静岡県の東の端、相模湾を臨む伊豆半島の東側の付け根に位置する。
市域は南北に長く、相模湾内の唯一(同時に静岡県唯一)の有人離島である初島も含む。
「熱海」の名が示すように古くから温泉の湧く地であり、日本でも最大規模の温泉街として知られる観光地である。
首都圏に近く、特に昭和後半以降は高級観光地として広く認知され、社員旅行など団体旅行客向けの旅館が立ち並び大いに栄えたが、他の温泉街と同じくバブル経済の崩壊と平成不況後は旅館の倒産や廃業、格安化が目立つようになっていく。
近年は家族や若者向けの宿やまちづくりが進んで新たなスタイルへの移行期にあり、2012年以降は宿泊者数が増加に転じていた。
海岸まで迫る山の斜面に市街地が作られたため高低差が激しく、全体的に急坂や隘路が多い。
斜面に立ち並ぶ大型旅館やリゾートマンションが織りなす景観は、他の温泉街にはない特徴として有名である。
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