概要
木星圏を主な活動拠点とする複合企業「テイワズ」の輸送部門を担当する下部組織。
リーダーは名瀬・タービン。
五万人にも及ぶ構成員と、膨大な輸送ネットワークを抱え込む巨大企業だが、治安の不安定な地球圏外圏に於いて、ギャラルホルンの監視の目をかいくぐりつつ物資の輸送を行う事もあり、アリアドネラインを用いない裏航路に精通し、またそこを根城に暗躍する海賊に対抗する為の戦力を保有する武闘派としても知られる。MSも所持し、ギャラルホルンとも張り合える実力のパイロット達も所属している。
元々はフリーランスの運び屋であった名瀬が、運送業者の警備を請け負う傭兵だったアミダ・アルカとの出会いで結成、アミダが仕事で付き合いのあった女性運送業者達を繋ぐ形で組織として、その仕事のネットワークとして大きく成長させた後に、マクマード・バリストンと盃を交わしてテイワズ傘下に入った経緯を持つ。
名瀬の第一夫人であるアミダがその豊かな経験から戦闘面の指揮も担う。
最大の特長は構成員は名瀬を除いて全員女性、更に彼女達全員が名瀬と婚姻関係にある一種のハーレムとなっている点が上げられ、タービンズは一種の家族企業とも呼べる組織体系を成している。
メンバーの中には「タービン」姓を名瀬から貰った者も多い。
ユニフォームは「TS」のロゴが描かれたジャケット。なぜかチューブトップやスポーツブラタイプのインナーを露出させた姿だったり、ホットパンツ姿だったりのナイスバディなメンバーが多いような気がするが気にしてはいけない。
強襲装甲艦「ハンマーヘッド」は彼らの拠点にして、家であり、更に名瀬と女性達の間に生まれた子供達の為の託児所まで設置されている程。
これは裏社会で酷使される女性を保護し、社会的な立場を保証させる為でもあり、ラフタのような悪徳会社で使われていた少女たちも引き取っている。
それゆえに名瀬との関係も緩やかなもので、もし女性たちの中に「よき伴侶」を見つけたものがあれば、名瀬は快く組織から送り出している。
なお、ハンマーヘッドに居る子供は全員親離れ出来ない幼児達であり、ある程度の年齢に達したら地上の学校に留学させ、独り立ちさせるのが通例となっている。
後に火星の民兵組織「鉄華団」と兄弟分の盃を交わし、地球を目指す彼らの案内役として行動を共にしており、その際に機体の改修や技術提供といったサポートも行った。
しかし、タービンズや鉄華団を快く思わないジャスレイ・ドノミコルスの奸計によって、ギャラルホルンのイオク・クジャンから禁制武器のダインスレイヴ密輸の嫌疑をかけられ、組織の社会的立場が揺るがされることから「テイワズ」離脱を余儀なくされた。イオク率いる部隊に中継基地を攻撃され交戦の果てに多数の非戦闘員の人命と本拠地ハンマーヘッド及び何隻かの船舶を失い、トップである名瀬とアミダの戦死を以って事実上解散に追い込まれた。
残された構成員達は、名瀬の遺言を受け入れたマクマード・バリストンの采配によって「ハンマーヘッド」のような強襲装甲艦を使用しようせず、護衛は他組織に任せることを条件として組織名を改めた上で引き続きテイワズの輸送部門として活動を続けられるよう手配された(これは、輸送ネットワークを熟知し、あらゆるノウハウをもった大規模な組織がタービンズのほかになく、名称を変えたうえで存続させたほうが経済的にも得策であるとの冷徹な計算もある)。
マクマードはタービンズ壊滅の際のイオクの「降伏姿勢を無視して一般輸送船に乗る民間人を禁止兵器で虐殺した」という違反行為を盾にとってアリアンロッド艦隊司令・ラスタル・エリオンと手打ち交渉を行ってイオクを謹慎に追い込み、ジャスレイが鉄華団に仇討ちされるのを事実上黙認している。
またこのラスタルとの「手打ち」は一連の事件終了後も有力なカードとなったようで、ジュリエッタも後に火星連合の議長にクーデリア・藍那・バーンスタインが就任することになった要因の1つと見ている。
終盤で鉄華団がラスタル・エリオンの策略で社会的地位を失った際には、マクマード・バリストンの内諾を得たうえで戦闘員だったアジー・グルミンが名瀬の後任となって鉄華団を陰ながらサポートし生存者の脱出援助を申し出た。
構成員
ビルト・タービン
クロエ・タービン
エヴァ・タービン
保有戦力
百錬/漏影
強襲装甲艦「ハンマーヘッド」
関連項目
シュラク隊:機動戦士Vガンダムにおける男性のリーダー1人と大勢の女性で構成された味方勢力繋がり。こちらは最終的にリーダーを含めたメンバーが全員命を落とした。
マグアナック隊:新機動戦記ガンダムWにおける主人公側の味方量産型MS部隊。こちらはモブを含めて本編劇場版ともに一人も犠牲者が出なかった。