概要
『侍戦隊シンケンジャー』に登場した敵・腑破十臓(メイン画像の剣士)の愛刀。
本作の敵怪人であるアヤカシの皆様は刀を武器にする連中も多かったが(カゲカムロやヒャクヤッパ、血祭ドウコクなど)、そのなかで唯一「漢字五文字」のネーミング法則から外れている。
※せっかくなので彼らアヤカシの振るう刀の名前も後述。
形
日本刀をベースにしたシャープなフォルムながら、峰が赤いノコギリのような形状をしているという禍々しいフォルムが特徴。鍔も「正面から見た人間の肋骨」を思わせるデザイン(ちなみに薄皮太夫の三味線もやはり人間の肋骨と背骨を模したような形状をしている)。
ギザギザな峰は相手の剣撃を受け止めるのに役立ちそうだが、むしろこちらが本来の斬れ味を持つらしく、峰の方が斬れるという点では逆刃刀の逆パターンみたいなシロモノ。かといって刃側がナマクラ・刃無しということもなく、こっちもこっちでかなりの斬れ味を持つ。つまり両刃刀。
だが普段は刃側を使い、峰側は十臓が強敵認定した相手に対してのみ使う様子。真の斬れ味を味わうのは本気を出せる相手と戦う時のお楽しみという事だろうか。
「蛮刀毒泡沫(ばんとうどくほうまつ)」
シンケンレッドとの戦いで裏正を折られ、修復している間代わりに装備していた剣。峰側が泡立つ赤い水のようなデザインの剣。
正体
そんな裏正だが、物語終盤でとんでもない事実が明かされる。
それは「裏正は十臓の妻の魂から作られた刀」ということ。
十臓は人間だった頃に不治の病を患い、妻の制止も振り切って人斬りに身を堕とした。そこに現れた筋殻アクマロが彼の妻をこの刀に変えたのだ(その目的は親記事・アクマロの記事も参照)。
余談
海外版
子供向けとしてはヘビーなためか、人間時代に当時の恋人「ダユウ(薄皮太夫)」からもらった刀という設定に変わった。ちなみに太夫の三味線もデッカー(海外版の十臓)が送ったギターが変化したものという設定になっている(原作設定は薄皮太夫の記事を読む)。
アヤカシの刀の名前
- カゲカムロ:悲喜双顔刀(ひきそうがんとう)
- ナリスマシ:瓜
- ヒャクヤッパ:群立千刃刀(むらたちせんじんとう)
- オオツムジ:旋風大鎌刀(せんぷうおおがまとう)
- ユメバクラ:迷妄凶夢剣(めいもうきょうむけん)
- ヤミオロロ:枝又尖扇剣(えだまたせんせんけん)
- イサギツネ:天為葉扇剣(てんいようせんけん)
- ズボシメシ:舌先三尺刀(したさきさんじゃくとう)
- ドクロボウ:濡髪糸眉刀(ぬれがみいとまゆとう)
- ハッポウズ:深淵稜堡刀(しんえんりょうほとう)
- スナススリ:凶砂旱魃刀(きょうさかんばつとう
- ウタカサネ:音叉鳴響刀(おとまためいきょうとう)
- ササマタゲ:覆水長戟剣(ふくすいちょうげきけん)
- オボロジメ:血煙逆鋸刀(ちけむりさかのことう)
- オイノガレ:油坏滑蛮刀(あぶらつきなめりばんとう)
- ウシロブシ:鬼首楔形刀(おにこうべせっけいとう)
- ホムラコギ:焔摩大火輪(えんまだいかりん)※リング状の「剣」
- 血祭ドウコク:「昇龍抜山刀(しょうりゅうばつざんとう)」・「降竜蓋世刀(こうりゅうがいせいとう)」
- 薄皮太夫:散華瘢痕刀