概要
静岡県の東の端、相模湾を臨む伊豆半島の東側の付け根に位置する。
市域は南北に長く、相模湾内の唯一(同時に静岡県唯一)の有人離島である初島も含む。
「熱海」の名が示すように古くから温泉の湧く地であり、日本でも最大規模の温泉街として知られる観光地である。
首都圏に近く、特に昭和後半以降は高級観光地として広く認知され、社員旅行など団体旅行客向けの旅館が立ち並び大いに栄えたが、他の温泉街と同じくバブル経済の崩壊と平成不況後は旅館の倒産や廃業、格安化が目立つようになっていく。
近年は家族や若者向けの宿やまちづくりが進んで新たなスタイルへの移行期にあり、2012年以降は宿泊者数が増加に転じていた。
海岸まで迫る山の斜面に市街地が作られたため高低差が激しく、全体的に急坂や隘路が多い。
斜面に立ち並ぶ大型旅館やリゾートマンションが織りなす景観は、他の温泉街にはない特徴として有名である。
2021年7月3日、集中豪雨(令和3年7月豪雨)の影響で大規模な土石流が発生、多数の死傷者を出した。
交通
高速道路は通じていない。
JR東日本東海道本線とJR東海東海道新幹線が開通しており、中心駅の熱海駅から南方の伊東市方面へJR東日本伊東線が分岐する(さらにその先の伊豆急行線に直通。
東京駅方面を発着する特急踊り子は、伊豆急下田駅行きと修善寺駅行きの編成を当駅で分割併結をする。
熱海駅と函南駅(JR東海管轄)の間には東海道本線で最長の丹那トンネルがあり、熱海側の入口の上には丹那神社と工事殉職者の慰霊碑がある。