「マスターだろうと関係ない この力 友のために使う!」
CV:置鮎龍太郎
概要
旅立ちの地に暮らすキーブレード使いの青年。年齢は20歳前後。
正義感が強く実直でお人好しではあるが、非常に騙されやすい性格。アクアはテラのことを「純粋すぎる」と評している。強さを求める事を忘れない努力家。
自ら語る夢は"キーブレードマスター"になること。
しかし、マスター承認試験では自らに宿る心の闇が原因で、師匠のマスター・エラクゥスに承認されることは出来なかった。
アンヴァースの消滅と、行方不明となったマスター・ゼアノートを探すため世界を駆け回る。以来心の闇を抱え悩みながらも、闇を制する方法を探しながら強さを求めていく。
ゲームにおける性能
魔法で戦うアクアとは対照的に、こちらは物理特化のパワータイプとなっている。ステータスの伸びもそれが顕著に出ており、レベルを上げれぱ攻撃力はどんどん伸びるが、魔法力はほとんど上がらない。
シリーズの主人公の中ではとりわけ大きい体とキーブレードのリーチを活かした、力強い攻撃が特徴。
ただし、攻撃後のスキが大きいので注意が必要。
また、三人の主人公の中で唯一ダーク系の技を習得できるのも特徴。
専用の回避アクションは「スライド」。ヴェンのドッジロールやアクアのホイールロールとは違い、こちらは地面を滑るように短距離をダッシュするといったもの。空中で発動できる「エアスライド」や、エアスライドに氷属性の攻撃が追加された「アイススライド」も存在する。
……が、このスライドが非常に扱いにくい性能であり、一部のファンの間では度々このスライドの使いにくさをネタにされており、その理由から「スライドさん」という不名誉なアダ名を付けられてしまっている。
関連イラスト
その性格のせいか、3人の中で最もネタにされている。
関連タグ
地獄先生ぬ~べ~ CVと一部の攻撃が巨大化した左手で行う等のつながりがある
ネタバレ
前述の通り、真っ直ぐで騙されやすい性格のためワールドではマレフィセント、白雪姫の女王、ジャンバ博士、フック船長、ハデス、とディズニーヴィランズに利用されがち。
レディアントガーデンでアクアとヴェンと再会した際、その旅路を見てきたアクアから「闇に近づき過ぎているのでは」と指摘されたことや師匠が彼女に自身の監視を命じていたという事実に動揺し、テラはその場を立ち去ってしまう。
二人と別れた後、捕らわれたマスター・ゼアノートを救うために闇の力を使ってしまい、もう帰る場所がないと絶望してしまう。
だがゼアノートからの自分の弟子にならないかという誘いやキーブレードマスターとして認められたこと、彼の説く「光と闇の均衡こそが世界のあるべき姿」という主張に感銘を受け彼に傾倒していくようになる。
再び旅立つ間際、ヴェンに再会し同行を申し出られるものの自身が闇に堕ちたと感じたテラはそれを拒み、「いつかお前が俺を救ってくれるのかもな」と呟いたところ、「友達なんだから当たり前だろ」と返答を貰い、微笑みながら旅立つ。
旅の中で温かな光に導かれてデスティニーアイランドに辿り着き、そこで幼い頃のソラとリクと出会う。
大事な存在を守るために強くなる事を願うリクの姿に、キーブレード使いの資質を見出したテラは、「継承の儀」をリクに行い、自身も改めて守るべき者のために戦う決意を固めた。
マスター・ゼアノートの導きで、激昂したマスター・エラクゥスがヴェンを抹消しようとする瞬間を目撃し、二人の間に割ってはいる。ヴェンを異空の回廊に投げ込んで逃がし、彼を守る為に闇の力を解放して師と交戦。辛くも勝利を収めて和解するが、その直後エラクゥスはマスター・ゼアノートにトドメを刺され消滅してしまう。
その時、今まで起こった全てのことがゼアノートの策略であることを知り、自分の過ちを正すためにキーブレード墓場へ向かった。
作中におけるエピソード終盤のキーブレード墓場にてヴェントゥス、アクアと合流した後、激戦の末に全ての元凶であるマスター・ゼアノートと一騎打ちを行い、これに勝利する。しかしこれはゼアノートの罠であり、同じタイミングでχブレードと融合を果たしたヴェントゥスとヴァニタスを見計らったゼアノートは自ら肉体と心を分離し、何とテラの肉体を乗っ取ってしまう。
しかし、肉体を乗っ取られたテラの、ゼアノートへの強い怒りや憎しみの思念が彼の着用していた鎧に宿り、その場を立ち去ろうとしたゼアノートの前に立ちふさがる。
ゼアノートは応戦するも、テラの鎧がこれに勝利。χブレードの暴走の影響でキーブレード墓場からアクア達やゼアノートが姿を消していく中、鎧だけは荒野の中にただ一人残された。
「アクア ヴェン── 俺がいつの日か必ず──」
残された鎧には、ゼアノートへの怒りや憎しみ、そしてヴェンやアクアをいつか必ず救い出すという想いだけが宿り続け、今もなお地縛霊のような形でキーブレード墓場の荒野に独りで居座り続けている。
そこから十数年の月日が経ったKHII(FM)の世界では、この鎧が「留まりし思念」という名前の隠しボスとして登場する。
なお、吹き飛ばされたゼアノートは衝撃で記憶を失った状態でレイディアントガーデンに漂流しており、そこに駆けつけたアクアからテラの名前を呼ばれた事ですぐに記憶を取り戻し、そのままアクアと対決。その際中、ゼアノートは彼の心を肉体から追い出そうとするテラの妨害に遭い、テラの心を追い出そうと自身の体にキーブレードを刺してしまう。それによりゼアノートは闇の世界に落ちかけてしまうが、アクアが自分を犠牲にする形で光の世界に戻された。
その後、再び記憶を失った状態で賢者アンセムに拾われて弟子として迎えられており、その肉体の中ではテラ本人の心とマスター・ゼアノートの心が肉体の主導権を争っている状態だった。
そこから年月が流れたKHI以降の物語で、ゼアノートは肉体を捨ててハートレスとノーバディに分離している。それによりテラの心がどうなったのかは不明だが、マスター・ゼアノートが語った「7人の光の守護者」の中に現在テラはカウントされていないため、未だ光側に戻れていないことが示唆されている。
『0.2』ではテラ本人はゼアノートとして光の世界側にいるが、心だけが闇の世界と繋がり闇の世界を彷徨うアクアの前に現れている。心だけの存在のため闇の世界の光景は見えず、アクアが自分のことをテラと呼んだ事でアクアには昔の自分の姿が見えているのだと考察している。その心は今もなおゼアノートの心に抗い続けている。
(…実は、自身の身体に一番近い場所にいるのは秘密である)
『KINGDOM HEARTS Concert -First Breath-』
コンサートの朗読劇で、留まりし思念がソラから「アクアに通じる強さ」と「ヴェンの心」を感じてたことが明かされた。
また、0.2の前にナミネがテラの意識と接触しており、もうすぐ現れるという「彼女」を導くよう伝え、闇に囚われるテラを激励してたことが語られた。
テラの体は、アンセムとゼムナスが消滅した際に、マスター・ゼアノートと共に復活したが、テラの心が別の場所に囚われていたため、再びゼアノートに身体を利用されてしまっていた。
「俺がいつの日か必ず── この地に戻り── 二人を守る!」
テラの心は闇の探求者アンセムの背後のハートレス(公式名称:うしろの人)の中に入っていたのである。
拘束されたヴェンとアクアを救い、ソラの助力も得てついにゼアノートから肉体を取り戻す。
繋がりを絶やさずにいてくれたアクア、かつての約束通りに自分を救ってくれたヴェンに感謝し、ついに再会して3人が揃った事に涙を流して喜ぶ。
DLC「Re Mind」でのレプリカゼアノート戦では守護者の中で唯一複数のレプリカを相手にしており、その実力の高さを見せつけた。リクとの共闘や会話も追加された。
エンディングでは3人揃って旅立ちの地へ戻った。
エンディング後は消えてしまったソラの行方を探すためにヴェンとアクアの3人で闇の世界を探索している。