カードテキスト
相手フィールド上にモンスターが存在する場合、
このカードはバトルフェイズ中にもう1度だけ攻撃する事ができる。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
このカードを対象にする罠カードの効果を無効にし破壊する。
このカードを他のカードの効果によって墓地から特殊召喚する場合、
そのプレイヤーは自分フィールド上に存在する
ドラゴン族モンスター1体をリリースしなければならない。
概要
無敗将軍 フリード率いる戦士・魔法使い連合軍と冥界の魔王 ハ・デス率いる悪魔の軍勢との三つ巴の抗争を繰り広げるドラゴンの群れの頂点に君臨する最上級モンスター。三勢力に属する全モンスターの中でも最高レベルの戦闘力を誇る巨竜で、羽ばたく風圧や足踏みだけでも周囲を破壊し、口から吐く火炎弾は脆弱な盾や鎧など簡単に粉砕する威力を有する。「竜魂の城」と呼ばれる地を根城としているらしい。
青眼の白龍にも肉薄する高い攻撃力を誇り、しかも余程狂暴なのか相手モンスターが複数いればもう一度攻撃のチャンスを得られる。さらには罠カードに対する耐性も有しており、小手先の妨害も通用しないという文字通りの「タイラント」。フィールドに現れれば戦局を一気にひっくり返しかねない実力者である。ただし、効果を利用する上では基本的にダイレクトアタックは不可能であり、聖なるバリア-ミラーフォース-などの対象を取らない罠には無力であるなど、穴が無いわけではない。
最上級モンスターを運用する上でよく利用される「墓地からの特殊召喚」に制限が設けられており、勿論普通にアドバンス召喚する場合も通常通りリリースが2体必要なので、召喚の際には多少なり手間と工夫が必要。手段は少ないが手札やデッキや除外からの特殊召喚ならノーコストなので、可能であればこれらを利用したい。その他、帝王の烈旋など最上級モンスター召喚に有用なカードも徐々に増えつつあるので、そちらも検討が見込める。
また、死者蘇生や灼熱の火霊使いヒータなどで相手に利用されにくいというポジティブな考え方も可能と言えば可能。実際、強力だが扱いにくい、この暴君を久方ぶりに見た相手プレイヤーが、このカードを蘇生して巻き返しを図ろうとして、このコストに思わず驚いてしまった、なんて逸話も。
罠カードを無効化する能力はあくまでフィールド上でのみ働く永続効果扱いなので、リリース可能なドラゴン族モンスターさえ用意できれば、墓地に存在するこのカードを罠カードの効果で復活させることは可能。特にリビングデッドの呼び声とは相性が良く、復活した直後にリビングデッドの呼び声自体を無効化した上で破壊するため、リビングデッドの呼び声のデメリットが打ち消され、完全な状態で復活させることができる。ハーフ・シャットなどで再攻撃する機会をつくる・コストとして払うため運用できる火霊術-紅でバーンにつなげるなど、ロマン要素はあるため、最上級モンスターを運用できるデッキであれば一枚添えることも検討できる。
アニメでの活躍
遊戯王DMではドーマ編において真紅眼の黒竜もエビルナイト・ドラゴンも失ってしまったダイナソー竜崎の新たな切り札として登場している。明らかに失ったものより強大な力を手に入れている。そして相変わらず切り札が恐竜族ではない。「タイラント・ドラゴン→暴君竜→ティラノサウルス」ということなのだろうか?
オレイカルコスの結界と冥界の鎖とのコンボで真紅眼の黒竜に2度の攻撃を加えて(城之内曰く「自分の愛するカードに対する仕打ち」)勝負を決めようとするもプレイヤーに効果を及ぼす誕生の祝福によってバトルフェイズを強制終了させられ、最後は真紅眼の黒竜剣を装備した剣聖-ネイキッド・ギア・フリードで除去された挙句、そのままの直接攻撃で竜崎は敗北した。