曖昧さ回避
- ドイツ発祥のパン、または焼き菓子。本稿で解説。
- ゲーム『王宮のトリップテーラー』の登場人物→プレッツェル(王宮のトリップテーラー)
- 18禁ゲーム『淫皇覇伝アマツ』のキャラクター→プレッツェル(淫皇覇伝アマツ)
お菓子としてのプレッツェル
小麦粉とイーストを使ったパンの一種。ドイツ語では「ブレーツェル(Brezel)」と発音される。
一本の生地を細長く伸ばし、ハートのような結び目型にしたものが伝統的に食されている。
焼く前にアルカリ溶液(水酸化ナトリウム水。なお、日本の一般家庭で自作する場合は重曹を溶かした水を使うことが多い)に潜らせることで、独特の濃い茶色になるのが特徴である。ここから、ドイツでは、「アルカリ溶液」を意味する「ラウゲン」をつけた「ラウゲン・ブレーツェル」と呼ぶこともある。
「ブレーツェル」という名前はラテン語で「腕組み」を意味する「brachitellum(ブラーキテッルム)」に由来し、腕を組んでいるような独特の形からと考えられている。
種類
パンとして柔らかく大きめに焼き上げたものと、スナック菓子として堅く小さめに焼き上げたものと、大きく分けて二種類のタイプがある。
パンの方は「柔らかく」といってもドイツパンらしく堅め。焼き立てを食べる。スナックの方は比較的長期保存が効く。主におつまみやおやつ、軽食として食べられており、オクトーバーフェストではビールに合わせる定番のメニューとなっている。
岩塩が上からかけられており、ラウゲン液由来の塩気が効いたものが基本となっている。中にはバターやチーズをはさんだり、甘い味付けになっていたりするものもある。
結び目型のものがよく知られているが、いわゆるフランスパンのような棒状のものや丸いロールパンになっているものもある。
ドイツでは特に南ドイツで食べられている。隣国のフランスやポーランド、イタリアでも食べられており、(柔らかい)パンのタイプが一般的なようである。
アメリカではパン・スナックどちらも食べられているが、特にスナックタイプが有名で、同じくおつまみとして浸透している。ちなみに2002年に当時のブッシュ大統領が喉に詰まらせたと報じられたのはスナックタイプの方(「クラコット」というフランスの堅パンという説もある)である。
パンタイプはベーグルに近い、より柔らかい生地のものが多い。
日本ではスナックタイプが一般的である。ちなみに、グリコのプリッツも実はプレッツェルの仲間(スティック・プレッツェルの一種)であったりする。