレキテルを通詞の助けなども借りながら修復しただけである。そもそも彼はエレキテルの理論はよくわかっていなかったらしく、電気学の発展につながることはなかった。


実像

実在の源内は何でもできるが、何一つ大成しないという器用貧乏を地で行く悲運の人物であった。


讃岐(高松藩松平家)の足軽であった白石氏の出自で、志度浦(現在のさぬき市志度)に生まれる。

幼い頃より細工物で周囲を驚かせていた事から藩に見込まれ藩の金を使って各地に赴き遊学。長崎蘭学を学び薬草園の整備や砂糖など殖産に力を尽くすが遊学の果てに江戸勤めを願い、引き続き讃岐の殖産に力を尽くして(せめて藩の金で遊学しただけの働きはして)ほしかった高松藩と意見が対立。幾度もの引退騒動(妹婿に家督と仕事を強引に譲り渡して隠居しようとした。高松藩側としては莫大な借金を踏み倒されるに等しい)を引き起こした末、ついに高松松平藩から奉公構(どこの家にも正規に仕えることができなくなる。大名家に仕えて仕事を得る侍としては事実上「社会的な死刑」に等しい)の処分を受けて国許から放り出される。

しかし国許から出された事をその意味も深く考えずこれ幸いと喜んだ果てに江戸を拠点として活動を始めた。その類い稀な才能は杉田玄白ら他の多くの蘭学者にも認められていたが、語学の素質はなかったようでオランダ語はついに身に付かなかった。

自身を巧みに売り出す術にも長け、鉱山開発・焼き物製造・土木工事など多くの事業に関わったが、源内の関わった事業の多くは失敗している。源内は得意の口八丁で大風呂敷を広げては幕府や諸藩から金を出させるが、うまくいかないとたちまち情熱を失い、次の事業へと興味を移していく。源内が手を引いた後、事業化に成功した事例も多いが、源内が大成しなかったのはこの飽きっぽさ、移り気な性格のせいが大きいだろう。

また源内自身が「奉公構」の身の上である以上、幕府も諸藩も源内に責任のある仕事を任せること、源内を事業を左右する立場に据えること、源内が成果を出してもその成果を源内のものとして認めること、などは決してできなかったのである。そんな立場で事業を興しても責任ある立場は幕府や大名から派遣された別の責任者に預けねばならぬ(そして派遣された側も「自分が責任者なのだから」という自負もあり、大抵は武家社会で大恥とも言える「奉公構」な身の上の源内の言う事なんかマトモに聞かない)のだから成功などしようがない。源内が事業に携われば携わるほど、この事実は深刻に尾を引いた。


それを見て、一時はあれほどもてはやしていた世間も、山師と謗るようになり、最後は酒に酔って人を殺害、獄中で非業の最期を遂げた(源内は男色家だったので、この殺人は「男同士の痴情のもつれ」だったのではないかという想像もある)。

その男色も、幼少期に受けた女性によるトラウマが原因となって男色家になったとされている。


やがて発明や研究にすっかりお金を使い果たし家賃も払えなくなって廃屋同然の小屋(しかも曰く付きの事故物件)を買い取りそこに住む。

大名屋敷の修理を請け負った際に、酔っていたために修理計画書を盗まれたと勘違いして(実際は自分でしまい込んでいたのを忘れていた)大工の棟梁2人を殺傷したため、11月21日に投獄され、12月18日に破傷風により獄死した。


悲運の人ではあれど、その悲運はそもそも高松藩をはじめとして世話になった多くの人たちに不義理をした結果、とも言えるもので、その意味では自業自得の最期と言えなくもない。


源内の死語、杉田玄白はその生き様をして、彼を非常の人(奇想天外で常人の価値観では量れない人)と讃えた。

一方で幕末から明治初期にかけて活躍した、からくり職人にして事業家(東芝のルーツとなった人)の田中久重(からくり儀右衛門)は、源内を「せっかくのからくりをおもちゃにしかしなかった。その成果を後世に遺せず無意味なものにした挙げ句、後の世におけるからくりの立場を無闇に貶めた。非業の最期も当然である」(要約)とし、自身のからくり好きとしての若き日の無用だった苦労も源内に責任の一端があるとして壮絶にディスっている

ただし源内も久重も、のちのキテレツ斎(キテレツ大百科)のモデルである。


創作作品での平賀源内

大奥

源内

男装をしている女性の研究者として登場する。別名:権太夫。

田沼意次に起用される。さまざまな発明を行い、大奥内にもファンを持つ戯作者としての顔も持つ。

全国を旅して赤面疱瘡撲滅のための研究を続けている。同性愛者である。

アニメ『戦国コレクション

源内ちゃん

声・工藤晴香 二つ名・識神

現代での文明に感動し、自身の発明品を作って売り歩きながら未来へ行くタイムマシンを製作している。その間はサッカー好きの少年(声・五十嵐裕美)の家でお世話になっている。

R.O.D

声・大谷亮介

世界偉人軍団の一人。電気を自由自在に操ることができる。そこから放たれる電気の威力は非常に強力で、アメリカの空軍部隊をほぼ一瞬で壊滅させた。電撃はシールドやビームソードにもなる。

大江戸ロケット

風来長屋の大家。序盤は名前は出ず「ご隠居」として登場する。いつもご隠居ガールズを引き連れている言動に謎の多い人物。

その正体は、ソラとは異なる星の異星人。

桃太郎電鉄

17作目の『桃太郎電鉄DS』より登場した歴史ヒーロー。さぬき駅を独占すると登場する。エレキテル型の発明品をたびたび発動させ、物件を安く買ってきたり、カードを入手したりして援護する。特に相手1人を3ヶ月行動不能にさせる「アシドメール」は凶悪の一言なので他人にさぬき駅を独占されるとまさに脅威となる。

ラヴヘブン

乙女パズルゲームの攻略キャラクター。→平賀源内(ラヴヘブン)

異世界の危機を救うため、主人公により召喚された。


関連タグ

器用貧乏

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