怪獣(怪獣8号)
かいじゅう
概要
古来より突如現れ、世界中を襲撃する巨大生物。日本は特に出現数が多く、「怪獣大国」の異名を持つ。
どこからきて、何の目的で破壊活動を行うのかは一切不明。
現実で言うところの地震や台風のような災害として扱われており、メインで現れる怪獣を本獣といい、続いてそれより小さな余獣と呼ばれる個体が現れることがある。大きさは100m超から人間と同程度、数十cmのものまで様々。ユニ器官と呼ばれる怪獣ごとの特性を発揮する器官を持ち、各怪獣の特性によって「菌類系」「翼竜系」などに分類される。
出現してはすぐに防衛隊が対処してしまうため、よくある「〇〇ゴン」「〇〇キング」のような固有名を付けられることはない。一方で強大な怪獣や討伐が難航した怪獣は識別怪獣として「怪獣◯号」というコードネームが付けられる。また倒した怪獣の死体を処理する専門業者も存在する。
物語開始までに計7体の大怪獣に付けられていたが、怪獣8号こと日比野カフカは防衛隊発足以来初の未討伐個体となった。
フォルティチュードという地震で言うところのマグニチュードのような、怪獣の規模を示す数値が存在する。6.0以上で本獣クラス(ただし強さはピンキリであるため実際5.0以下の場合も多い)、8.0以上で大怪獣クラス、めったにいないが9.0以上あれば「歴史に残る大怪獣クラス」といった計測内容での数値で表示され、数値が高いほど「強度」及び脅威度が増していく。
倒された怪獣から得られた素材は、防衛隊の兵器のパーツとして使用される。
作中に登場した怪獣
大怪獣(識別怪獣)
怪獣1号
詳細不明。回避不能の攻撃を放つらしく、相手の肉体の電気信号すら見ることが出来る(らしい)。
防衛隊一番隊隊長鳴海弦専用武器のベース。
怪獣2号
1972年に札幌市を壊滅させた恐竜型の巨大怪獣。凄まじい破壊力と、死ぬまで戦意を折らぬ気位の高さで有名。衝撃波の技を用いていたと思われ、防衛隊の炸裂弾のモデルにもなった。
防衛隊長官四ノ宮功の専用武器のベース。
怪獣4号
元防衛隊二番隊隊長四ノ宮ヒカリの専用武器のベースだったらしい。
怪獣6号
恐竜型の巨大怪獣。複数の巨大怪獣(本獣)を支配でき「怪獣の王」と称された狂暴・邪悪な怪獣。過去に四ノ宮ヒカリが戦死したのもこの怪獣の仕業。氷属性の技を使えたようで、防衛隊の凍結弾のモデルにもなった。
防衛隊内でもこいつの専用兵器はじゃじゃ馬過ぎて誰も適合者が現れず、市川レノが最初の適合者となった。
怪獣8号
本隊は超小型怪獣。主人公日比野カフカの口に入り込み、カフカと同化する。
基本的にはカフカが変身する形態であるが、時折超小型怪獣の方の人格がカフカを乗っ取ることもある…。
本作の宿敵ポジション。キノコのような頭部が特徴。
該当項目参照。
メイン画像下段。体が非常に頑丈。
防衛隊立川基地を翼竜怪獣たちを率いて襲撃する。極めて武人肌であり強者との戦いを好む。
立川基地攻防戦で敗北するも、核のみ捉えられ、好敵手と認めた保科宗四郎と「契約」を結ぶ。
その他
トカゲ型の怪獣(仮称)
冒頭で横浜市に出現した四足歩行型の怪獣。柳田理科雄氏曰く「100mを超える体長」であったが、出てきて1ページで亜白ミナの砲撃で瞬殺。
その後、四つん這いの人間のような形状の余獣が複数体登場し、1体は怪獣8号となったカフカの最初の犠牲者となる。
牛鬼型の怪獣(仮称)
物語開始の1年前、八王子市に出現した怪獣。16人の犠牲者を出したが、防衛隊に捕獲され、演習場で飼育されていた。
防衛隊選抜二次試験で受験者たちにより全滅に追い込まれたが、怪獣9号によりゾンビ化されて暴れ回る。
菌類型怪獣
相模原市に出現した怪獣。本獣のサイズは150m。凄まじい生命力により余獣からも自己増殖可能。カフカら第3分隊新入りの初任務の相手。
翼竜型怪獣
飛行タイプの怪獣。大きさは中型レベルだが、口から火炎放射するなど戦闘力が高く、トカゲ型怪獣以上のフォルティチュードを有する。年間10度ほど出現しており、だいたいは単独行動を行う。前面が非常に頑丈で通常弾が通用しないが、背面は軽量化の為に装甲が薄い。
作中では怪獣10号に率いられる形で無数の本獣が出現し、立川基地を襲撃した。
水陸両生恐竜型怪獣(仮称)
ゴ●ラに似た形状の巨大怪獣。海から侵攻してくる。
作中では川崎沖から上陸しようとしたが、防衛隊に阻まれ、鳴海により瞬殺された。
他にも怪獣6号が率いていた本獣の中にこれに似たタイプが複数体確認できる。
蟻型怪獣
地底怪獣の一種。口から強力な蟻酸を吐く。
怪獣9号によりコロニーが乗っ取られ、品川区の地底を掘り進んで大陥没を形成し地上に侵攻した。