ネフライト(セーラームーン)
せーらーむーんのねふらいと
概要
『美少女戦士セーラームーン』の悪役でダーク・キングダム四天王の一人。四天王の二番手として登場した。
名前のネフライトは軟玉の翡翠の英語名のこと。ダーク・キングダムの幹部は鉱物の名前を持ち、これらは正確に言えば地球の王国ゴールデン・キングダムの住人であった頃からの名前である。
原作漫画及びCrystal版
快活なラテン系タイプ。Crystalによれば、元はプリンス・エンディミオンを守護する「知恵と安らぎの騎士」。
原作ではセーラージュピターと対決し、「フラワーハリケーン」による目くらましと電撃攻撃で呆気なく倒されたが、Crystalでは電撃の直撃を免れて前世の記憶を僅かながらに取り戻した。
前世ではセーラージュピターと恋愛関係にあったらしいが、テレビアニメ版での木野まことはネフライト退場後に登場したためにニアミスで終わってしまった。
テレビアニメ版
一人称は「オレ」。クイン・ベリルに反抗して自分の目的で行動し、人間界では骨董商が生業の青年実業家「三条院正人」として活動。星占いを利用して魔力入りの天球儀から配下の妖魔を召喚し、一人の人間の持ち物に憑依させ、そのエナジーレベルを生涯最大限に高めて奪う作戦を用いた(妖魔を憑依させた対象物には「魔の紋章」の印(よく見ると「ネフ」と書いてある)が付く)。
クールな武人だが、「はっはっはっはっ!やったあ!」「ぺちゃんこに潰れてつぶれあんぱんだ!」など言語センスは可愛い。セーラームーンをおびき出すためラブレターを書いてタキシード仮面に(超バレバレの)変装をしたり、セーラーマーキュリーに愛車の赤いスポーツカー(フェラーリ512TR)を踏まれたことも。
高い格闘能力とスターライト・アタックという必殺技を持ち、ゾイサイトの配下の妖魔三人娘を叩きのめして死の恐怖を与えたり、PCエンジン版ゲームのOPにおいてはDDガールズを一人で全員倒すという描写がなされ、その強さが強調されている。
「幻の銀水晶」の探知用に錬成した黒水晶が反応した月野うさぎの親友・大阪なるに接近。なるが自分を愛したのをいいことに、銀水晶を透視しようとするが見つけられず、そのエナジーを奪ってセーラームーンの正体も暴いたが、ムーンの攻撃から自分を庇ったなるに驚いた。
黒水晶の横取りを企んだゾイサイトの妖魔三人組から思わずなるを庇って手当てを受け、なるが食べてみたいという三丁目のチョコレートパフェを食べに行く約束をするが、直後に妖魔三人組の攻撃からなるを庇い、死ぬまでエナジーを吸い取る蔦に貫かれて致命傷を負ってしまう。
なるの渾身のエナジーで蔦を引き抜かれたが、最後はなるに嘘をつき続けたこと、チョコレートパフェを食べられないことを詫び、出会いに感謝して絶命してしまう。そして号泣するなるとセーラー戦士の前で光になって消滅し、傷の手当てに使われたなるのハンカチだけが残された。
ネフライトの分身
第22話「月下のロマンス!うさぎの初キッス」に登場。ダイヤモンド王国の第一王女が持つという秘宝を幻の銀水晶ではないかと睨むベリルの意に応え、秘宝を奪う為に生み出した分身体。
黒いエネルギー体で怨霊に近い存在らしく、人間に憑依する能力と怨霊の黒い風という攻撃技を持ち、依り代を次々に変えて暗躍した。
打たれ弱い弱点があり、マーズのお札でダイヤ王女の体から追い出され、“怨霊の黒い風”でセーラー戦士の動きを封じるがマーキュリーの『シャボン・スプレー』で攻撃をかき消されてしまい、最後はムーンの『ムーン・ティアラ・アクション(ムーン・ティアラ・ブーメラン)』を受けて消滅した。
ゲーム版
魔界樹編とブラック・ムーン編の間のストーリーを描いたPCエンジン版ではパスト・ワイズマンの手で再生したが、なるへの愛情のためにセーラー戦士を恨むことができず、月野うさぎを頼って脱走した。しかし無理やり再生されたショックで倒れ、なるの家で療養中に衛に出会い前世の記憶を思い出すことになる。様子を見に来たまこととも出会っている。
追手として現れた四天王の三人の手に堕ちて海野ぐりおとなるを襲ってしまうが、ジュピターに正気を保っていること、寿命を悟って海野になるを託そうとしたことを明かした。闇のエナジーの呪縛を受けている自分達の封印をセーラームーンに託したが、最後はセーラームーンの幻の銀水晶の力で新しく転生していった。
パラレル的作品のSFCソフト「Another Story」では思念体として登場し、オポシティオ戦士の攻撃で昏睡状態に陥った衛を救う方法をセーラー戦士に助言している。