曖昧さ回避
- 『美少女戦士セーラームーン』旧アニメ版無印に登場する第2次反セーラーチーム。第45話『セーラー戦士死す! 悲壮なる最終戦』に登場。本項目で詳述。
- 『イナズマイレブン』に登場するサッカーチームダイヤモンドダストの所属メンバーのうち、女子選手をまとめたイラストにつけられるチームタグ。言わずもがな「ダイヤモンドダストガールズ」の略。→ダイヤモンドダスト(イナズマイレブン)および各メンバーの項目を参照。
概要
CV:川島千代子(青)・佐藤麻子(緑)・中村尚子(紅)・高木早苗(紫)・篠原恵美(橙)
※CVのラインナップに「え?」と思った人もいるかもしれないが、ぶっちゃけたところセーラームーン旧アニメシリーズお得意の一人複数役であるが故の事なので、気にしてはいけない。
『美少女戦士セーラームーン』旧アニメ版無印に登場する、ダーク・キングダムが最後に送り出した5人組の妖魔。
ダーク・キングダムの本拠「北極点Dポイント」の守護を任じられたクイン・ベリル直属となる近衛妖魔であり、従来のダーク・キングダム四天王を頂点とする指令系統からは外れるイレギュラーな存在。
全員がきわどい水着のようなコスチュームの妖艶な美女の姿で妖精のような2枚の羽根を生やしており、両腕を多数の濃い緑色の触手に変形させてそこから電撃や高熱などを放ち、相手を攻撃する能力を持つ。ちなみにこの触手、硬そうな外見に反して意外と柔らかいらしい。
元ネタはおそらくC.C.ガールズ。
そして、アニメのシリーズ内で唯一内部太陽系戦士を死に追いやった妖魔たちである。その活躍は当時のテレビの前の幼女先輩たちの精神をドン底に叩き込んだ(しかもその手段は単に倒される形の戦死ではなく、幻覚を駆使するなどして不意打ちし、(最終的に刺し違える形になったとはいえ)応戦する間さえ与えず殺害するという極めて卑劣かつ残忍なものであった)。嘘か真かはわからないが、拒食症を発症したり登校拒否を起こす子供も出たとか。
そのため、本来の反セーラーチームである四天王を差し置いて、旧アニメ版における最強の妖魔と呼ばれている。当然と言えば当然の反応といえる。
だが果たしてダーク・キングダム四天王や最強妖魔七人衆とはなんだったのか…?
もっとも、最強妖魔七人衆はいわば「四天王系統妖魔」から「幹部である四天王を除外した状態」での最強、早い話が「通常指令系統内における最強」と理解しとけば、まぁ多少は説明がつかないでもないし、四天王にしても「単なる戦闘的な実力ではなくエンディミオンの部下だった頃の組織管理能力を含めた総合能力を買われている」とも考えられる。つまり「ベリル直轄となる近衛親衛隊的な存在のDDガールズ」と「下位妖魔を束ねる官僚的性質の四天王」と「四天王配下としてあえて捨て石も覚悟する切り込み隊長的な存在である妖魔七人衆」では、組織内で求められている要素が違う という理解は成り立つ上、ファンからは「北極点Dポイント」そのものが妖魔にとってのバフポイントであり、逆にセーラー戦士たちにとってのデバフポイントとなっている可能性も示唆されている。
なので、あまり最強論争というのも意味のないものではあるかもしれない。
ちなみに原作者は後に、こうした全滅展開は本来原作の第1期でも考えていたもの(ただし担当の強硬な反対でボツになった)であったことを明かし、この展開を行った点に関しては理解を示し肯定もしている(新装版単行本3巻のコメントより)。
メンバー
固有名は不明。それぞれに「青・緑・赤・紫・橙」のパーソナルカラーが割り振られており「(各カラー)の将」と呼ばれている。なお、資料によっては青から順番にローマ数字が名称として割り振られている場合もある。
青の将がリーダーであり、彼女が敵に対し「大事に想っている人」の幻覚を見せ、相手がそれに怯み翻弄された隙に、他の将が拘束・攻撃を行うという戦闘スタイルを取っている。拘束や攻撃は腕を変形させた触手を伸ばして行う。攻撃方法は非常に強力だが、一方で幻覚以外の直接攻撃は遠・中距離攻撃に乏しく、近距離戦に特化しているといえ、劇中でもそこを突かれてカウンター攻撃や相討ちに持ち込まれている。
DDガールズⅠ
別名“青の将”。その名の通り、青い肌の片目を長い金髪で隠した妖魔。
ガールズたちのリーダーであり、そのためか他のメンバーと違ってただ一人中央部が開いたワンピース状の服装を身に纏っている(他のメンバーはビキニタイプ)。
幻覚攻撃を得意としており、その精巧さは体が錯覚して本当にダメージを受けてしまう(例えば本物のマグマなどと同じ高熱を生み出すような感じ)ほど。
ただしこの攻撃は、力の源である額の宝石を破壊されてしまうと一切使えなくなるという弱点を持つ。これを分析したセーラーマーキュリーが、自身も高熱攻撃を受けつつ己の命と引き換えにポケコンの角で宝石を破壊したため、以降はDDガールズは幻覚攻撃を用いた得意の戦闘スタイルが使えなくなり、力押しの直接攻撃のみでの戦闘を余儀なくされることになった。DDガールズⅠはガールズでは最後まで生き残り、セーラーマーズを徹底的に痛めつけた後、相次ぐ仲間の死で半ば精神が崩壊しかけたセーラームーンにとどめを刺そうとしたが、直後に瀕死のマーズが最後の力を振り絞り蝕手を掴んだ状態からファイヤーソウルを放ち、跡形もなく焼き尽くされて相討ちとなった。これを以てDDガールズは全滅した。
DDガールズⅡ
緑の将の異名を持つDDガールズの1人。長身長髪の美女で、その名の通り緑色の肌を持つ。
ガールズの中でも突出した素早さを誇る。DDガールズⅠがセーラーマーズを氷山に閉じ込めて痛めつけている間にセーラームーンを殺害しようと襲い掛かるも、マーズが氷山の中から放ってきたファイヤーソウルに不意を突かれる形で直撃を喰らい焼き尽くされた。
DDガールズⅢ
別名は紅の将。地中潜行からの奇襲を得意とする妖魔で、小柄のショートカットに大きな瞳とピンクっぽい肌が特徴的な妖魔。
童顔の少女の顔を持つが、その本性は鋭い牙がある獣を思わせる醜悪な顔であり(彼女だけでなくガールズ全員の本性も同様である可能性あり)、セーラーヴィーナスに倒される際にその素顔を曝け出していた。マーキュリーの戦死直後の戦いで地下から不意打ちを仕掛け、咄嗟にムーンを庇ったヴィーナスを触手で捕らえて圧倒するも、ヴィーナスが最後の力を振り絞り至近距離から放ったクレッセントビームを額に受け消滅、相討ちとなった。
DDガールズⅣ
紫の将の別名を持つ妖魔で、その名の通り紫色の肌とソバージュの長髪が特徴的な美女。
放電攻撃を得意としているらしい。緒戦で他4人と共にセーラージュピターを触手で拘束し電撃を浴びせて攻撃するも、自らもジュピターが放った捨て身のシュープリームサンダーを受け相討ちとなる。
DDガールズⅤ
別名は橙の将。橙色の肌を持ちDDガールズⅣと同じく放電攻撃を得意とする妖魔で、容姿もⅣとよく似ている。DDガールズⅣと共にジュピターとの相討ちとなる。
その後の活躍
SFCソフト『美少女戦士セーラームーン ANOTHER STORY』で“ヘル・デスティニー”の運命操作によって復活。
ちびうさを探して富士の樹海にやってきたセーラームーンを始めプルートを除く外部太陽系戦士たちを迎え撃つ。とはいっても、TV本編とは違って集団で襲いかかってくるのではなく1人ずつ個別に襲いかかってくるので、しっかりと対策を立てておけば安心して戦えるが…。ただし、うさぎは先の戦いでのトラウマもあったので、彼女たちの復活を知った際はかなり戦慄していた。
関連タグ
皆殺しの富野:別に『セーラームーン』に富野由悠季は全く関係ないのだが、後述するようにセーラームーンの無印はシリーズ構成がシリーズ構成であるため、影響があったのではなかろうかと(ネタ的に)いわれる事がある。
関連人物
柳川茂:該当回の脚本家
宇田鋼之介:該当回の演出(単話監督)
富田祐弘:直前回および直後(無印最終)回の脚本家でシリーズ構成。つまり、この人とシリーズディレクター(監督)が「こうしましょう」とゴーサインを出さないとこの展開はない。ちなみに富田は『伝説巨神イデオン』や『聖戦士ダンバイン』のメイン脚本でもある。
佐藤順一:富田とともに本展開の了承を行った、セーラームーンアニメシリーズの初代シリーズディレクター。すなわち総監督。つまりは富田と共に全ての黒幕。