概要
2015年に販売開始。
車名の由来は、「搭乗者はそれぞれの人生のキャスト(主演者)である」という理念によるものである。
わずかな丸みを擁するデザインが大きな特徴であり、往年の「旧き良き自動車」のイメージを微小ながらも受け継いでいる。
全てCVT(2ペダル)仕様であるが、スピードメーターとタコメーターを独立計器で装備している。
この事からクラシックカー風デザインであったミラ・クラシックとミラジーノの後釜とされている。
トヨタにもOEM供給され、ピクシスジョイとして2016年より販売されている。
バリエーション
ピクシスジョイも含めてユーザーのライフスタイルに合わせた3種類のモデルを設定されていたが、2020年3月に車種整理が行われてラインナップはスタイルのみとなった。
スタイル
ピクシスジョイではファッション(F)となる。
市街地での使用を想定したスタンダードモデルの軽トールワゴン仕様である。
アクティバ
ピクシスジョイではクロスオーバー(C)となっていた。
車高を30mmほど上げて見た目をSUV風にした、いわゆるクロスオーバーSUVボディのモデル。
4WD仕様は専用の電子制御も加わり、そこそこの走破性を持つ。ただし本格的なオフロードや悪路での遊びにはオススメしない。
初音ミクとコラボレーションした『雪ミク』仕様も設定されていた。
2020年に登場したタフトが実質的な後継車と言われている。
スポーツ
ピクシスジョイでもスポーツ(S)となっていた。
休日の遠距離ドライブや高速道路走行を想定し巡航性を高めたグランツーリスモ仕様。
巷ではソニカの後継車とも言われたが、公式では特に明言されていなかった。
開発者は「4人乗りのコペンを目指した」と語っており、
など、他の2種類のキャストには無い要素でスポーティな雰囲気を醸し出していた。
しかしエンジンや給排気系、ボディ剛性等はすべて他のキャストのターボと同じ仕様で、全くチューニングされていない。加えてタッパの大きさゆえ重心も高いため、スポーツカーというよりは雰囲気重視のスペシャリティカーである。
せめてMT仕様があれば、現行N-ONE RSのような知る人ぞ知る軽GTとして持て囃された……かもしれない。
また上記アクティバに対するタフトのような後継車も、2022年現在では存在しない。