「こんなに俺と殴り合える奴 怪獣にもそうそう居ねえ
お前 誇っていいぞ」
CV:三宅健太
概要
『怪獣8号』に登場する大怪獣。初登場時にFt.8.3をマークし、即座に大怪獣と認定された。(ナンバリングが降られたのは撃破後)
西洋の全身甲冑のような姿をした二足歩行タイプで、普段は身長5m(アニメ公式サイトより)。カラーリングはアニメで赤と判明。眼は顔面中央にあり、十字傷のような瞼に覆われている。瞼の内部には余獣に指令を下す器官が付随する。口は二重で、肉食動物のような乱杭歯の奥に草食動物のような臼歯がびっしりと生えている。
怪獣物像
一言で言えば超好戦的。本来は単独行動しか行わないFt.6以上の翼竜型怪獣すら従え、自爆特攻すら辞させないほどのカリスマ性を有する。
強者との戦いが大好きであり、どれほどの窮地に追い込まれようが常に冷静に相手の攻撃を見抜き、決して戦いを諦めず投げ出さない、ある意味では武人肌とも言えるパーソナリティを有する。
能力
全身を覆う甲殻のような装甲。その頑丈さは怪獣8号をも凌ぐ。
10号の代名詞とも言える能力。その筋力はデコピンの風圧だけで遥か遠方の建物の壁にひびを入れるほどで、本気の拳は風圧一線で建物に大穴を開ける。
更に本人の高い戦闘技術により目にも止まらぬ連撃を放ち、保科副隊長からは隕石とまで称された。
大怪獣お決まりの能力。四肢や首を切断されても意に介さず瞬時に復活する。
核を攻撃された事で変異した真の姿。Ft.は9.0に上昇する。
体が5倍の25mに巨大化、頭部にはカブトムシのような角が生え、瞼と顎が一体化する。更に特徴的な目は全身に形成することが可能となり死角が無くなる。
変身の際には高圧の蒸気が噴出する。
作中での動向
Episode:3『立川基地襲撃』
防衛隊第3部隊の本拠地である立川基地を、翼竜系怪獣の編隊と共に空から襲撃。迎撃に向かった第3部隊の副隊長保科宗四郎を即座に敵中最強と見抜き、翼竜系怪獣に指示を出しつつ自身は保科との決闘に向かう。
激戦の末に全身をバラバラに切り裂かれてしまうが、核は残っていた為巨大化し翼竜系怪獣を自爆させるなどの奇策により保科を圧倒。駆動限界(オーバーヒート)を迎えた保科を追い詰めるも、保科の「命がけの時間稼ぎ」が功を為し、駆け付けた亜白ミナの砲撃を受け、体に大穴を開けられる。更に保科と四ノ宮キコルにより体制を崩されたところでミナの直撃弾を受け、核を半壊され敗北する。
しかし残存していた核のかけらが付随していた首部分だけで残った翼竜系怪獣を全て結集させ、巨大な爆弾に変え自分諸共立川基地そのものを爆破しようと試みる。
もはや打つ手はないと思われた中、自分の正体がバレるのも厭わずに駆け出した日比野カフカは怪獣8号に変身、渾身の拳で爆弾を上空に打ち上げ、ギリギリで地上での爆発を回避させた。(10号も完全に予想外だったため「は?」と驚いていた)
かくして10号の生首は第3部隊により回収され、同時に8号も身柄を拘束されることとなる。
Episode:6『適合者』
基地襲撃以来、昏睡状態にあったが本章で意識を取り戻し、保科を自身の下へ呼び出す。保科が9号の情報を10号から聞き出そうとするものの、見返りとして自分の知る9号情報と引き換えに自身を保科の専用装備にして暴れさせることを提示する。保科は躊躇しつつも"契約"は成立。10号が9号によって作られた『試作品』であるという事。そして、更に今後も9号が大怪獣を次々と作り出すであろうこと、9号が動き出すまでのおおよその期間を保科に語った。
Episode:7『群発災害』
9号の力を超えるべく、まだ実戦投入には程遠い状態と言われつつも兵器として戦場に躍り出る。
細かな活躍は「識別怪獣兵器10」を参照。その戦闘力を持って他の隊員に「怪獣よりも副隊長の方が余程バケモノ」と言わしめた。粗方の怪獣を殲滅した後、9号が次に仕向けたFt.9.0超えの一体と対峙する。