概要
市域は南北に長く、相模湾内の唯一の有人離島である初島も含む。
首都圏からのアクセスの良さを強みとしており、特に昭和後半以降は、社員旅行など団体旅行客向けの旅館が立ち並び大いに栄えた。
他の温泉街同様、バブル崩壊による不景気や団体旅行の縮小を受けて廃業が相次ぎ、一時期は荒廃していたが、2012年からは宿泊者数が増加に転じ、現在では繁栄を取り戻しつつある。
海岸まで迫る山の斜面に市街地が作られたため高低差が激しく、全体的に急坂や隘路が多い。
このため移動手段に自転車を用いることが少なく、地元民には原付が重宝されている。
斜面に立ち並ぶ大型旅館やリゾートマンションが織りなす景観は、他の温泉街にはない特徴として有名である。
高速道路は通じていないが、中心にある熱海駅には東海道本線と東海道新幹線、南方の伊東市方面への伊東線が分岐し、その先の伊豆急行への直通列車も乗り入れる。
東京駅からの特急『踊り子』は、伊豆急下田駅行きと修善寺駅行きの編成を当駅で分割・併合している。
熱海駅と函南駅(JR東海管轄)の間には東海道本線で最長の丹那トンネルがあり、熱海側の入口の上には丹那神社と工事殉職者の慰霊碑がある。
2022年7月、大規模な土石流が発生し、多数の犠牲者が出た。